香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

右岸 左岸

2009-03-08 15:33:39 | 本のこと
辻仁成さんの『右岸』
江國香織さんの『左岸』
少しずつ、交互に読んでいて、さっき学校から帰ってきて
速攻で『右岸』の最終章を読み終えました
実は、会社のE師匠に借りた本で、E師匠の評価はイマイチだったの
でも、私はすごく良かった
江國さんは、前は結構好きで読み続けていたのだけれど
『号泣する準備はできていた』あたりから、
なんかぴんとこないなぁと敬遠がちだったし
辻さんは『海峡の光』はすごく好きだったけど
その他の本は、すごくというほどでもなかった
(何様だろうか。。。。私って
でも、『冷静と情熱の間』は好きだったので
E師匠に貸してもらったのだけど、
『冷静と。。。』とは全然違う感じであって、
今の私の年齢だからかもしれないけれど、胸にしみる
静かなやさしい本だった
福岡、東京、パリを舞台に、自分にひたすら素直な人たちが
傷ついて、大切な人を無くして、それでも生きていく姿や
辻さんの「生きていくと言う事は悲しい事」という文章や
若い人たちのキラキラした輝いた感じと
年を重ねていく人たちの悲しさと優しさとが
静か~に胸にしみて、なんだか泣きたくなる
辻さんと江國さんって本当に相性がいいんだね
かわりばんこに読んでいてなんの違和感も感じなかったもの
文庫本になったら、自分で買いましょう