窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・放射線量コントロール36 ・事故から2年半経ちました。

2013-09-19 23:08:03 | Weblog
このあいだ原発事故での起訴を警察が諦めました。

どれだけ現場検証したのか不明ですが、十分な捜査など望むべくもありません。

結局多くの方の命がうばわれた、大変な事故の責任は誰も取らないということです。


あの地震から2年半、地震や津波に対しての感度はずいぶんと高くなりました。

そしてその対策も計画を含めて着実に進んできていると感じます。

「自分たちの命は自分たちで守らねばならない」という認識が定着しつつありますね。


かたや原発の事故に対しては、いまだに国任せ、規制委員会まかせです。

放射能という「目に見えないもの」が相手だけに余計にそうなります。

しかも被害をうけても、後日後遺症が出るまでは自覚症状なしですから困ります。


原発の方は、見直された津波の高さに対抗できる防波堤を作りつつあります。

規制委員会は活断層の判断をより厳しくしました。

それから、ベント用の煙突の前にフィルターの設置がようやく義務付けられました。

そうそう、それからヨウ素剤の事前配布がきまりましたね。


まあ幾分かは前よりも改善されつつありますが、フィルターはまだ完成していません。

ですから明日にでも事故ればまた大気中に大量の放射能がばらまかれます。

その時にどう行動するのか、どう行動したらよいのか、だあれも教えてくれません。

国まかせ、自治体まかせのままです。

そしてまた福島と同じ事が場所を変えて繰り返されることになります。


どなたのコトバでしたっけ、「人間の安全保障」。

「住民の安全保障」が大切ですが、残念ながら原発事故の時の行動の仕方、
これは全く状況が改善されないまま2年半が過ぎていきました。

国は原発事故の責任者を明確にしないというのなら、せめて住民の安全保障に
積極的に関与する義務があるように思えますよ、安倍さん。


PS
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