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Socket AM4 最強CPU Ryzen9 5950x を購入(後編)

2024年06月15日 | デスクトップパソコン
後編では Ryzen9 5950x が使い物になるようになったので…
UEFI(以下 BIOSと呼称)でCPUの電圧やメモリ速度など各種設定を詰めて、ベンチをとったり実ゲームで体感できたことを書いていきます。

まずはCMOSクリアしてBIOSの初期値を確認



CPUの電圧…たっか! 1.472v って
ハズレCPUでもBIOSを安定起動させるためなのか…
それにしても電圧盛り過ぎです。

BIOSを初期化すると何故か無効化される SVM を enable に変更し再起動したところ電圧周りは触っていないのにCPUの電圧が 1.42v に下がりました。交換したCPUに最適化されたのでしょうか…謎です。それでも、まだ高い。


 BIOSの設定 ※CPUとメモリ周り


CPUは長持ちさせたいので Vcore は1.4vを切りたい、でも高クロックで動作させたい。DRAMは劣化しづらいので寿命を気にせずできるだけ高周波数で動かしたい…というわけで BIOSを以下のように設定しました。

・CPU:Vcoreを -0.0625 オフセットし PBO2(自動オーバークロック )を有効化
・メモリ:DDR4-2400(CL 17-17-18-40 1T 1.20v)16GBx2枚のメモリを
   3200MHz(CL 18-20-20-42 1T 1.30v)へオーバークロック



この設定で Windows11が正常に起動し各種ベンチマークが完走することを確認しました。

CPUの電圧はこれ以上オフセット値をマイナスにすると動作はするのですがベンチマークのスコアが下がります。電圧低下と共に高負荷時の動作クロック下がるのでマザーボードが自動調整しているようです。

手動で1コアずつ限界を探りながら倍率を設定すれば最適化できるのですが面倒なのでそこまではやりません。DRAMは 3200MHz CL値 18-20-20-42 1T でド安定、CPUを交換してから落ちていないので、このままの設定で問題なさそうです。





Ryzen9 5950x に換装後いくつかベンチマークを試しましたが…型落ちCPUのため沢山ののレビューが上がっているので、ここでは軽く紹介するだけに留めします。このブログでは Ryzen9 3900x(以下 3900xと記述) から Ryzen9 5950x(以下 5950xと記述)に乗り換えたことで、どのような恩恵に預かれたかにフォーカスを絞ってレビューします。

AM5 に乗り換えず AM4 のままで良かったのか、やはり最新の AM5 に乗り換えた方がよかったのか、そこがキモだと感じています。


 Hyper Pi シングルスレッドのみ測定


・Ryzen9 3900x DDR4-2933



・Ryzen9 5950x DDR4-3200



凄くレトロなベンチマークでシングルスレッドの純粋な計算能力を測るために使用しています。このテストでは円周率100万桁の計算を何秒で終わらせることができるかを測定しています。

測定結果は 9.380秒 → 7.887秒 に 1.49秒(8.4%)の速度向上が確認できました。この時のCPUクロックは 3900x は 4.5GHz、5950x は 5GHz だったので、ほぼ動作クロックの差であること分かります。


 CINEBENCH R15


・Ryzen9 3900x DDR4-2933



・Ryzen9 5950x DDR4-3200



シネベンチのバージョンが古いのは、以前測定した結果をそのままつかっているためです。

・シングルスレッドは 206cb → 259cb に 53ポイント(20%)の向上
・マルチスレッドは 3184cb → 4558cb に 1374ポイント(43%)の向上

マルチスレッドが大きく伸びているように見えますが、そもそも 3900x (12コア)と 5950x(16コア)ではコア数が違うので大きな差が出て当然です。注目すべきはシングルスレッドで 1世代新しくなったことにより20%の速度向上を果たしているところです。メモリの転送速度も上げられたので、それも功をそうしていると思われます。

