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PCに触れて30年その1

2010年02月19日 | レトロパソコン
ときどき
ようやく風邪が治りました。ホントしんどい1週間でした
今回から暫くPCヲタクな話をしますので意味不明な用語を連発するかもしれません
なるべく分かり易く記述しますが…それでも分からなかったらググッてください

私が初めてPCに触れたのは小学6年の時…友人が購入したNEC製のPC-6001です。
それがなかったら PCのインストラクターやSEにはなっていなかったでしょう。
丁度ゲーセンができ始めた頃ですね。友人がPCでゲームをするのを見てスゲー と思いました。
しかもそのゲームは買ってきたものでは無く雑誌に載っていたプログラムを打ち込んだとの事

私も凄く欲しくなり、かなり無理を言って中学入学祝いにPC-8801を買って貰いました。
高解像度ディスプレイとデータレコーダのセットで50万円 程した事を覚えています。

仕様は以下の通りです。
CPU…Z80A (8bit 4MHzトランジスター数8,200個)
MEM…64KB
漢字ROM…無し
音源 …ビープ音のみ
CRT…高解像度ディスプレイ(640x400dpi)
FDD…無し 代わりにデータレコーダ(最高1200bps)

これに搭載されているN88-Basicの参考書を買いひたすら勉強しました。
自分の思いのままに動くPC…とても楽しかった です。
後に友人が5inch2Dx2機搭載のFDDとPC-8801を買いFDDの速さに驚かされました

当時PCはヲタクの持ち物だったので持っている友人は少なく情報は雑誌に頼っていました。
月刊マイコン(廃刊)やASCII等を買い投稿されているプログラムをひたすら 打ち込みました。
BASICは覚えたのですが…いかんせん処理能力が遅い のでこれでまともなゲームを作るには…
アセンブラと機械語を覚える必要があり…中学生の身には少し難し過ぎました

しかもデータの保存は…カセットテープ…読み書きするのに毎回十数分待たされました。
リードエラーが起こると最初から読み直し …まぁ当時はそれが当たり前でしたから
気にならなかったのですが…今なら発狂 してますね絶対に…
1回だけ雑誌にソノシート が付いていました。今だとCD-ROMにあたります。
それをレコードからカセットにダビングしてPCに読み込ませました。時代を感じさせるなぁ
ただ読み込めないとの報告が多くこの実験は行われなくなりました

その頃は8bit機が普及していて他社の製品だとMSX、MZ-2000、X1、FM7etcがありました。
殆どのPCがZ80Aを搭載していました。8Bit機は64KBのメモリ空間しか扱えなかったので
PC-8801はBiosとBasic、グラフィックRAM等を差し引くと30KB程度 しか使えないところ…
メモリのページング処理を行い論理的に64KBのメモリを使えるようにしていました。

またグラフィックRAMも640x200x3枚(R,G,Bで8色)と大きな容量を使用するので…
各ページをバンク切り替えをして使っていました。お陰でグラフィックが凄く遅かったです はぁ~

それでもプログラム次第で立派にゲームとして動く物が多く『ドア・ドア』や『テグザー』は名作です。
当時はどうやったら速く動き 容量をくわないプログラムを書くかを研究していました。
従ってプログラムはおのずとトリッキー な構造になり…
作者でないと何をしているか分からない物が多々ありました。まさに職人芸です

当然、容量や速度を気にせず分かり易い構造化プログラミングなんて考えは無く…
如何に短く速く動くかを競うようにプログラミングしていました。
今のプログラマーは余りあるCPUパワー と壮大なメモリ空間 が与えられているので
この苦労は分からないと思います。後で自分で見ても訳の分からないプログラムもありました

この続きは次回以降に書いて行きたいと思います。ここまで読んで頂きありがとうございました。
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