窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・「年間20m・Sv未満なら安全」と信じこませようとしている日本政府。

2011-08-16 01:31:03 | Weblog
・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第 4週( 1月24日~30日)・18の県が警報、29の県が注意報レベル到達。
                    ・全国平均がピークに到達。
        ・・・・・       
 ・第22週( 5月30日~ 5日)・全国平均が定点0.82人で流行終息。     
        ・・・・・       
 ・第31週( 8月 1日~ 7日)・沖縄はようやく流行レベルを下回った模様。
 ・第32週( 8月 8日~14日)      
 ・第33週( 8月15日~21日)       ・・・・今週・・・・         

 ・ウイルス サーベイランス状況(第31週)

 A(H1)pdm   12週連続未検出
 A(H3)      29週に検出1、その後2週連続未検出
 B          29週に検出1、その後2週連続未検出

 ・今シーズンの現状累積での占有率です。

   A(H1)pdm     52.6%  
   A(H3)         32.1%  
   B             15.3%  

 新型が減少し、B型が増加傾向です。

 ・定点状況推移(人)
               26週   27週   28週  29週   30週  31週
  2011年定点データ  0.10  0.06  0.04  0.03  0.02  0.02

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第 4週( 1月24日~30日)    31.88人   157381人    176万人
  (ピーク到達)
        ・・・・・       
 ・第29週( 7月18日~24日)     0.03人      136人   (0.13万人)
 ・第30週( 7月25日~31日)     0.02人      114人   (0.11万人)
 ・第31週( 8月 1日~ 7日)     0.02人       83人   (0.08万人)

 ・患者報告数の予報です。
  ・第32週( 8月 8日~14日)     0.01人       71人    0.07万人

  ・16日                      0.002人              0.01万人
  ・17日                      0.002人              0.01万人
  ・第33週( 8月15日~21日)     0.01人       61人    0.06万人

 ・本日終了時点での累積患者数(全国推計値) 1380.6万人   

  内、新型インフルエンザの累積患者数      690.6万人

 ・累積患者数の予報。(2010年36週以降)
  ・第33週( 8月21日)               1380.7万人  

・予報精度経緯
                      予報      確定値     予報誤差
 ・第29週( 7月18日~24日)  0.03人    0.03人   -15.5%
 ・第30週( 7月25日~31日)  0.02人    0.02人   -23.7%
 ・第31週( 8月 1日~ 7日)  0.02人    0.02人   -11.7%

 今回の定点合計報告数は83人で、当ブログ予報は94人でした。

 今回予報誤差はー11.7%になり、予報誤差範囲内でした。

 ちなみに、09年の第34週から今までの平均予報誤差は±20.2%です。

・コメント

 感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は660人程です。、

PS

・・福島原発事故関係・・

・・8月15日状況・・

コメント

・・放射線状況

・・・原発北西20km超え地点での推移(文科省発表)

15日PM8時40分・・・330μ・Sv/H(車外)   北西20Km地点
            ・・・300μ・Sv/H(車内)   

16日~4月15日の31日間の単純合計・・・2978.0μ・Sv/H     
16日~5月22日の37日間の単純合計・・・1581.4μ・Sv/H     
23日~6月29日の38日間の単純合計・・・1451.2μ・Sv/H     
30日~7月19日の20日間の単純合計 ・・・721.0μ・Sv/H     
20日~8月 8日の20日間の単純合計 ・・・664.0μ・Sv/H     

 9日・・・30.0μ・Sv/H      10日・・・30.0μ・Sv/H
11日・・・30.0μ・Sv/H      12日・・・34.0μ・Sv/H
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

12日予測値・・29.8μ・Sv/H  実測34.0μ・Sv/H  予測誤差ー12.4%   
13日予測値・・29.8μ・Sv/H  実測33.0μ・Sv/H  予測誤差 ー9.7%   
14日予測値・・33.8μ・Sv/H  実測34.0μ・Sv/H  予測誤差 ー0.6%   
15日予測値・・32.8μ・Sv/H
16日予測値・・33.8μ・Sv/H

 ・・・3月15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点     推定値・・・192107μ・Sv (192.1m・Sv

到達実績
126m・Sv・・・・・5月31日(計画避難最終予定日)
154m・Sv・・・・・6月30日
180.0m・Sv・・・7月31日  予測179m・Sv  予測誤差ー0.6%

到達予報
203m・Sv・・・8月31日
345m・Sv・・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
376m・Sv・・・来年3月11日(地震から1年後)