シネベンチ実行中のCPUのクロックはマルチスレッドで…
3900x は 4.125GHz、5950x は 4.525GHz だったので 400MHz(9%)速くなっています。CPUのクロック以上にスコアが伸びていることから、しっかりとIPCが向上していることが分かります。
 


ただし消費電力も166w としっかり上がっています。
電圧を下げてこの値なので、デフォルト値の電圧では更に高くなると考えられます。とはいえ、高負荷が続いてもCPUは 80℃は超えない(280mmの簡易水冷)ので安心して使うことができます。

インテルの最新世代 Corei9 14900K だと 消費電力は250wを超え 360mmの簡易水冷以上でないと常用するのは難しいようなので、それと比べると非常に扱い易いCPUだと言えます。

続いてゲームのベンチマークと今遊んでいるタイトル PSO2ngs についてみていきます。測定は4K解像度の最高品質で測定しています。


 FINAL FANTASY IV 漆黒のヴィランズ


・Ryzen9 3900x DDR4-2933



・Ryzen9 5950x DDR4-3200



測定結果は 14,004 → 14,559 (4%)の速度向上が確認できました。
4K解像度だとグラボの性能がボトルネックになるので、4%も向上すれば十分です。


 FINAL FANTASY XV BENCHMARK


・Ryzen9 3900x DDR4-2933



・Ryzen9 5950x DDR4-3200



測定結果は 7,802 → 7,795 ほぼ誤差です。
スコアは伸びませんでしたが 3900xではベンチ実行中にカクつくことがあった(特に最初のドライブ中)のですが 5950xでは全くそのようなことはなくヌルヌル動いていました。
スコアが伸びなかったのは重い FFIVベンチではグラボ(RTX3080)の性能がボトルネックになりCPUの性能に左右されなかったと考えられます。


 Forza Horizon 4 


・Ryzen9 3900x DDR4-2933



・Ryzen9 5950x DDR4-3200



測定結果は 116 FPS → 130 FPS(12%)の速度向上が確認できました。
このタイトルでは結構な差が出ました。
軽めのゲームになるほどスコアの伸びが顕著になるようです。


 Phantasy Star Online 2 ngs ver.2


このゲームが本命です。

キャラクリ以外、適切なベンチマークがないので実際に遊んでみた感想を述べます。


全体的に10 FPS~30FPS ほどフレームレートが向上しました。
混み合っているシティやPSEバースト時、ギリギリ60FPSを切らなかったのが常に75FPS以上をキープし平時は100~130 FPS以上出るようになりました。

オンラインゲームはネットの回線速度が追い付かないと一瞬カクつくことがあり、それは PSO2ngsでも同じです。カクついたなと感じてもFPSを確認するとしっかり100 FPS以上出ていたりします。



このゲームCPUをしっかり使っています。常に8コアを使用しているのは素晴らしい。しかしCPU全体としては22%しか使っておらず余裕です。ちなみにタスクマネージャーのコアの速度はあてになりません。実際には使用されているコアのクロックは 3.6~5.1GHzで変動しています。


 総括


今回のCPUバージョンアップは…大変なこともありましたが結果大満足です。

3900x はシングルスレッドの弱さからゲームではどうしても、モタツクことがありそれに不満を感じていました。今回 5950xに載せ替えたことでそれらの不満を解消できました。ベンチマークでは最新世代のCPU(7950x)に太刀打ちできませんが今これ以上高性能なCPUにしてもパワーを持て余すだけで勿体ないように感じます。

そもそも 5950xは16コア32スレッドもあり最高クロックは5.0GHzと十分に速く、その割に消費電力は抑えられているのでワットパフォーマンスは非常に優れています。熱的にも扱い易く価格もこなれている(じゃんぱらなら5.7万円 )ので今買うのもアリだと思います。

