香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

氷の轍

2016-10-06 20:24:29 | 本のこと
桜木紫乃さんの
『氷の轍(ワダチ)』



シンジツ一人ハ堪ヘガタシ。
二人デ居タレドマダ淋シ、
一人ニナツタラナホ淋シ、
シンジツ二人ハ遣瀬ナシ、
シンジツ一人ハ堪ヘガタシ。
(北原白秋「他ト我」より)

北海道釧路市の千代ノ浦海岸で
男性の他殺死体が発見された。
被害者は札幌市の元タクシー乗務員滝川信夫、八十歳。
北海道警釧路方面本部刑事第一課の大門真由は、
滝川の自宅で北原白秋の詩集『白金之独楽』を発見する。
滝川は青森市出身。八戸市の歓楽街で働いた後、
札幌に移住した。生涯独身で、身寄りもなかったという。
真由は、最後の最後に「ひとり」が苦しく心細くなった
滝川の縋ろうとした縁を、わずかな糸から紐解いてゆく。

北海道警釧路方面本部。新たな刑事の名は、大門真由。


ドラマが11月5日に柴崎コウさん主演で放送されるようです
HPは → こちら
新刊なんだけど、どうしても読みたくてダウンロード
途中で止められず、寝不足になりながら…
血の繋がりより何より、生きていくことに必死で
自分でも意識しないうちに、人に守られ
でも、人の苦しみ悲しみにはとことん鈍感
そんな人生を送っている人と、
その人間を守ろうとする人、自分に厳しすぎる人
たくさんの悲しみに満ち溢れた小説だった
ドラマも楽しみ


吉田修一さんの
『作家と一日』



ポルトガルのビーチでパトカーに乗り、
新宿ゴールデン街でヘヴィメタバンドと意気投合し、
仕事場で猫と戯れる……。

『悪人』『横道世之介』『怒り』『さよなら渓谷』など
数々の話題作を発表し続けてきた作家・吉田修一が、
些細だけれど大切な“一日”をつづります。

ANAグループ機内誌『翼の王国』の人気連載「空の冒険」
2年分のエピソード24篇を収録した、著者初のエッセイ集。


吉田修一さんの小説も、エッセイも間違いなく面白い
飛行機に乗る機会はそんなの多くはないけれど
読める時は必ず読むエッセイ
まとめて読んで、旅に出たーーーいとしみじみ

    

ずっと車はレンタカーで済ませていたんだけど
親とのこととか、自分の行動範囲とか、色々と考えて
今、車のこと勉強中
なんか、楽しい


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