・・・原発北西30km超え地点での推移(文科省発表)
   以下、すべて北西30km超え地点

15日PM・・・(147μ・Sv/H)   

16日~4月24日の40日間の単純合計・・・1918.2μ・Sv/H     
25日~6月 3日の40日間の単純合計・・・773.6μ・Sv/H     
 4日~7月13日の40日間の単純合計・・・902.7μ・Sv/H     
14日~8月 2日の20日間の単純合計・・・392.8μ・Sv/H     

 3日・・・ 21.7μ・Sv/H       4日・・・22.2μ・Sv/H
 5日・・・ 21.2μ・Sv/H       6日・・・19.7μ・Sv/H
 7日・・・ 20.4μ・Sv/H       8日・・・20.9μ・Sv/H
 9日・・・ 20.5μ・Sv/H      10日・・・19.9μ・Sv/H
11日・・・ 20.3μ・Sv/H      12日・・・20.7μ・Sv/H
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

12日予測値・・19.9μ・Sv/H  実測20.7μ・Sv/H  予測誤差 -3.9%   
13日予測値・・20.3μ・Sv/H  実測20.0μ・Sv/H  予測誤差 +1.5%   
14日予測値・・20.7μ・Sv/H  実測19.1μ・Sv/H  予測誤差 +8.4%   
15日予測値・・20.0μ・Sv/H
16日予測値・・19.1μ・Sv/H

 ・・・3月15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点   最大推定値・・・103959μ・Sv (104.0m・Sv

到達実績
65m・Sv・・・5月31日(計画避難最終予定日)
81m・Sv・・・6月30日
96.1m・Sv・・・7月31日  予測95m・Sv  予測誤差ー1.1%

到達予報
111m・Sv・・・8月31日
197m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
208m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)


・・福島市の状況(原発から北西65km地点)(文科省発表)

15日・・・24μ・Sv/H  

16日~4月25日の41日間の単純合計・・・166.39μ・Sv/H     
26日~6月 3日の39日間の単純合計・・・64.8μ・Sv/H     
 4日~7月13日の40日間の単純合計・・・60.13μ・Sv/H     
14日~8月 2日の20日間の単純合計・・・30.6μ・Sv/H     

 3日・・・1.40μ・Sv/H       4日・・・1.50μ・Sv/H     
 5日・・・1.50μ・Sv/H       6日・・・1.50μ・Sv/H     
 7日・・・1.40μ・Sv/H       8日・・・1.40μ・Sv/H     
 9日・・・1.30μ・Sv/H      10日・・・1.30μ・Sv/H     
11日・・・1.40μ・Sv/H      12日・・・1.30μ・Sv/H     

12日予測値・・1.29μ・Sv/H  実測1.30μ・Sv/H  予測誤差 -0.7%     
13日予測値・・1.39μ・Sv/H  実測1.30μ・Sv/H  予測誤差 +6.9%     
14日予測値・・1.29μ・Sv/H  実測1.30μ・Sv/H  予測誤差 ー0.7%     
15日予測値・・1.29μ・Sv/H  
16日予測値・・1.29μ・Sv/H  

・・・3月15日17時からの推定積算放射線量

本日終了時点   積算最大推定値・・・8704μ・Sv (8.70m・Sv

到達実績
6.0m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)
7.1m・Sv・・・6月30日
8.07m・Sv・・・6月28日  予測8.1m・Sv  予測誤差+0.4%

到達予報
9.2m・Sv・・・8月31日
16.0m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
25.0m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)

コメント

地震発生以降の注目点の時系列まとめです。

3月
11日・・地震発生、原発トラブル発生

12日・・原発事故に発展・1号機爆発
14日・・3号機水素爆発
15日・・2号機水素爆発・4号機水素爆発、火災
   ・・・
19日・・保安院、「1m・Svは基準ではなく、努力目標」と発表
   ・・・
25日・・文科省、北西30km地点での1日の放射線量が年間許容基準値
     1.0m・Svを超えていると発表