ソケットAM5はAM4の製品と比べると、マザーボード、DDR5メモリはまだまだ高価です。これからCPUにもAI機能(NPU)が盛り込まれていくことを考えると今はソケットAM4で乗り切り、AI機能が一般的に広く使われるようになってきたら最新のハードウェアに買い替えるのが得策だと考えています。
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Socket AM4 最強CPU Ryzen9 5950x を購入(中編)

2024年05月31日 | デスクトップパソコン
前回に引き続き Ryzen9 5950x の導入をお話になります。

マザーボードのBIOSは Ryzen9 59xx シリーズに対応しているバージョンだったので CPUを Ryzen9 3900x から Ryzen9 5950 に乗せ換えるだけで簡単だと思っていたのですが…

まずは、CPU換装後マザーボードのCMOSクリアして起動

簡易水冷なので CPUファンを使用していないため警告音がなりますが BIOSは無事起動しました。CPUファンモニターを無視にして再起動

Windows11の起動に移りますが、まさかのフリーズ  (;´・ω・) エッ
何度やっても起動時のクルクルから先に進めません。マジかー

BIOSで固まることはなかったので、ハードの設定を見直し動作確認しました。初期値で動作しないのは明らかにおかしいのですが…



試した内容は以下の通りです。

1.BIOS を最新の状態にアップデートし、CMOS クリア
  ・Windows11起動時にフリーズ
2.DRAMの周波数やCL値、電圧の設定を手動で定格に設定
  ・Windows11起動時にフリーズもしくは起動後暫くするとフリーズ
3.PBOの無効
  ・Windows11起動時にフリーズもしくは起動後暫くするとフリーズ
4.Vcoreの電圧のオフセット値を +0.05 に設定
  ・Windows11起動後、暫くするとフリーズ
5.Windows11の電源オプションの変更からPCI Express のリンク状態の電源管理をオフ
  ・Windows11起動後、暫くするとフリーズ
6.Vcoreの電圧を手動で 1.35v に固定
  ・Windows11起動、その後も落ちなかった。
  ※この段階では長時間動作させた訳ではないので何ともいえない



アイドル状態や軽い負荷で動作クロックと電圧が下がっている時にフリーズするので電圧を固定すれば動作しました。CPUの電圧制御がおかしいか、はずれCPUで低電圧だと不安定になるのか、これ以上試しても無駄だと思い購入した、じゃんぱら大須店にメールで問い合わせしました。メールの返信まで何日か掛かるだろうとと思っていたのですが、なんとその日に返信がありました。

その内容は、まずは購入したCPUの動作確認するので直接店舗に物を届けるか着払いで郵送してくださいとのことでした。まぁ店側での確認は当たり前ですよね。

問題があれば他店舗から同じCPUを取り寄せ交換してもらえるとのことでした。ただしCPUの取り寄せには2日かかると記されていました。
幸い?仕事の都合上3日後に店舗に出向くことが可能だったので、その旨のメールを送り3日後の朝一に、じゃんぱら大須店まで行ってきました。

担当者にその場て確認してもらったところ店側が用意している環境では問題なく動作していると説明を受けたので、マザーボードのメーカー名とWindows動作時にVcoreに何ボルトかかっているのか尋ねたところ検証に使用しているマザーボードはASUS製で Vcoreには1.4vかかっていると言われました。

自分の環境も同じASUS製のマザーボードで Vcoreを1.35vに固定すれば動作したので再度、動作が不安定になる状況を説明したところ取り寄せてもらったCPUに交換していただけました。



じゃんぱら大須店とても丁寧な接客で好印象でした。



メインのデスクトップPCがいつまでも使えないのは問題なので帰宅してすぐ動作を行いました。
交換してもらったCPUでも不具合が直らなければ自分の環境が悪いんだろうなぁと不安に思っていたところ…

BIOSが初期設定のままでも Windows11は正常に起動しフリーズすることはなくなりました。それどころか今まで 2933MHzまでしか動作しなかった DRAMが 3200MHzでも問題なく安定動作することが分かりました。

調子にのってDRAMの設定を 3600MHzにして再起動したところマザーボードの警告音(Beep音)がなりBIOS画面までたどり着けなくなりました。速攻で CMOSをクリアを行いBIOSの設定を元に戻し無事 Windows11が起動することを確認しました。

やはり前のCPUはハズレ個体だったようです。CPU交換後、動作は非常に安定しておりフリーズすることはなくなりました。しかしここで問題発生!



