窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・先シーズンよりも重症化率は低く、致死率は高めです。

2010-12-17 00:12:34 | Weblog
・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第 8週(2月22日~28日) ・季節性インフルエンザが復活 A(H3)型,B型        
        ・・・・・       
 ・第13週(3月29日~ 4日) ・全47県、新型インフルエンザ流行終了         
        ・・・・・       
 ・第30週(7月26日~ 1日) ・定点最小値到達
        ・・・・・       
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第43週(10月25日~31日)・北海道が流行入り(確定)
        ・・・・・       
 ・第48週(11月29日~ 5日)・大分が流行入り(確定)、他9県が流行域突入 
 ・第49週(12月 6日~12日)・沖縄が流行入りか 
      ・・・今週の予報・・・
 ・第50週(12月13日~19日) ・全国平均が1.0人を超えて流行入り(予報) 

  48週は患者数増加の速さが増えました。

  この速さが継続しますと、早ければ49週にも定点1.00人を超えて
  流行入りする可能性があります。(微妙なところですね。)

  50週には確実に定点1.00人を超えるものと思われますので、少なくとも
  今までの予報より1週間は流行入りが早まった事になります。

 ・ウイルス サーベイランス状況
  ・占有率(5週移動平均)%
               43週   44週   45週  46週   47週   48週
   A(H1)pdm     23    28    22    24    25    28
   A(H3)         73    68    76    75    71    66
   B              4     4     2     1     4     6

 48週もA香港型が減少、B型、新型が増加でした。

 新型が28%程度で増加傾向です。

 B型は1%台まで減少しましたが、今回6%まで復活です。

 A香港型優位の状況が続いていますが少し減少して、70%台を切りました。

 ・定点状況推移(人)
               43週   44週   45週  46週   47週   48週
  2010年定点データ  0.15  0.20  0.25   0.35  0.44  0.70

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第48週(11月23日~29日)   39.63人    190801人    189万人
 (第48週がピーク)
    2009年 ・・・・ 2010年
 ・第30週( 7月26日~ 1日)     0.02人      112人    (0.12万人)
 (定点患者数がボトム)
        ・・・・・       
 ・第46週(11月15日~21日)     0.35人     1684人    (1.86万人)
 ・第47週(11月22日~28日)     0.44人     2113人    (2.34万人)
 ・第48週(11月29日~ 5日)     0.70人     3333人    (3.70万人)

 ・患者報告数の予報です。
  ・第49週(12月 6日~12日)     0.98人     4685人     5.18万人

  ・17日                      0.22人                1.15万人
  ・18日                      0.23人                1.22万人
  ・第50週(12月13日~19日)     1.44人     6907人     7.63万人

 ・本日終了時点での累積患者数(全国推計値)  24.2万人   
  (2010年第36週以降の合計です。)      
  内、新型インフルエンザの累積患者数       6.8万人

  新型インフルエンザの累積患者数     
  (2009年第28週以降の合計)
  本日終了時点                    2081.7万人  100人に16.3人

 ・累積患者数の予報。(2010年36週以降)
  ・第50週(12月19日)                 26.7万人  
  ・第51週(12月26日)                 37.4万人  

・入院状況
 今シーズン(9月6日以降)
 ・重症化            9人(12月12日現在)    重症化率  0.0047%
 ・死亡(含む疑い例)    10人(12月12日現在)     致死率   0.0053%

 先シーズン最終報告
 ・重症化         1563人( 8月29日現在)    重症化率  0.0075%
 ・死亡(含む疑い例)   202人( 8月29日現在)     致死率   0.00097%

 累積患者数が20万人程度ですので、重症化率、致死率ともに高めに算出される
 傾向があります。

 とはいえ現状は先シーズンのような新型インフルエンザのみの感染状況よりは
 重症化率が低く、致死率は高めです。

 この状況は、A香港型が優勢で、新型とB型が混合しつつ感染をひろめている
 現状を反映しているように思われます。

・予報精度経緯
                      予報      確定値     予報誤差
 ・第46週(11月15日~21日)  0.31人    0.35人   -12.2%
 ・第47週(11月22日~28日)  0.48人    0.44人    +8.0%
 ・第48週(11月29日~ 5日)  0.57人    0.70人   -17.6%

 今回の定点合計報告数は3333人で、当ブログ予報は2747人でした。

 今回予報誤差はー17.6%になり、予報誤差範囲内です。

 ちなみに、09年の第34週から今までの平均予報誤差は±21.4%です。

・コメント

 感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は67600人程で、
 3割弱が新型と思われます。

 報告されているウイルス状況は季節性(A香港型とB型)が7割程度で、
 新型が3割程度の「混合感染状況」は引き続き継続中のようです。

 ちなみに季節性のA香港型が優勢(6割強)な状況です。

 B型は占有率が6%台にまで回復しました。


 新型インフルの昨年の流行からの累積患者数は2081.7万人で、
 これまでに100人に16.3人が感染したことになります。

 そのうち未成年者は1519万人で、100人に62.4人が感染したことになります。

 成人は558万人で、100人に5.4人が感染したことになります。

 (累積患者数の平均予報誤差は±2.6%です。)

コメント
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