窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・ウイルス サーベイランス・除染で2年で半分にするというけれど、自然減が4分の1もあります。

2011-08-27 02:37:01 | Weblog
・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第 4週( 1月24日~30日)・18の県が警報、29の県が注意報レベル到達。
                    ・全国平均がピークに到達。
        ・・・・・       
 ・第22週( 5月30日~ 5日)・全国平均が定点0.82人で流行終息。     
        ・・・・・       
 ・第32週( 8月 8日~14日)      
 ・第33週( 8月15日~21日)   
 ・第34週( 8月22日~28日)       ・・・・今週・・・・         

 ・ウイルス サーベイランス状況(第33週

 A(H1)pdm   32週、33週に各1件検出
 A(H3)      29週に2件、30週に1件検出、その後3週連続未検出
 B          31週に検出1件、以降2週連続未検出

 ・今シーズンの現状累積での占有率です。

   A(H1)pdm     52.5%  減少傾向
   A(H3)         32.1%  
   B             15.4%  上昇傾向  

 新型の未検出記録は13週連続でとまりました。

 やっぱり消えてくれてはいませんでしたね


 ・定点状況推移(人)
               27週   28週   29週  30週   31週  32週
  2011年定点データ  0.06  0.04  0.03  0.02  0.02  0.02

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第 4週( 1月24日~30日)    31.88人   157381人    176万人
  (ピーク到達)
        ・・・・・       
 ・第30週( 7月25日~31日)     0.02人      114人   (0.11万人)
 ・第31週( 8月 1日~ 7日)     0.02人       83人   (0.08万人)
 ・第32週( 8月 8日~14日)     0.02人       74人   (0.07万人)

 ・患者報告数の予報です。
  ・第33週( 8月15日~21日)     0.01人       67人    0.06万人

  ・27日                      0.002人              0.01万人
  ・28日                      0.002人              0.01万人
  ・第34週( 8月22日~28日)     0.01人       61人    0.06万人

 ・本日終了時点での累積患者数(全国推計値) 1380.8万人   

  内、新型インフルエンザの累積患者数      690.6万人

 ・累積患者数の予報。(2010年36週以降)
  ・第34週( 8月28日)               1380.8万人  

・予報精度経緯
                      予報      確定値     予報誤差
 ・第30週( 7月25日~31日)  0.02人    0.02人   -23.7%
 ・第31週( 8月 1日~ 7日)  0.02人    0.02人   -11.7%
 ・第32週( 8月 8日~14日)  0.01人    0.02人    -4.1%

 今回の定点合計報告数は74人で、当ブログ予報は71人でした。

 今回予報誤差はー4.1%になり、予報誤差範囲内でした。

 ちなみに、09年の第34週から今までの平均予報誤差は±20.0%です。

・コメント

 感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は620人程です。、

PS

・・福島原発事故関係・・

・・8月26日状況・・

コメント

・・放射線状況

・・・原発北西20km超え地点での推移(文科省発表)

15日PM8時40分・・・330μ・Sv/H(車外)   北西20Km地点
            ・・・300μ・Sv/H(車内)   

16日~4月15日の31日間の単純合計・・・2978.0μ・Sv/H     
16日~5月22日の37日間の単純合計・・・1581.4μ・Sv/H     
23日~6月29日の38日間の単純合計・・・1451.2μ・Sv/H     
30日~8月 8日の40日間の単純合計・・・1385.0μ・Sv/H     
 9日~8月18日の10日間の単純合計 ・・・330.0μ・Sv/H     

19日・・・35.0μ・Sv/H      20日・・・35.0μ・Sv/H
21日・・・35.0μ・Sv/H      22日・・・35.0μ・Sv/H
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

23日予測値・・34.8μ・Sv/H  実測35.0μ・Sv/H  予測誤差 -0.6% 
24日予測値・・34.8μ・Sv/H  実測35.0μ・Sv/H  予測誤差 -0.6% 
25日予測値・・34.8μ・Sv/H  実測35.0μ・Sv/H  予測誤差 -0.6% 
26日予測値・・34.8μ・Sv/H
27日予測値・・34.8μ・Sv/H

 ・・・3月15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点     推定値・・・201396μ・Sv (201.4m・Sv

到達実績
126m・Sv・・・・・5月31日(計画避難最終予定日)
154m・Sv・・・・・6月30日
180.0m・Sv・・・7月31日  予測179m・Sv  予測誤差ー0.6%

