CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

テクノで行く?

2022年09月13日 | PROG ROCK

何これ? 35度超えてるじゃん。

夏が戻ってきたようなあまりの暑さにへたってしまう。

ハードなロックじゃ汗が噴き出てやっぱり暑苦しいとなると、テクノ・ポップでサラッとね。

てな事でかなり前にこのアルバムについて知ったかぶりの如くグダグダと綴っていてが、懲りずに同じアルバム、坂本龍一氏の1978年発売したデビュー・アルバム、千のナイフの再登場。

彼方の水平線に浮かぶ雲界(バスタブに浮かぶ泡)から太陽(光輝くランプ)がひっこり顔を出すテクノの夜明けをイメージしていたのかな?

1978年と言えばちょうど彼が細野晴臣氏のパライソのレコーディングに参加し、その後高橋幸宏氏とイエロー・マジック・オーケストラを結成した年で、その年の十月にこのソロ・アルバムがYMOのアルバム・デビュー・アルバムとほぼ同時期に発売された。なぜかYMOのアルバムは買わずに、これ買っちゃいました。

当時やりたい事全部出しましたって感じの実験的なレコードに針を落としてみると意外や胡瓜の浅漬けって感じであっさりしてドップリ浸かる必要はない。決して軽いって言う意味ではなくその様に感じさせる計算された展開ですかね? 

それからピアノの演奏がいいね。

久しぶりにサラッと楽しめBetter dayでした。

 


モヤモヤはライブでぶっ飛ばせ~! その3

2022年09月11日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

モヤモヤを一気に解消するのにかくなる上は我が家の最終兵器の投入でも、と取り出しましたるはBBA Live In Japan。

第二期ジェフ・ベックを解散後、ジェフ・ベックはカクタスのメンバーだったティム・ボガート、カーマイン・アピスらとトリオを結成。

1973年にスタジオ・アルバムを出した後、世界ツアーに旅立ち、ふらりと立ち寄った日本公演での演奏を納めたライブ盤が同年日本限定で発売された。

行きつけのレコード屋のオッチャンの一押しで購入。

聴いた感想はと言うと本当に楽しいロック・アルバムで、後のフュージョン・インスト路線もすごいとは思ったけれど、当時のロック小僧だった私の感性にピッタリはまった。

この路線でもう2−3枚オリジナル・アルバム聴きたかった。

本日は2013年にリマスターされた音源で、当時の公演での演奏順に並べ替えられている。レコードを聴き続けてきた私としては最初はオリジナル盤とは曲順が違うので少し戸惑いもあったが、聴き込むにつれてコチラの方がナチュラルな展開と思える様に。

まあ個人的には、ボーカルが弱いとかジェフ・ベック・グループ時代のコージーのドラムの方が好みだとか色々あるんだけれど、それはそれ。贅沢言っちゃいけない。

モヤモヤを吹き飛ばすにはコレでどうよ!

Disc2はたった3曲だけ15分程度の収録、だけど空いたスペースに何かボートラでも収録すれば?なんてケチくさいことも言っちゃいけない。


モヤモヤはライブでぶっ飛ばせ~! その2

2022年09月10日 | DEEP PURPLE-RAINBOW関連

助手:ストーンズ初期のライブ盤じゃ積もり積もったモヤモヤを一気に吹き飛ばすのには少々力不足でしたね。

博士:ライブ盤と謳っておきながらのオーバー・ダブの嵐じゃモヤモヤは吹き飛ばすことは出来ぬ。

助手:それじゃこれならどうです?

1972年BBC制作で小ぶりの会場を使ってそのDeep Purpleのライブの模様をラジオでオン・エヤーした音源、Deep Purple In Concert。

特徴はオーバー・ダブ無しどころか、BBCが起用した司会者が曲と曲の合間に登場し演奏曲を紹介し、更にバンド・メンバーのとの掛け合いなんかも収録された正真正銘の実況録音盤です。

(Deep Purple In Concert 72、オリジナル盤の曲数を増やし、また曲順もコンサートと同じに変更しリミックスし2012年に再発された)

(Deep Purple In Concert、このオリジナル盤の音源はBBCの企画で録音された1970年と1972年のライブ・パフォーマンスがそれぞれ収録された。)