26日・・ICRP(国際放射線防護委員会)が日本政府に勧告
    「一般人の年間許容量、1~20m・Svの間で妥当な数値に変更したら」と。
   ・・・
31日・・IAEA、日本政府に「飯館村は避難させたら。」の忠告
    ・・保安院さん、IAEAの忠告に「日本の一般人の許容量は50m・Svで、まだ
      避難までには余裕がある。」と、つい本音の反論。(詳細は31日ブログに)
4月
4日・・30km以遠の場所で屋内退避基準の10m・Svを超えている事が公表された
   ・・・
6日・・政府、年間許容量基準1.0m・Svの見直しと避難エリア見直しに着手
   ・・・
11日・・計画的避難区域(20m・Svを年間許容量とする)を発表
      斑目原安委員長、「20km超え地点ですでに34m・Svに到達」と発表。
   ・・・
19日・・校庭の放射線の上限3.8μ・Svに決定。屋外積算で年間33.3m・Sv
   ・・安全委員会係数を0.6に決定。家屋による放射線の減衰率は40%。
   ・・・
22日・・20km圏内は警戒区域指定により、封鎖開始。
   ・・計画的避難区域(20m・Svが年間許容量)を指定、1か月後までに避難。
   ・・計画避難、緊急時避難エリアの設定に伴い屋内退避エリアを解除。
   ・・・
29日・・内閣参与、子どもの年間許容量20m・Svに抗議して辞任。

   ・・・このあたりから「一般人の年間許容量は1m・Sv」と言う事が再認識。
5月
12日・・1号機、全燃料メルトダウンが発覚。
   ・・・
16日・・文科省、北西30km超え地点で20m・Sv、20km超え地点で50m・Svを
     3月11日から2ヶ月の累積ですでに超えている事を公表。
   ・・・
27日・・文科省、学校で浴びる年間放射線許容量を1m・Sv以下にする方針発表
     但し、校外で浴びる放射線量については知らんぷり
   ・・・
31日・・計画避難最終日。(対象者1万人中8千人が避難終了、2千人残。)

6月
16日・・アメリカ原子力規制委員会のヤツコさん、「80km避難は継続」と議会証言。

7月
20日・・20m・Svのホットスポット対策としての「特定避難勧奨地点の方針」を発表、
   ・・・
22日・・内閣府の委員会が「民間人一生涯100m・Sv未満」を厚生省に答申

8月
13日・・1000人余りの福島の子どもの約半数の甲状腺からヨウ素131を検出


現状政府は年間20m・Sv未満なら安全と暗黙にアピールしています。

但しこの20m・Svは安全委員会係数0.6がかかっていますので、元は年間で
33.3m・Svとなりますね。

時間当たりに直しますと、3.8μ・Sv/H未満というおなじみの数値になります。

但しこれでは遅くとも6年目には「一生涯100m・Sv未満」の方針を超えてしまい
「がん化の危険性」がある被ばく量
に達してしまいます。


徐染のターゲットが3.8μ・Sv/Hとかその半分程度の値を目指していたらちょいと
帰還する気にはなれませんねえ、細野さん。

何時になったら「年間1m・Sv未満」とか「0.11μ・Sv/H未満」とか表明して
くれるのでしょうか。

原子力安全庁ができたあかつきですか?

首を長くして待っておりますよ。

それが出来ないような原子力安全庁でしたら、ほとんど「無用の長物」ですね。

日本は原発を稼働させる資格がないということですよ、ホームズさん。

・・注意情報 ・・

窓際日記の最大推定と政府想定方法による本日終了時点で緊急避難、避難
及び計画避難、屋内退避の原発北西方向の対象範囲です。

但し政府の想定方法は安全委員会係数0.6が前提です。
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

                窓際日記推定   政府想定方式   政府発令指示
緊急避難(100m・Sv以上)・・31km以内   (・・・24Km以内)

 避難  (50m・Sv以上)・・・41Km以内   ・・・34Km以内   20km以内

計画避難(20m・Sv以上)・・・54km以内   ・・・47Km以内   45km以内    

屋内退避(10m・Sv以上)・・・64km以内   ・・・57Km以内   (30km以内)

法律遵守(1m・Sv以下) ・・・97km以遠   (・・・90Km以遠)(赤字は数値更新)

現時点での窓際計算では31km以内は緊急避難エリアに突入です。(レッドゾーン)

34km以内では政府想定方法ですでに避難限界に到達しているのがわかります。

汚染わらの存在から推定すると、ホットスポットはほぼ150km圏を想定する
必要がありそうです。


窓際日記推定は原発爆発以後の終日屋外での積算放射線量になります。

政府の計算は平均値狙いで、窓際日記の計算は最大値を求めるようにしています。

窓際計算の心は「住民サイドに立った計算」ということですね。

以上、御参考にしていただければと思います。

コメント
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