宮本輝さんの『ドナウの旅人』

初めて読んだのまだ20代前半のころ
宮本輝さんの小説の中でも大好きな小説なので
今回で何度読んだことだろう
夫を捨てて、突如出奔した母・絹子。
「ドナウ河に沿って旅をしたい」という母からの
手紙を受け取った麻沙子は、かつて五年の歳月を
過ごした西ドイツへと飛ぶ。その思い出の地で、
彼女は母が若い男と一緒であることを知った。
再会したドイツの青年・シギィと共に、麻沙子は
2人を追うのだが・・・・。
東西ヨーロッパを横切るドナウの流れに沿って、
母と娘それぞれの愛と再生の旅が始まる。
特に遠出する予定もなかったGW後半で
小説の中で旅をしようなかと思ったのと
宮本輝さんの公式HPでご本人が思い出を語られたことがきっかけとなり
この長い小説を読み始めて、さっき涙を流しながら読み終わった
ステラというタクシー運転手の
「楽天家でなきゃあ、こんな厄介なことばかりの、悪人だらけの世の中を
生きていけるもんか。人生なんて挫折して当たり前じゃないの。
うまくいくほうが不思議なんだっていうふうに、あたしはいつのまにか
考えるようになったのさ。だから、あたしは、いいことがあったら、
ああ、よかった、よかったって手を叩いて喜ぶんだ。悪いことが起こったら、
まあ世の中、こんなもんだって口笛吹いて、おかしくもないのに笑ってやるのさ。」
シギィの「おそらく、人間とは、ひとつの欠点の消滅によって新しい美徳が
生じるというのではない。欠点は欠点のままに、その人のちょっとした
心の作動によって美徳に生まれ変わる」というところで
きっと前は泣かなかっただろうと思いながら、静かに涙が出てしょうがなかった
初めて読んだ時は、娘の麻沙子の年より若かったのに
いまは母親の絹子の年にちかくなっていて、
それでも同じように、いや、違う形でも
こんなに心に響く小説を読めることがとてもうれしい
この物語のあと、麻沙子のお父さんはどうしたんだろう
長瀬は、オダは、どうしたんだろう
いや、きっと笑っているよな なんて思いを巡らしている
今年のGWの札幌は本当に天気が悪い
昨日の出勤日は少し晴れたけど、なんだか寒かった
今日、円山公園のソメイヨシノが開花宣言
満開は14日位だろうということなので、
晴れた日に早く仕事を終わらせて観に行ってきたいな
仕事場の近くの桜はエゾヤマザクラだったようで殆どがもう散り始めていた
その横で木蓮がきれいに咲いていた


もう少し暖かくなってほしいなぁ

初めて読んだのまだ20代前半のころ
宮本輝さんの小説の中でも大好きな小説なので
今回で何度読んだことだろう

夫を捨てて、突如出奔した母・絹子。
「ドナウ河に沿って旅をしたい」という母からの
手紙を受け取った麻沙子は、かつて五年の歳月を
過ごした西ドイツへと飛ぶ。その思い出の地で、
彼女は母が若い男と一緒であることを知った。
再会したドイツの青年・シギィと共に、麻沙子は
2人を追うのだが・・・・。
東西ヨーロッパを横切るドナウの流れに沿って、
母と娘それぞれの愛と再生の旅が始まる。
特に遠出する予定もなかったGW後半で
小説の中で旅をしようなかと思ったのと
宮本輝さんの公式HPでご本人が思い出を語られたことがきっかけとなり
この長い小説を読み始めて、さっき涙を流しながら読み終わった
ステラというタクシー運転手の
「楽天家でなきゃあ、こんな厄介なことばかりの、悪人だらけの世の中を
生きていけるもんか。人生なんて挫折して当たり前じゃないの。
うまくいくほうが不思議なんだっていうふうに、あたしはいつのまにか
考えるようになったのさ。だから、あたしは、いいことがあったら、
ああ、よかった、よかったって手を叩いて喜ぶんだ。悪いことが起こったら、
まあ世の中、こんなもんだって口笛吹いて、おかしくもないのに笑ってやるのさ。」
シギィの「おそらく、人間とは、ひとつの欠点の消滅によって新しい美徳が
生じるというのではない。欠点は欠点のままに、その人のちょっとした
心の作動によって美徳に生まれ変わる」というところで
きっと前は泣かなかっただろうと思いながら、静かに涙が出てしょうがなかった
初めて読んだ時は、娘の麻沙子の年より若かったのに
いまは母親の絹子の年にちかくなっていて、
それでも同じように、いや、違う形でも
こんなに心に響く小説を読めることがとてもうれしい

この物語のあと、麻沙子のお父さんはどうしたんだろう
長瀬は、オダは、どうしたんだろう
いや、きっと笑っているよな なんて思いを巡らしている

今年のGWの札幌は本当に天気が悪い
昨日の出勤日は少し晴れたけど、なんだか寒かった
今日、円山公園のソメイヨシノが開花宣言

満開は14日位だろうということなので、
晴れた日に早く仕事を終わらせて観に行ってきたいな
仕事場の近くの桜はエゾヤマザクラだったようで殆どがもう散り始めていた
その横で木蓮がきれいに咲いていた


もう少し暖かくなってほしいなぁ

ザ・テルニストの一朗さんにはいつもやられています
(何が
いつも拙い感想で恥ずかしいです
輝先生が、書き込みを読むと人柄が分かると
いつか書かれていましたが、
わたしの浅はかな駄目駄目なところも
読んで下さるみなさん、お見通しなんだろうなと
そう思って、気にせず、飾らず
思い通りに書いているだけなのです
するようで恐縮でございます。
「ドナウの旅人」いいお話を読ませていただき
ありがとうの一言を言いたくてコメントしました。
ヨロシクです。
関口くんの実直さが重なります
わたしも、ダテコのように
一生懸命生きていこうと思います
澄子の娘とのやりとりは面白かったですね
「ドナウの旅人」のドラマ、わたしも見ていないんです
佐久間良子さんというのもいいですが、
あの頃だったら、八千草薫さんがイメージですね
麻生祐未さん、根津仁八さんはぴったりなような気がします
今の役者さんだったら、どなたがいいかなぁと
勝手に妄想してしまいます
ステラはきっとやさしい顔をした
おばさんになっているでしょうね
「ドナウの旅人」は最高です
22年前に確かテレビ朝日でドラマ化されましたね
当時は一人暮らししていて、テレビが家になかったので残念ながら視られませんでした
佐久間良子さん、麻生祐未さん、根津甚八さんらが演じてましたね
ステラの登場シーンが見てみたいです