香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

MUSIC LAMP Vol.3

2012-03-12 21:28:20 | なんでもない話
10日土曜日に、札幌市教育文化会館大ホールで行われた
『MUSIC LAMP Vol.3』というチャリティーライブに行って来ました
SAPPORO JUNIOR JAZZ SCHOOLの、
小学生バンド、中学生バンドのジャズ演奏は
演奏している子たちのちょっと恥ずかしそうな様子、
ジャズだから~とノリノリなんだけど、
やっぱりちょっと恥ずかしそうで
微笑ましくって、楽しんで見ていました
チャリティーなので、おじさまたちの挨拶とかが結構あって
いつの間にか寝てましたけど なにか
だって、一緒に行く予定だった友人に不測の事態がおきてしまって
ひとりだったから、、、、と言い訳しておきます

そして第3部に、今回の目的だった青木カレンさんが登場

「It don't mean a thing」、「Love for sale」、「Summertime」、
「Close to you」、「Rute66」、「I've got you under my skin」、
「My favorite things」とアンコール曲含めて7曲も歌ってくれました
衣装も途中で替えて、ほ~んとうに美しい人でした
歌も、声も、つややかで、特にわたしは高音が好きです

8時頃終わって、2階席からホールに出て帰ろうとしたら
JAZZ SCHOOLの小中学生たちが、階段の両脇にずら~っと並んで
「ありがとうございました」と大きな声でご挨拶をしてくれたのです
いやいや、こちらのほうが「ありがとうございますよ」という気持ちでした

帰りはひとり、Unicoでお食事をしてきたのです
とっても混んでいて、マスターもMiharuさんもクルクルと忙しく働いていましたが
いつものように笑顔で迎えてくれて、ちゃんと席もとっていてくれました

高知産白カブと道産トマト・ブロッコリーのソニーアンチョビ風味

羅臼産ババガレイ尾肉のムニエル 絶品です
ビール1杯、ワイン1杯で大人しく帰ってきました

録りためている映画がたくさんあるのですが、
ついつい何回か見ているナルニア国物語を見たりしていたのですが
『ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路』を見ました

あのモーツァルトのお姉さんのお話なのです
やはりWOWOWのW座からの招待状で放送されていたのですが
映画よりも、小山薫堂さんと安西水丸さんの話の方がおもしろかった
夢中になって見ていたのだけど、流れがどうしてもわからないところがあったのです
でも、忘れられないきれいな風景もあり、ちょっと不思議な感覚で見終わりました
ナンネルは長生きをして、モーツァルトの作品を守ったのですね
4歳違いの姉弟って、小さな頃はとても年が違う感じなんだけど
大人になると、弟の方が上位にたったり、
子供の頃、親はどうしても弟中心の生活になっていったりと
なんか、自分とかぶるところが多くて、少し胸が痛かったです

今日の札幌はまたすごく寒かったのですが
大分、道路の雪が溶けてきました
そろそろ、ジョギング・・・・・・走れるかな

北海道へ

2012-03-11 09:16:54 | 本のこと
2007年4月から2008年3月まで、
朝日新聞北海道版に掲載された『北海道へ』の再編集、加筆、修正した文庫


大林宣彦(映画作家)、渡辺淳一(作家)、TAKURO(GLAリーダー)
神田山陽(講談師)、尾高忠明(札響音楽監督)、義家弘介(参議院議員)
池澤夏樹(作家胃)、永六輔(放送作家)、山田洋次(映画監督)
原田康子(作家)、山口昌男(文化人類学者)、品田雄吉(映画評論家)
12人の方の北海道への想いを綴ったエッセイ集です

新聞連載のときに、飛び飛びで読んでいた筈なのだけど
まとめて読むととても新鮮で、ちょっと笑えて、ちょっと怒ったりするのです

大林宣彦さんは、財政破綻した夕張への想いを綴っているのですが
「文明とは此処に無いものに憧れる力。文化は此処にあるものを尊う意思。
日本は文明とそれに伴う経済成長にのみ頼り過ぎ、文化の有り難さを忘れて来た。
今ぼくらは、文化のある暮らしこそを渇望している。
 夕張だって、映画祭だって、本来の日本人に戻る形で再生を目指せば。」

時がたって、いまこの時もこの言葉に、
そうだよ、ひとつづつやっていこうと思います

札幌出身の渡辺淳一さんは上京したときの思いを
「しかし北海道への思いは深く、銀座の並木通りにあった『北海道新聞社』の
看板にそっと手を触れ、「お前も頑張ってるんだ」とつぶやき、中央通にある
「サッポロビール」のネオンを見上げて安堵し、さらには「サッポロラーメン」
という言葉に郷愁を覚えた。

