本日は1972年のエルトン5枚目のスタジオ・アルバム、Honky Chateauでも。
それまでのポール・バックマスターによる重厚なオーケストレーションを排し、 バンド・メンバーを固定して完成した全米1位獲得のポップ・アルバム。
(ベースのディー・マレーとドラムスのナイジェル・オルソンらとのトリオ編成で数々のライブをこなしてきたことによりサウンドはさらに引き締まり、当アルバムのプロデューサー、ガス・ダッジョンがかってプロデュースしたフォーク・ロック・バンド、Magna Cartaよりギタリストのデイビー・ジョンストンを引き抜いてきたことによってエルトンのハウス・バンドがここに完成した。)
アラン・トゥーサン風ルーツ・ミュージックから始まり、SSW調バラッド、カントリー、そしてアップ・テンポのロックなどバラエティーに富んだ作品で捨て曲なしの非常に聴きやすいアルバムだ。
また、デビッド・ボウイのスター・マンより少しばかり早く先行シングルとして世に出たロケット・マン、人工衛星の通過していく音をA.R.P.シンセサイザーによって表現されていて、私にとってはHere Comes The Sunで活躍したMoogシンセサイザーと同様、ポップ・ナンバーとシンセの組み合わせは当時非常に印象的だった。
えっ! 一般的に人工衛星は大気圏外の慣性飛行だから風切音はなく、衛星の通過音なんて聞こえないって?
そんな夢のない事を….