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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ポリティカル・メッセージとロック

2020年11月16日 | Chicago

11月3日に投票が行われすでに開票結果が出ているにも関わらず、未だに収拾がつかないアメリカの大統領選挙。

先ほどワシントンで数万人の人々が開票結果に異議を唱えるデモに参加!てな最新状況をニュースで知ることに。

我々日本人にとって中々理解し難い状況と言って差し支えないだろう。

本日はシカゴのロゴを編み込んだボロボロの星条旗をアルバムのアート・ワークに使った1971年の3枚目のオリジナル・アルバム、Chicago IIIでも。

付属のポスターなんかを見ても当時こう着状態で戦死者が数多く出ていたベトナム戦争に対する反戦のメッセージを意図していたことが判る。

アルバムの初っ端の Sing A Mean Tune Kidからエンジン全開。

酷い曲歌ってやるぜ

ショックを受ける様なやつをさ

酷いの歌ってやるぜ

ショックを受ける様なやつをさ

お袋さんに泣いてるところなんて見せない様にな!

イェイ イェイ イェイ

 

酷い曲演ってやるぜ

みんなが憂鬱になるやつをさ

酷い曲演ってやるぜ

みんなが憂鬱になるやつをさ

あんただけが嘘をついてるって誰もわかりゃしない

イェイ イェイ イェイ

と悪態をつき体制に突っかかっていく様な…

結構きてるね〜

(CBS/SONY設立10周年記念の再発廉価盤、お値段二枚組で当時二千五百円でした。)

色々議論はあると思うが日本ではなかなかできない事。

当時は歌詞の内容にそれほど注意を払うこともなく、これがロックにジャズやカントリーその他モロモロが融合して誕生したニュー・ロックだぁ〜!と脳天気に一人悦に入っていたが、今改めて聴き直して結構過激。

ただアメリカ大統領選後の現状を鑑みると、強烈な主張をしなければ負けを認めることになる。

そう考えると、何となくChicago IIIでの政治的なメッセージを込めたアルバム制作の意図が見えてくる。

即ち我々農耕民族である日本人にとっては過激に思えても、これぐらい吠えなければ相手が聞く耳を持たないってことですかね?

その昔海外での商談に於いては、あまり一方の肩を持ちすぎるとどこに地雷が潜んでいるかわからないので政治的発言は差し控えること!とキツ〜く言われていた。

特に主張の強いお国柄の場合、下手な軽口は最悪商談の成立に危険を及ぼすことだってあるので、第三者としては議論には巻き込まれない様遠巻きに静観を決め込むのが正解てなことを思い出した。

てなことで、コロナもそうだけれど大統領選後の軋轢も早く終息することを願ってやまないと遠くから傍観することに。