到達予報
203m・Sv・・・8月31日
345m・Sv・・・爆発から1年後

文科省予報・・・但し8月19日発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
373m・Sv・・・来年3月11日(地震から1年後)


・・・原発北西30km超え地点での推移(文科省発表)
   以下、すべて北西30km超え地点

15日PM・・・(147μ・Sv/H)   

16日~4月24日の40日間の単純合計・・・1918.2μ・Sv/H     
25日~6月 3日の40日間の単純合計・・・773.6μ・Sv/H     
 4日~7月13日の40日間の単純合計・・・902.7μ・Sv/H     
14日~8月 2日の20日間の単純合計・・・392.8μ・Sv/H     
 3日~8月12日の10日間の単純合計・・・207.5μ・Sv/H     

13日・・・ 20.0μ・Sv/H      14日・・・19.1μ・Sv/H
15日・・・ 15.1μ・Sv/H      16日・・・15.3μ・Sv/H
17日・・・ 20.4μ・Sv/H      18日・・・20.2μ・Sv/H
19日・・・ 20.3μ・Sv/H      20日・・・19.1μ・Sv/H
21日・・・ 18.8μ・Sv/H      22日・・・20.8μ・Sv/H
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

23日予測値・・18.8μ・Sv/H  実測19.4μ・Sv/H  予測誤差 -3.1% 
24日予測値・・20.8μ・Sv/H  実測19.7μ・Sv/H  予測誤差 -0.6% 
25日予測値・・19.4μ・Sv/H  実測19.2μ・Sv/H  予測誤差 +1.0% 
26日予測値・・19.7μ・Sv/H
27日予測値・・19.2μ・Sv/H

 ・・・3月15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点   最大推定値・・・108952μ・Sv (109.0m・Sv

到達実績
65m・Sv・・・5月31日(計画避難最終予定日)
81m・Sv・・・6月30日
96.1m・Sv・・・7月31日  予測95m・Sv  予測誤差ー1.1%

到達予報
111m・Sv・・・8月31日
197m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
208m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)


・・福島市の状況(原発から北西65km地点)(文科省発表)

15日・・・24μ・Sv/H  

16日~4月25日の41日間の単純合計・・・166.39μ・Sv/H     
26日~6月 3日の39日間の単純合計・・・64.8μ・Sv/H     
 4日~7月13日の40日間の単純合計・・・60.13μ・Sv/H     
14日~8月 2日の20日間の単純合計・・・30.6μ・Sv/H     
 3日~8月12日の10日間の単純合計・・・14.0μ・Sv/H     

13日・・・1.30μ・Sv/H      14日・・・1.30μ・Sv/H     
15日・・・1.30μ・Sv/H      16日・・・1.30μ・Sv/H     
17日・・・1.30μ・Sv/H      18日・・・1.50μ・Sv/H     
19日・・・1.30μ・Sv/H      20日・・・1.40μ・Sv/H     
21日・・・1.20μ・Sv/H      22日・・・1.30μ・Sv/H     

23日予測値・・1.19μ・Sv/H  実測1.30μ・Sv/H  予測誤差 -8.5%   
24日予測値・・1.29μ・Sv/H  実測1.30μ・Sv/H  予測誤差 -0.8%   
25日予測値・・1.29μ・Sv/H  実測2.30μ・Sv/H  予測誤差-43.9%   
26日予測値・・1.29μ・Sv/H  
27日予測値・・2.29μ・Sv/H  

・・・3月15日17時からの推定積算放射線量

本日終了時点   積算最大推定値・・・9087μ・Sv (9.09m・Sv

到達実績
6.0m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)
7.1m・Sv・・・6月30日
8.07m・Sv・・・6月28日  予測8.1m・Sv  予測誤差+0.4%

到達予報
9.2m・Sv・・・8月31日
16.0m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
25.0m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)


以上より一般人の年間許容量と現状をまとめます。

一般住民、原発の一般職員で1m・Sv(日本の法律での取り決め。)
自然界からの年間放射線量は世界平均で2.4m・Sv(日本平均は1.5m・Sv)

・・日本在住の米国民(80km避難)の被ばく量は本日終了時点で3.29m・Sv

放射線管理区域 年間で5.2m・Sv以上(3か月で1.3m・Sv以上)

・・福島市(北西65km)の本日終了時点での被ばく量は9.09m・Sv

アメリカ国民は10m・Svまで。
原安委ルールでは10m・Sv~は屋内退避が必要。

放射線作業従事者(病院など)は20m・Sv
計画避難基準は建前上20m・Svに設定。(ICRP勧告の最大値を採用)
保安院と原安委の本音は「一般人でも48.5m・Svを我慢しろ」というもの。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)

