Rolling 55

「転がる石は苔生さず」いつまでも、いつまでも転がり続け・・・
お池にハマって、さぁ大変!  by belage

イタリア紀行[7] 古代ローマの遺跡「フォロ・ロマーノ」①

2013年07月30日 15時07分17秒 | イタリア紀行2013

フォロ・ロマーノとはローマ帝政が始まった頃で紀元前6世紀頃に建設開始されたローマの
政治・宗教の核となすラテン語のフォルム(「広場」)であり、首都ローマの中でも最も歴史が
古く最大のものです。
その後東西ローマに分裂した辺りからこのフォルムの機能は廃れ、顧みられなくなって
地中の廃墟化しておりましたが、19世紀に発掘され、現在でもその発掘作業が進められて
います。

ボクがここを最初に訪問したのが四半世紀前。その印象が大分薄れかけてしまったのと、
ここ数年欧州をいろいろと旅をして古代ローマ遺跡を見るにつけ、その原点であるここを
再訪したくなりまた来てしまった次第です。尚、ラテン語のこのフォルムは20世紀後半から
再び脚光を浴びた言葉で、文化人の討論会等で多用され、建築の世界でも広場的意味合い
から「フォーラム」の名前をつける建物が多く現出しています。「フォーラム」はフォルムの英語
訳であります。

凱旋門の脇からちょこっと入ったところに入り口があり、そこで入場料を払って中に入りますが、
確か20数年前には無料であったと記憶しています。それと感覚的には単に遺講があるだけで
案内板もなく、柱の折れたものがごろごろしていた記憶が。それに比べるとかなり整備されて。
これは当時の行政庁の跡でしょうか。ブリック建築ですけど、その巨大さに圧倒されます。
現地の案内板に従えば「Domus Seviriana」となっていました。Google辞書を引いても訳語
が出て来ません。ドムスだから館で後ろはサービスのようですから公共建築物じゃないかと思う
のですが(スペイン語からの連想で間違っているかも知れません)

この広大な構築物跡にはびっくり。同じく案内板には「Stadum」と。恐らくここでも剣闘士が
活躍していたんだろうか。寧ろ演劇とか演説とか、そういう用途であったような気がしますが。
擁壁沿いに無数の柱が見えます。これってまさか天井があったのかしら。そうだとすると
かなりの長大スパンの梁が必要となりますけど。奥の崩れかかった壁面に無数の丸やら
四角やらの穴が空いています。これを見ると相当数の梁があったことが窺えます。

この広場にはガラスケースの中にこんなものが。最初見た時、びっくりしましたよ。
ローマ時代にこんなシュールな彫刻があったんかと(笑)

あとでよくよく考えたら、これって現代彫刻展でありましょう(苦笑)海外の歴史遺産
には、よくこういうモダン・アートが展示されるケースが多々あるので騙されてはいけませぬ
(爆)

この広場を囲む外壁。壁に無数の孔が。これは梁を押さえる孔であろうと思いますが。
前にご紹介したコロッセオにも同じような無数の孔が穿たれておりました。

ボク等が今いるところは「パラティーノの丘」という高台にあります。向こうにはさっきまでいた
コロッセオの巨大な建物が。

 

ー続くー

 


西伊豆小旅行 河津七滝巡り②

2013年07月30日 07時45分51秒 | 伊豆

最近のゲリラ豪雨のお陰でしょうか。とても水量の豊富な滝でありました。
撮影しているところから凡そ10Mほど先で轟々と音を立てて。

 

水の落ちる様に暫し暑さを忘れて。

滝の名前は「初景滝(しょけいだる)」といいます。その滝の前には伊豆の踊子の銅像が。
主人公は一高の学生で20歳、踊り子は14歳の設定でありました。伊豆大島出身の踊り
を主体とした旅芸人一家と踊り子との交流を描いた川端康成の傑作でありました。
ボクも高校時代にこの作品を読みましたが、時代背景が違うせいか、余り感動した記憶
はありません。

七滝七福神。一緒にいるのはシカ?それともヤギ?

平日であったせいか、この滝めぐりの山道を行き交う人もまばら。涼しい風が川面を
走って。涼気を独り占めした感じです。

 

ー続くー