博士:5ヶ月後のライブ・アルバム、Made In Japanとの演奏中のアドリブ違いなども結構楽しめ、リッチーもいつもの様にギンギンにギターをかき鳴らしている。更に特筆すべきは第二期のギランのボーカルは声量も豊かで高音も伸びがあって無敵じゃ!って事。

助手:これでようやくモヤモヤも吹っ飛びますね。

博士:いや! 曲の合間に何度も登場するお邪魔虫的な司会者の語りはライブの盛り上がりを断ち切るようで返ってモヤモヤしてしまうのう〜


モヤモヤはライブでぶっ飛ばせ~!

2022年09月09日 | ROLLING STONES関連

秋口に入り朝夕爽やかに感じる今日この頃。

この期に先月の酷暑によって積もり積もったモヤモヤを一気に吹き飛ばすべく、本日はストーンズのライブ盤でも。

ストーンズはこの所、アーカイブと称して古い音源を引っ張り出してかなりの数のライブ盤をオフィシャルで出している。ただ初期の頃となると、ブート盤は存在するもオフィシャル盤は数が少ない。

さらにブライアンがいた頃となれば、1965年の英デッカ発売のEP盤、Got  Live If You Want It!か同名のタイトルで中身が異なる1966年の米ロンドン盤のLPぐらい。

本日は米ロンドン盤のGot  Live If You Want It!でも。

(2002年リマスターされたSACD盤で聴いてみた)

一般的にはこのアルバム、オーバー・ダブがちょっと目に余ると言われた代物。

収録されている曲のうち2曲はスタジオ録音に観客の音声をオーバー・ダブし、何故かアルバムの締めのSatisfactionの演奏がライブらしからぬフェイド・アウトしていく処理がなされ何とも悲しい結末。

更にこのライブ音源はロイヤル・アルバート・ホールで収録されてはいないときた!

そもそもこのライブ・アルバムは、1966年の年末商戦でストーンズの新譜の弾切れによって、米ロンドン・レーベル(ABKCO)によって急遽企画された代物で、ストーンズのメンバーは当時その発売に反対していたそうな…

そんなことを考えると返ってモヤモヤしてしまう。

2002年のリマスター編集で音質は改善されたものの、元々60年代中頃のライブ録音となるとブート感が漂い音質がすんばらし~と胸を張って言えるものでもない。

ただ若き日のはじけたストーンズを象徴する音源として価値はあると思いたい。

日本盤ジャケのレプリカ、発売当初はロイヤル・アルバート・ホールの実況録音との触れ込みだったが、実際はそうではないとの事

ブライアンがいるライブだからまあいいっか。

とは言えジャケの写真以外からは彼の存在感は感じられない。

いやいや、一曲目の冒頭でMCのメンバー紹介でブライアン・ジョーンズの名が一瞬だけど登場してたっけ。


やっぱり出るのね、レボルバー改

2022年09月08日 | BEATLES-BADFINGER関連

ビートルズのNo.1シングルを集めたコンピ・アルバム、1が2015年にリミックス・バージョンで登場した時、彼らの公式アルバム全てがリミックスされるなと思っていた。

現時点では、Pepper軍曹から始まって、ホワイト・アルバム、アビー・ロードとレット・イット・ビーが発売されている。

そしてつい先程、レボルバーが新たにリミックスされて登場するらしいと言うニュースを傍受。

今では若い人はサブスクで音楽を楽しむ事から、CD、ブルーレイやレコードなど形ある物で所有したいとは思わないのだろう。となると資金力のある年配のコレクターにそれらのメディアを抱き合わせで高額販売するしかない。

ジャジャ〜ン

ここに登場レボルバー2022リミックス!

リミックスのステレオとモノ盤がそれぞれ1枚、アウトテイク集は2枚それにペイパーバック・ライターとレインの入ったシングル盤と言う構成。

またまた買っちゃう?

買っちゃえ、おっさん!

ビートルズ商法は永遠に不滅であります!

キリッ。

 


ソフト・ロックで行こう!、その4

2022年09月08日 | S&G and etc.