何度もWindowsをフリーズさせ、BIOSを更新しCPUを載せ替えたことで Windows11proのライセンス認証が切れました。(;´・ω・) マジ⁉
マイクロソフトに電話をしたところ機械音声で散々たらい回しにされ、ようやく担当者に電話がつながったと思ったら…

Windows7・Windows8から無料で Windows11にアップデートして使っていた場合、昨年の10月から一度ライセンス認証が切れると Windows7・Windows8のライセンスキーでは Windows11は認証されなくなったと言われました。

えっ…初耳です。担当者にどうにもしようがないと言われたので Windows11を買い直すことになりました。今まで使ってきた Windows11は pro版… Homeでも困るような使い方はしていないのでグレードを落としてもよかったですが、そうすると Windows11 Homeを再インストールする必要があり、それは避けたかったので、結局 Windows11proのライセンスを購入しました。

Window11proの正規品は 2.5万円もする…
背に腹はかえられません。CPUと合わせると 9万円、高い授業料になりました。



紆余曲折はありましたが、これでようやくメインのデスクトップPCを使えるようになりました。
次回 Ryzen9 3900x から Ryzen9 5950x に交換してその効果や使い心地はどうなったかを語りたいと思います。
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Socket AM4 最強CPU Ryzen9 5950x を購入(前編)

2024年05月28日 | デスクトップパソコン
最近ゲーム(PSO2ngs)を4K解像度で遊んでいる時、最低フレームレートが 70fpsを切ることが散見されたのでシステムを見直し何がボトルネックになっているのかを調べました。

オブジェクトが少なく移動していないときは 150fps以上でていてGPU使用率は100%に張り付いています。オブジェクトや人が多い町や PSEバースト時に70fpsを切る場面が多く、その時 GPU使用率が少し落ちてCPU使用率が高くなっていたのでボトルネックはCPUだと考えました。

CPU使用率が高くなったといっても、コア数モリモリ(12コア / 24スレッド)の Ryzen9 3900x では ゲーム実行時、CPU使用率は50%も行きません。
タスクマネージャで確認したところ、12スレッドが使用され Precision Boost Overdrive(PBO) が働き動作周波数は 4.15Ghz まで引き上げられていました。



CPUを最新のRyzen9 7900x(Zen4)に変えようとすると、ソケットが変わりメモリの規格も変わるため、マザーボードとメモリの交換も必要になります。
また Ryzen9 7xxxシリーズは Intelの最新世代のCPUとガチバトルしているので PBOが働く際、動作クロックは5Ghzを軽く超え消費電力は、最大 230wにもなります。

もちろんアツアツなので、360mmの簡易水冷が必要となり、現在の280mm簡易水冷では冷却不足になることが想像できます。私が使用しているケースは 360mmのラジエーターは入らないので、ケースと簡易水冷も買い替えになりコスパ悪すぎです。

ryzen9 7900x にする場合、CPU 7万、メモリ(32GBx2) 2万、マザー  2.5万、360mm簡易水冷 1.5万、ケース 1.5万…トータル 14.5万円
Ryzen9 7950x にする場合、さらに 1.5万ほど余分にかかり 16万円の出費になる計算です。

(´ε`;) ウーン…無理



という訳で CPUはコスパと性能を天分にかけ、Ryzen9 5950xを購入することにしました。これなら他に買い替えるパーツはありません。今回はじゃんぱら大須店で 箱付きの中古品を 6.5万円で購入しました。今確認したら5.8万円にに値下げされてました orz

