香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

清朝の王女に生まれて

2014-06-24 21:46:38 | 本のこと
愛新覚羅顕
『清朝の王女に生まれて』日中のはざまで



故郷・旅順や実姉の「女スパイ」川島芳子の思い出、
女子学習院への留学から戦後の北京での絵師活、
そして文革下二十数年の獄中生活・強制労働など、
さすらいの王女が自らの劇的な半生をつづる
感動的な自伝。


愛新覚羅顕(アイシンカクラケンキ)さんが
今年の5月に95歳で亡くなったので
再版されたのだと思われる本で
1986年の本です

浅田次郎さんの『蒼穹の昴』シリーズや
映画『ラスト・エンペラー』
テレビのドキュメントやドラマで放送された
東洋のマタ・ハリ、男装の麗人・川島芳子など
この時代の中国の歴史が好きなのですが
今年の5月まで生存されていた方がいて
自伝を書かれていたのかと驚きました
相変わらず、浅い知識の勉強不足です

清朝最後の王族・粛親王の末娘で4番目の側室の娘
同腹の姉が、川島芳子です
中国で生まれて、日本の学校に通い
戦争が始まって日本に帰って来て
義理の姉が日本人で、兄が日本に亡命し
兄の子供たちを育てるために苦労するのですが
顕さん、とてもしっかりものでがんばりやで
そしてなんといっても明るくユーモアがあるのです
王族の娘で、日本びいきと
あることないことでっちあげられ
長い獄中生活や、強制労働、周りの人たちの意地悪に
本当に辛かったのだろうと想像するのですが
文章は、淡々とサバサバとしています
そして、行動力が人並みはずれているように思います
ちょっとだけ「自慢話?」と思う部分も正直ありますが
この人の生きてきた道を
自分で書き残したことはとても価値のあることだと思いました

一緒にうつっているのは小冊子「ちくま」
薄いので、かばんに入れて持ち歩き
色々なところで、パラパラとめくって
色々な人の短い文章を読んでいます
やはり一番楽しみにしているのが
岸本佐知子さんの『ネにもつタイプ』
表装と短いエッセイは酒井駒子さん
毎月95円(税別)というのは
いいのですかと言いたくなりますね~

さて、明日の朝は一応早起きしようかな
一応、応援しようかな
でも、応援もするけど、朝ランもしようかな
と思っています


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