サイモンとガーファンクルときたので本日はポール・サイモンでも。

オリジナル・アルバムをじっくり聴くのも良いけど、たまにはベスト・アルバムをさらっと聴くのも悪くない。何しろヒットした曲ばっかりだから馴染みやすい。

ポール・サイモンはCD時代になってから、ベスト物がどんどん出てきて一体どれを聴けば良いのか迷ってしまうが、さらっと聴くなら1977年に出たGreatest Hits, Etc.が個人的にはお薦め。

ソロになった1972年のPaul Simonから1975年のStill Crazy After All These Daysまでの3枚のアルバムから主に選曲されている。この後のアルバムは少しづつ彼の芸風が変わって行くと言うか、それまでのイメージと離れていくような感じがして、個人的には70年代までの作品だけで十分じゃないかと思う。

ところでアルバム・タイトルに記されたこのEtc.(エト・セトラ)ってどう言う意味なのか? 

それはStill Crazy After All These Daysのレコーディングセッションで録音されたものの、アルバムに収録されなかった新曲、Slip Slidn’ AwayとStranded In A Limousinの2曲がこのベスト・アルバムに収録されている事のようで…  後に双方ともシングル・カットされ、Slip Slidn’ Awayが全米5位と大ヒットを記録する。

ポール・サイモンのコレクターからすれば、ベスト物なんてよほどジャケのデザインが凝った優れものでない限りそうそう手が出ない。しかし、オリジナル・アルバム未収録の2曲が本アルバムに収録された事から無視できない代物となった。

即ちGreatest Hits<その他諸々、エト・セトラの公式が成り立つ。

ちなみに日本独自編集の企画アルバム、FCPA518には、サイドAの2曲目にある筈のStranded In A Limousinが何故か収録されていない。

 


ソフト・ロックで行こう!、その3

2022年09月08日 | S&G and etc.

まあこの方々の場合、ソフト・ロックと言うよりは、フォークもしくはフォーク・ロックと呼ばれるジャンルに近いのではあるが...

サイモンとガーファンクルの1969年に日本で発売された4曲入り7インチ・コンパクト盤、コンドルは飛んで行くをちょっと聴いてみる。

(ポールが被っているヤンキースのキャップ。今でこそ当たり前に認識出来るのだが、当時は異国の野球チームのロゴだとは思いも寄らなかった。)

このコンパクト盤は、L P盤の明日に架ける橋からコンドルは飛んで行く、いとしのセシリア、バイ・バイ・ラブにニューヨークの少年の4曲が収録されている。個人的にはこの中ではニューヨークの少年が一番かな?

L P盤購入だとちょっと懐が寂しくなるって感じるだろうし、また7インチ・シングルだとちょっと物足りないと言う向きにピッタリの販売形態で、この7インチ・コンパクト盤を60年代から70年代初め頃にレコード屋でしばしば見かけたような。

ちょっと2−3曲聴いてみたいと思えば、今はサブスクやiTunesなんかで最も簡単に聴くことが出来るが、当時はまだまだステレオ・プレイヤーが一般に普及していない時代、この7インチ・コンパクト盤はポータブル電蓄のお供として扱い易いハンディなサイズで、ちょい聴きにはもってこいだった。

この盤を聴く度にもう二度と帰ってこない懐かしき日々を思い出す...


ソフト・ロックで行こう!、その2

2022年09月07日 | SSW

彼女の作品をソフト・ロックと呼称して良いのかどうか議論はあるけれど…

肩の力を抜いて聴けるので、個人的にソフト・ロックのジャンルに入れている。

本日はキャロル・キングの1972年、ソロ4枚目のアルバム、Rhymes & Reasonsでも。

彼女の大名盤と称される前々作のTapestryと比べると大ヒット・シングルが収録されていない分少々地味な扱いを受けてきたアルバムではある。

じっくり聴き込めば後からじんわりとこのアルバムの良さがわかるというもの。

とは言え全米2位にチャート・インし大ヒット、このアルバムでもいつもの化粧っ気のないナチュラルでサラッとしたキャロル・キング節は健在。


ソフト・ロックで行こう!

