ニュース雑記帳

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阪急、「村上」阪神株を全株買い取りへ

2006-04-23 16:51:43 | Weblog
ジャンルを「経済」にしましたが、全く、経済のことは分かりません(^^;。が、関西人、特に大阪から神戸にかけての阪神文化圏が生活圏にあたる人間には、これはかなり大きな出来事なので、話題にせずにはいられませんでした。

とはいっても、正直「何故?」しか、言葉が出てこないのです。関西以外の地域の方には、いまひとつピンとこないと思うのですが、阪神と阪急というのは、ほんの少しだけ阪神が下町(瀬戸内海側)、阪急が山の手(六甲山側)を走っているという違い以外、すべてがカブルと言ってもいいほど、同じ地域で同じような商売をしている私鉄なのです。

両者とも、中心になる電車の路線は「大阪⇔神戸」間、狭い阪神地区を並ぶようにして走っています。そして、それぞれの駅を起点にバスを運行しています。両者とも、大阪(梅田)に、大きな百貨店を持っています。両方とも最近廃業しましたが、阪神は「阪神パーク」、阪急は「宝塚ファミリーランド」と言う、動物園&遊園地を経営してしました。そして、阪神がタイガースを持っているように、阪急も以前は「阪急ブレーブス」という球団を運営してしました。

経済や社会情勢に疎い一般人たる私が思いつく二社の個性の違いは、阪神はタイガースがシンボルで、阪急は宝塚少女歌劇がシンボルってところくらいです。

だから、そんな二つの会社が統合してしまったら、二つは一つに減らされてしまうんじゃないかと・・・それが心配なわけです。たとえば、銀行さんが統合されたら、支店がドンドン閉鎖されて減ってしまう・・・みたいな成り行きで、梅田にデパートは一つでええやろ、電車の路線も、どっちか一本でええやろってことにならないかと、それが心配なのです。

これが、同じ関西の私鉄でも、阪急と南海だとか、阪神と近鉄だと言われると、同じ関西内で同じ商売をしているといっても、テリトリーが違いますから、素人目にも事業拡大ってイメージが浮かぶのですが、阪神と阪急だと、本当にモロかぶりで、重なって一つになってしまうしかない気がするのです。

ちなみに、わたしは兵庫県でも比較的内陸部の住民で、中学から通学には阪急電車を使っていましたから、こと電車に関しては阪急びいきです。阪神の駅の、車体が斜めに止まり、プラットホームと電車の間が開いて、走っている時の音も心なしか騒がしいという下町情緒あふれる阪神電車より、上品な小豆色の車体&落ち着いた木目調の室内と光沢のある緑のシートの阪急がお好みですが(爆)、だからといって阪神がなくなるのは困るのです。

でも、世間の反応的には、「村上タイガース」の時のような騒ぎにもなってはおらず、落ち着いた感じですから・・・庶民レベルでは、あまり心配することもない出来事なのかなぁ。けど、企業として、阪急と阪神の間柄って、どんなものだったんだろう。仲が良かったなんて、ありえるんだろうか・・・これだけ、企業として活動する範囲がカブッテルのに。

まま、地域住民としては、ただ見守るしかないですかね・・・ほんと、これから、どうなっていくのかなぁ~、阪神文化圏。けっこう、鉄道の影響って大きいから、もしかしたら、何かの転機になるやもしれないなぁ。