助手:ストーンズ初期のライブ盤じゃ積もり積もったモヤモヤを一気に吹き飛ばすのには少々力不足でしたね。
博士:ライブ盤と謳っておきながらのオーバー・ダブの嵐じゃモヤモヤは吹き飛ばすことは出来ぬ。
助手:それじゃこれならどうです?
1972年BBC制作で小ぶりの会場を使ってそのDeep Purpleのライブの模様をラジオでオン・エヤーした音源、Deep Purple In Concert。
特徴はオーバー・ダブ無しどころか、BBCが起用した司会者が曲と曲の合間に登場し演奏曲を紹介し、更にバンド・メンバーのとの掛け合いなんかも収録された正真正銘の実況録音盤です。
(Deep Purple In Concert 72、オリジナル盤の曲数を増やし、また曲順もコンサートと同じに変更しリミックスし2012年に再発された)
(Deep Purple In Concert、このオリジナル盤の音源はBBCの企画で録音された1970年と1972年のライブ・パフォーマンスがそれぞれ収録された。)
博士:5ヶ月後のライブ・アルバム、Made In Japanとの演奏中のアドリブ違いなども結構楽しめ、リッチーもいつもの様にギンギンにギターをかき鳴らしている。更に特筆すべきは第二期のギランのボーカルは声量も豊かで高音も伸びがあって無敵じゃ!って事。
助手:これでようやくモヤモヤも吹っ飛びますね。
博士:いや! 曲の合間に何度も登場するお邪魔虫的な司会者の語りはライブの盛り上がりを断ち切るようで返ってモヤモヤしてしまうのう〜