まぁ 発売当初(3年半前)は 10万円だったので…(ry 

今のCPUは昔と違い無理なオーバークロックやハイエンドなグラボと違いマイニングやAIでシバキ倒されている可能性が低いので中古で十分と判断しました。ツクモやパソコン工房、ドスパラなどの実店舗を回ってみたのですが、カタログ落ちしたのか新品は売っていなかったというのもあります。



Ryzen9 5950xの箱は…中身はスカスカでチープです。 
Ryzen9 3900xの箱はリテールクーラーが入っているので大きく重いです。



CPUを取り換えた環境は以下のようになりました。

Case : CORSAIR Carbide 500R (20cmFANx1機+14cmFANx2機+12cmFANx2機)
MB : ASUS PRIME X570-PRO/CSM UEFI ver.5103
CPU : Ryzen9 5950X(16コア/32スレッド 3.4GHz - 4.9GHz )
Cooler:簡易水冷(CORSAIR H110i:280mm×140mmラジエーター)
MEM : 32GB(DDR4-3200 SDRAM 16GBx2枚・CL 18-20-20-42-1T 1.30v)
GPU : Geforce RTX 3080 10GB(ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity)
SSD1: 1TB (NVMe Gen3:SK hynix SHGP31-1000GM)
SSD2: 1TB (SATA3:SanDisk SDSSDH3-1T00-G25)
HDD1 : 2TB(SATA3:WD20EZRX)
HDD2 : 3TB(SATA3:WD30EZRX)
HDD3 : 8TB(SATA3:ST8000DM004)
DVD : Blu-ray Drive(LG HL-DT-ST BD BH16NS48 SATA)
電源 : 800W定格(ENERMAX 80PlusGOLD ATX)
etc   : CardReader(3.5inchベイ内臓)
OS  :Windows11 Professional(64Bit版)

浮いたお金で DDR4-3600 32GBx2枚を買い足そうか考え中です。



今回はここまで…続きは次回のブログで導入時の苦労話をしたいと思います。
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今年のお野菜は

2024年05月14日 | 日記(私生活)
今回は毎年畑で植えているお野菜の話になります。

まずは草むしり…なぜ雑草はあんなに早く生えてきて育つのだろう?
2時間かけて草むしりをして、次に畑を耕します。これが一番キツイかも…

土地が痩せてきているので、いつもの倍の腐葉土をまき少し畑を休ませます。
そして棟を畝を作った後に苗を買ってきて植えました。

今回は以下の種類の苗を植えました。

・ピーマン  3本
・甘長    1本
・ナス    1本
・ズッキーニ 1本
・ウリ    1本

・なると金時(さつま芋) 20本



少し苗の数が少なかったので、追加で葉物(ホウレン草や小松菜)の種を撒きたいと考えています。

昨日雨が降ったので、水やりは明日でいいかな…
植えた直後の苗は弱いので根が定着するまで、しっかりと水を撒きます。

特にさつま芋…新聞紙で葉を保護して直射日光が当たらないようにします。
それでも毎回数本は枯らしてしまうので、今年は何本生き残るかな…

昨年はあまり畑の手入れをしなかったので、収穫量が少なく残念な感じに終わってしまいました。さつま芋(金時)は半分死んでしまい、ピーマンや甘長も小ぶりなモノしか収穫できませんでした。

今年は自分の健康維持のためにもは草むしとに水やりを欠かさず畑をベストな状態に保ちたいと思います。たくさん収穫出るといいな…
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ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity を冷やす

2024年04月05日 | デスクトップパソコン
いきなり暖かくなってきましたね。
そこで困るのは GPUの熱問題です。

メインPCで使用している ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity の発熱は凄まじく、HotSpotはソフトウェアで制御していないとゆうに 100℃を超え高付加時にはリミットのである 110℃に達します。



