香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

村山さんと金さんと川上さん

2015-08-22 20:19:55 | 本のこと
村山早紀さんの
『花咲家の休日』



勤め先の植物園がお休みの朝、
花咲家のお父さん草太郎さんは
少年時代を思い起こしていた。
自分には植物の声が聞こえる。
その「秘密」を抱え「普通」の友人たちとは
距離をおいてきた日々。
なのにその不思議な転校生には心を開いた…。
月夜に少女の姿の死神を見た次女のりら子、
日本狼を探そうとする末っ子の桂、
見事な琉球朝顔を咲かせる家を訪う祖父木太郎。
家族それぞれの休日が永遠に心に芽吹く。


シリーズものなのです
前回の『花咲家の人々』はどうだったっけ?と
自分のブログ記事を検索してみたら、
面白いけど、きれいすぎるかなっとも思ってしまう
さらっとした、さわやかなお話でした

と…
今回も同じ感想かな
現代版おとぎ話のような感じでした

  

川上弘美さんの
『なめらかで 熱くて 甘苦しくて』



少女の想像の中の奇妙なセックス、
女の自由をいまも奪う幻の手首の紐、
母の乳房から情欲を吸い出す貪欲な嬰児と、
はるか千年を超えて女を口説く男たち。
やがて洪水は現実から非現実とあふれだし、
「それ」を宿す人々を呑み込んでいく…。
水/土/空気/火の四つの元素、
そして世界の名をもつ魅惑的な物語が
ときはなつ生命の迸りと、愛し、産み、
老いていく女たちの愛おしい人生。


川上ワールドにもほどがある?
不思議な感覚に陥る短編ばかり
「半端だったなと思った。
死ぬ時はいつも半端、誰でも半端。」
「死んだとたんにぽっかりと隙間ができるのではなく、
何年もしてからはじめて隙間や穴になる。
その時がいちばんいやだ……」
納得するような、共感できないような
反発するようね、切なくなるような
なんとも表現しきれない感情のうず

  

金哲彦さんの
『マラソンレース必勝法42』



「レースを成功に導く秘訣」「
レースで失敗しないための注意点」など、
大会前にもう一度確認したい42のポイントが凝縮された、
永久保存版の「ランナーズバイブル」。
ベテランランナーから初めてマラソンに挑戦する初心者まで役立つ
「レース・大会」をテーマにした一冊だ。
レースを目前に控えた「心理状態の確認」
「スタート直前の準備」「レース序盤の走り方」「中盤の心構え」「
終盤のラストスパート」「レース後のケア」など、
マラソンランナーに起こりがちな肉体やメンタルのトラブル対処法や技術論など、
レースで役立つポイントをイラストや図表とともにわかりやすく解説。
レース本番10日前から読めば役に立つ、
自信がつく言葉がこの一冊に凝縮! 
マラソンブームを牽引する人気著者の最新作!


iBooksでダウンロードして、隙間読書
道マラを目前に控えて
焦ったり、落ち込んだり、イライラしたりのわたしにとって
力というか、勇気というか、落ち着きをもらった本
「完走こそが市民ランナーの最大の勝利である」
「おおらかな気持ちで、ゴールまでの距離を楽しみたい」
「成功が自信を生み、失敗が自分を育てる」
「まさにマラソンは人生を豊かにするスポーツである」
色々な形で、マラソンの先輩たちから聞いていたり
いままでの数少ない経験からも、学んでいたりしたことなんだろうけど
改めて、本を読んで、なんだか落ち着いた
自分なりのことしかできないけど、
頑張って練習してきたし、一生懸命ゴールを目指そう
シンプルでいいんだなぁ。笑ってゴールしたいな。



ダリアの花が可愛らしく、久しぶりにお花を買ってきた
今日は少し暑さが戻った札幌だったけど
真夏は終わったんだなぁ、今年の真夏は短かったような
そう思いながら、たくさん歩いて、寄り道もたくさん
ランダムで音楽を聴きながら散歩しているうち
ナオト・インティライミの「今のキミを忘れない」がかかって
笑顔で涙が出そうな、ホッとした気持ちになった
まだ夏は終わっていないんだよね


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