2022年09月05日 | AMERICAN ROCK/POPS

60年代から70年代にかけてハード・ロックに対してソフト・ロックってジャンルがあった。

その王道を歩んで行ったのがカーペンターズだったと思う。

個人的には1972年の4枚目のアルバム、A Song For Youが彼らのベスト・アルバムですかね。

レコードではサイドー1の終わりにIntermission(箸休め)を配置し一旦リラックス。そしてアルバムはサイドー2の最後はA Song for You(Reprise)で静かに幕を閉じる。曲の配置もそつなくスムーズで一気に聴ける洗練されたトータル・アルバム。

耳触りが良く歌詞もクリーンでストリングスやコーラスのアレンジも完璧、安心して聴ける。

ところでカーペンターズを聴いていると、その昔頭に浮かんだのはアメリカのドラマで目にした憧れのアメリカの中産階級の生活環境。

街中から30−40分ほど車に乗れば到着する郊外の住宅地のそびえるデカイ2階建ての家は短く刈り込まれた芝生の広い庭に囲まれ、更に家の前にはこれまたデカイアメ車、セダンとステーション・ワゴンがそれぞれ停められている。

かってこんな世界に憧れたけれど、日本でそれを実現するならかなりの稼ぎがないとね…って逃れられない現実に引き戻される。 

レコード聴くだけでガマン、ガマン。


癒しのひととき

2022年09月01日 | CSN&Y

パラノイド一曲だけじゃ軟弱って言われるのも何だか…

てな事で、根性で全編気合を入れて聴いて参りました。

いや~、トニのハードなリフにオジーの甲高いボーカルを十二分に堪能させていただきましたが、ボリューム上げて聴くともう頭はギンギン。

何か癒しが欲しいと取り出しまたるは、ニール・ヤングのライブ盤で1970年12月4日のカーネギー・ホールでのライブ音源が収録されている。

このアルバムはニールのアーカイブ・シリーズの新たなジャンル、OBS。OBSとはオフィシャル・ブートレグ・シリーズ、即ち正規の海賊盤としてでリリースする企画との事で、その第一弾として2021年に1970年のカーネギー・ホールでのライブがオフィシャル盤として甦った。

(いかにも素人が手がけた海賊盤を模したようなシンプルなジャケ仕様となっている)

当時正規盤として発売予定のなかった演奏が多分ライン録音され残されたていたのだろうか、オーディエンス録音での海賊盤とは違って非常に音が良くまた臨場感もあり、ニールがあたかも目の前でアコギもしくはピアノで弾き語りしている様子がバッチリ収録されている。

彼のソロ3枚目のアルバム、アフター・ザ・ゴールド・ラッシュまでの曲が収録されているが、バック・バンド無しに一人でギターやピアノを演奏するワンマン・ショー。

レコード会社の回し者ではないけれど、このアルバムは一般的なニールのファンなら押さえておいてもいいかも。

ヘビメタのお供に如何?

レコード盤も出たけれど予算の関係で今回CDで購入。

1945年11月生まれ、今年の誕生日で御年78歳となるニール・ヤング。

現在でも精力的に活動し新譜を連発、また旧音源のリマスター化に加え更にアーカイブ・シリーズとして過去の未発表音源のアルバム化も手掛けてきた。

更にこの手の新規の企画アルバムが登場すれば、私のような一般的なリスナーはとてもじゃないけれど全てをフォロー出来ない。

 


やっぱりヘビメタは一曲だけ

2022年09月01日 | BRITISH ROCK

近頃ユー・チューブで海外のメタル・ファンにバカうけの和製メタル・バンド、人間椅子の”無常のスキャット(Heartless Scat)”を聴いていると急に思い出して聴きたくなるのがこの方々のサウンド。

かなりの枚数のアルバムを出しているが、オジー在籍時のデビューから5枚のアルバムの美味しいところを収録したコンピ・アルバムが一気に聴けていいのではないかと。

それが1975年のブラック・サバスの2枚組コンピ・アルバム、We Sold Our Soul For Rock ’N’ Roll。

トニー・アイオミの印象的なギター・リフにオジーのハイトーン・ボーカルが絡む、悪魔チックなヘビメタ・ロックはここから始まってといっても過言ではない。

とは言え一気に聴くとなると高齢の身には結構堪える。

それじゃ本日はパラノイド一曲だけにしとこう。

何と軟弱な!