原発作業員は通常は1年間の最大値が50m・Svまで。(日本、アメリカ)
原安委ルールでは50m・Sv~は避難が必要。

100m・Sv・・・後日の健康被害の発生が心配される値でもあります。
       (がんによる死亡率が0.5%ほど増加するという情報あり。)

・・本日終了時点での北西30km超え地点の被ばく量109.0m・Sv

200m・Sv・・・数種のがんによる過剰死亡率の有意な上昇が認められる。
         (国連委員会UN94A406参照、放射線と健康・岩波新書より)

・・本日終了時点での北西20km超え地点の被ばく量201.4m・Sv

600m・Sv・・・数種のがんによる過剰死亡率が3%増加。
   ・・・どうやら200m・Sv増加するごとにがんによる死亡率は1%増加の模様。

コメント

政府の除染目標、2年で半分にするというもの。

ちょっと見は立派なんですが、削減すると言っている内の半分は自然に減っていく
分ですからね。


新米の放射能の検査結果などから推察すると、現状はセシウム134と137が
ちょうど半分ずつ残っているような状況です。

セシウム137は半減期が30年ですから、これから長く放射線を出し続けます。

セシウム134の半減期はちょうど2年ですから、2年たつと放射能強度は半分に
なります。(放射性物質の半減期については、5月12日の記事を参照願います。)


政府がやろうとしているのは、放射性物質を3分の1だけ人手で取り除きましょう
ということですね。

残るは3分の2ですがセシウム134と137がそれぞれ3分の1づつです。

セシウム134は2年で半分は崩壊してなくなりますので、残るのは6分の1。

そうすると2年後に残っている放射性物質はセシウム137が3分の1で134が
6分の1。

足し合わせると6分の3=2分の1の放射性物質となり、見事に半分になりました。

まあ、相変わらずセコイ官僚計算ですが、さも「政府が除染することで放射性物質
を半分に減らします。」と誤解させるかの様な表現方法がにくたらしい所ですね。


それでは、ほんとうに政府が放射性物質を半分に減らすとどうなるか?

セシウム137は4分の1、134はそのまた半分の8分の1。

足し合わせて8分の3=37.5%が答えです。

目標値が「6割以上削減」ならまあ仕事していると見てもいいのですが、5割では
ねえ、自然頼みが多すぎませんかねえ、細野さん。

・・注意情報 ・・

窓際日記の最大推定と政府想定方法による本日終了時点で緊急避難、避難
及び計画避難、屋内退避の原発北西方向の対象範囲です。

但し政府の想定方法は安全委員会係数0.6が前提です。
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

                窓際日記推定   政府想定方式   政府発令指示
緊急避難(100m・Sv以上)・・32km以内   (・・・25Km以内)

 避難  (50m・Sv以上)・・・42Km以内   ・・・34Km以内   20km以内

計画避難(20m・Sv以上)・・・55km以内   ・・・47Km以内   45km以内    

屋内退避(10m・Sv以上)・・・65km以内   ・・・57Km以内   (30km以内)

法律遵守(1m・Sv以下) ・・・97km以遠   (・・・90Km以遠)(赤字は数値更新)

現時点での窓際計算では32km以内は緊急避難エリアに突入です。(レッドゾーン)

34km以内では政府想定方法ですでに避難限界に到達しているのがわかります。

汚染わらの存在から推定すると、ホットスポットはほぼ150km圏を想定する
必要がありそうです。


窓際日記推定は原発爆発以後の終日屋外での積算放射線量になります。

政府の計算は平均値狙いで、窓際日記の計算は最大値を求めるようにしています。

窓際計算の心は「住民サイドに立った計算」ということですね。

以上、御参考にしていただければと思います。

PPS

半径3キロ以内への一時帰宅の映像が流れていました。

みごとに空き巣にやられて、家の中がめちゃくちゃになっているのがよくわかりました。

さて、下手人は日本人か外人か。

いずれにせよ、NHKがしきりに流していたように、「災害時にも礼儀正しい日本人」
という姿はあまりにもステレオタイプのとらえ方のようですね。

あるいは、そうであって欲しいという「上からの要請」ですか、NHKさん。

いずれにせよ実情はそんなに単純でナイーブなものではなさそうですね。

コメント
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