香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々

2011-05-22 20:11:44 | 本のこと
本屋さんで何度か立ち読みをして熟慮して購入した(高いんだもの
ジェレミー・マーサー著『シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々』

 カナダの事件記者だった作者がパリで住みついたのは、
 セーヌ川左岸に立つ風変わりな書店。貧しい作家にただ
 で食事とベッドを与えるその書店とは、伝説の「シェイ
 クスピア&カンパニー」だった。数々の作家を育てた同
 店は文学賞と文芸誌の立ち上げを先日発表したばかり。
 その生活を綴(つづ)った本書の登場は嬉(うれ)しい。

 本書の扱う「シェイクスピア&Co.」は実は2代目だ。
 初代は1920年代にパリのアメリカ人が開店した書店
 で、失われた世代の作家やフランス詩人らが集ったパリ
 時代の象徴。この精神と店名までちゃっかり継承した2
 代目店主は「見知らぬ人に冷たくするな、変装した天使
 かもしれない」をモットーに、作家の卵をびしびし育て
 た。店にはH・ミラーやビートニク作家が集まり、無名
 詩人が脚光を浴び、ロマンスが生まれる。しかし破天荒
 な店主が雨上がりに、お揃(そろ)いのレインコートを
 着た父親と三人の男児に目をとめ、自ら手放した家庭の
 喜びを想(おも)う小さなくだりなどに、本書は深い煌
 (きら)めきを宿す。パリの異邦人を異邦人がチャーミ
 ングに活写。極上のメモワールだ。

わたしの外国文学に対する知識があまりにも無いためか、
この小説の中に出てくる出来事に驚くことすら出来なかった
最初は、この小説の世界観の中に気分よく浸っていたのだけど
どんどん読み進んでいるうちに、話の内容や人物が多岐に渡り
なんとなくついてゆくことすら難しくなってしまった
それでも頑張って1週間以上かけて読んだのは、意地かしら・・・
この後、何を読みたいのか分からなくなってしまった