北海道を離れて生活をしたことのないわたしですが、なんかわかるんです
2007年といえば、雪印やミートホープの食品偽造問題で北海道の食品が
世間を騒がせた時で、この本にも何度も出てきましたが、
とても悔しい思いをした覚えがあります
雪印は吸収合併とかしながらも、いまも頑張っているので、
ついつい応援してしまいます
わたし、意外と郷土愛が強いのですよ
 
TAKUROさんは、行き詰まったときに原点の函館の自然に戻ると書いていました
池澤夏樹さんの、長万部(オシャマンベ)、倶知安(クッチャン)、別海(ベッカイ)、訓子府(クンネップ)
浦幌(ウラホロ)、興部(オコッペ)のようにアイヌ語からくる
難読ながら響きのいい地名が本当に好きだと書いています
札幌は「サッ・ポロ・ペッ」でアイヌ語で「乾いた大きな川」という説があり
北海道の地名は殆どが先住民のアイヌの言葉から
自然観と生活感が出会うところから生まれているのです。

短いエッセイ集ですが、自分が生まれて住んでいる北海道を
改めて好きだなと思える、素敵な本でした

再読といっても、何回読んだか分からないくらい読んでいる本なのですが
宮本輝さんの『月光の東』

14年位前の作品で、ひとりの女性をめぐって
その女性と一緒にいた後、自殺した夫の妻の日記と
その女性と中学時代に同級生だった男の語りで、物語が進むのです
米花という女性が、どのように生きてきたのか
全てのことが明らかになることはないのですが、
傷ついた妻の再生と、米花の壮絶で固い意思、女としての弱さ
何故か、この米花が好きで、何度も読んでしまう小説です

昨日は、チャリテーライブに行って来たりしましたが
長くなったので、また改めて・・・
1年目の今日、怖かったことを思い出すと
母と一緒に過ごそうと思います 行ってきます

棟方志功展

2012-03-04 18:56:41 | なんでもない話
今朝は、起きたら窓の外は真っ白でびっくりでした
9時くらいまでは吹雪いちゃったりして・・・もういいのに
出かけるときには、雪もやんでいたので
久し振りに北大の中を歩いて札幌駅まで行くことにしました
雪が降ったばかりなので、樹の上に雪がつもって綺麗
でも、風が吹いて頭の上に雪がどっさり


札幌農学校だったときの建物です


銀杏並木は今はこんな感じ


大学内のサクシュコトニ川の川縁をザクザクと歩いてみました

今日の目的は『棟方志功 幻の肉筆画展』
札幌エスタの11Fプラニスホールで、ひっそりと行われていました


ものすごい迫力で、しばし呆然となりました
本物の(当たり前)襖に描いた襖絵を目にすると
その襖がある部屋にずっと座っていたいような気持ちになりました
日曜日なのに、そんなに混んではいなかったのは不思議です
25日まで展示しているので、もう一度行ってこようかと思います

東急デパートで、めずらしく粒あんの桜餅を見つけて購入

母と二人で美味しく頂きました
やっぱり、わたしはこしあんより粒あんだな

アコギなのかリッパなのか

2012-03-03 17:15:57 | 本のこと
畠中恵さんの『アコギなのかリッパなのか』新潮文庫

 佐倉聖21歳。腹違いの弟を独り養う大学生だ。
 すでに引退した大物政治家・大堂剛の事務所で
 雑用係の事務員を務めている。昔は不良で腕っ
 節が強い上、気転は利くし頭が切れる。そんな
 聖だからこそ、事務所に持ち込まれる、あらゆ
 る陳情・難題・厄介事・揉め事の後始末を一任
 されても、見事な手際でまんまと解決していく!
 「しゃばけ」シリーズの著者が描く新時代のユ
 ーモア・ミステリー。


政治家、政治家秘書、事務員って、あんまりいい印象は・・・
そして、良く分からないグレーゾーン
でも、主人公の佐倉聖のはっきりとわかりやすい性格と判断力が
とてもリズミカルに話を進めていると思うのです
出てくる政治家も、秘書も、好感が持てるタイプだし
もめ事、厄介ごと、難題も、突飛じゃないけど面白い
畠中さんといえばしゃばけシリーズ
江戸ものも好きだけど、他のものも裏切らない
さくさくと読み終えてしまいました

今日は雛祭りですね

おとなしく部屋で本を読んだり、
テレビ見たり、ラジオ聞きながらうたたねしたり
ふと見る窓の外は、キレイな青空だったり、雪がわっさわっさ降ったり
大きな雲が、ぬぼーっと動いていたり、今はハラハラと雪が降っています
めまぐるしい天気ですが、一番寒い時期は過ぎたなと実感です
いまは、suntory Saturday Waiteing Bar Abantiを聴いています
今日は、19時から「カーネーション」の尾野真千子さんと
昨年亡くなった原田芳雄さんが出演して、とても評判の良いドラマ
「火の魚」が放送されるのです
楽しみだなぁ
土曜日の長い夜は、録り溜めている映画でも見ようかなぁと思います