香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

慈雨の音

2011-09-07 21:36:14 | 本のこと
宮本輝さんの「流転の海」シリーズ第6部
 『慈雨の音』

 皇太子御成婚や日米安保、東京オリンピックのニュー
 スに沸く昭和34年、松坂熊吾の駐車場経営は軌道に
 乗り、新事業に手を広げていく。妻房江も日々の暮ら
 しに明るい楽しみを見出し、中学生になった息子伸仁
 は思春期を迎える。かたや北朝鮮へ帰還する人々との
 別れがあり、戦後より数々の因縁があった海老原太一
 の意外な報せが届く。大坂の町に静かな雨が降る・・・。


ずっと読み続けている流転の海、
熊吾一家がまたわたしの心の中に住みついてしまった感じ
熊吾の力強さがあまり感じられなくなってきたことに淋しくなり
熊吾と房江の間に少しづつ溝を感じてきて、悲しくなった
また、たくさんの大切な言葉に「はっ」とさせられたり
涙したり、温かい気持ちになったり
たくさんの付箋がついた本を、大事に大事に再読しています
あと3部、早く読みたいけど、終わるのがこわい
いつまでも続いてほしい、素晴らしい小説です


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