そのため MSI Afterburnerを使い PowerLimitを 75%に制限して運用してきました。それでも HotSpotは 90℃を超えます。せっかくのRTX3080本来の性能が発揮できず劣化も気にしなくてはならないのでよく冷えると噂のグラボのサーマルパッド交換を試みることにしました。

先人の YouTubeやブログを見ると サーマルパッドの交換で高温になるVRAMなどの温度が10℃以上下がるとのこと…もうRTX3080を使い始めて3年経つのでどうせ保証は聞かないしグラボを分解してサーマルパッドの交換することにしました。



まずは、グラボからヒートシンクを取り外します。



バックパネルとヒートシンクは上の写真の赤丸部分に+ネジ6個で止まっています。

ネジを取り除いた後ヒートシンクを引っ張ると下の写真のように分解できます。ヒートシンクにGPUが張り付いているので少し力がいります。



さらに基盤とバックプレートとフレームを外します。





ZOTACのサーマルパッドは全て2mm厚のものが使用されているとのこと…
割高ですが無難なThermalright社製の2mm厚の製品を2セット購入しました。

 
2セットでも少し足りなかったので、もともと付いていたサーマルパッドも少し再利用しています。

分解後はもとから貼られているサーマルパッドを取り除き新しく購入したサーマルパッドへ交換したのち GPUに定番のシリコングリス(MX4)を塗りなおして分解と逆の手順で組みなおしていきます。

 


基盤表面


基盤裏面
 

サーマルパッドは定規で計り適当にハサミで切って貼り付けているので少しいびつです。



組みなおしている時 HotSpotと見入られる MOSFETのサーマルパッドがヒートシンクを兼ねているフレームの一部しか接触していないことに気が付きました。どう見ても 2mm厚では高さが足りない…



赤枠で囲った部分のフレームが若干、逆Uの字にたわんでいることが原因のようでした。HotSpotの異常な温度はこのせいか!しかし2mmより厚手のサーマルパッドは持ってないし、2mm厚のサーマルパッドの残りも少ない…

サーマルパッドは粘度のような柔らかい素材なので引っ張って薄くして2枚重ねにして対処することにしました。本当なら2.5mmか3mm厚のサーマルパッドを使う方がいいのですが無いものはしかたない。

しかし、これって元からフレームが歪んでいるのに検品で引っ掛からなかったってことですよね。RTX3080購入時に初期不良で回らないファンがあったり、数ヶ月使用しただけでファンが全開になり修理に出すことになったり、そして今回のこの不具合…ZOTACの検品はいい加減と言わざるを得ないです。



サーマルパッド交換の効果の確認は…
 PSO2ngs (SEGAのMORPG)ゲーム実行時の温度を測定して比較します。ゲームの設定は 4K 160Hzモニタを用いグラフィック関係の項目を全て最高に設定したのち DLSSをクオリティーにしています。

グラボの設定は ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity のデフォルト値を用いファン制御のみ MSI AfterBunerでを変更した状態で測定しました。

ファン制御は下図の通りです。



サーマルパッド交換前



サーマルパッド交換後



HotSpotの温度…なんか凄く下がってる。-24℃って!?



熱伝導率の高いサーマルパッドに貼り換えた効果とサーマルパッドを大きく貼り付け、MOSFETの横にあるチョークコイルの側面にまで当たるようにしたことが良い結果をもたらしたのかもしれませんが…

ここまで温度が下がると上述したフレームのたわみによる不具合が解消されたとみて良さそうです。これで安心して夏が迎えられます。RTX3080であと2年は戦えそうです。

結果、想像以上の効果でした。この結果には非常に満足しています。
もっと早くサーマルパッドを変えればよかった。
そして ZOTAC製品は二度と買わん(これ前にも言った記憶が…)次は少し高くても ASUSか MSIの製品にしようと心に誓いました。
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