CDが世に出るまでは、FM放送かレコードをデッキでカセット・テープにダビングしたもの、もしくはレコードをステレオセットで聴いていた。
しかしながら、ラジオでは自分の思い想い通りの曲が聴けないし、カセット・テープでお目当ての曲を一曲だけ聴く場合その頭出しが結構面倒、だからもっぱらレコードを棚から引っ張り出して いた。
80年代後半CDの価格が安くなった頃には、なんかの儀式とも思える面倒なレコードの取り扱いがネックとなりCD一辺倒に。
しかしどう言う訳か、21世紀になるとレコード復活ってことで、またレコードを聴きだすように。
そんなレコード復活のブームにおいてもシングル盤はほとんど手に取ることがなくなった。
ただでさえ取扱いが面倒なのに、一曲聴くたびに儀式を執り行わねばならないからだ。
せっかく買ったのにそのままほったらかしにするのも勿体無い気もして、本日はシングル盤を久々に聴いてみる。
CCRが1969年に出したProud Maryのシングル盤、B面は渋〜いルーツ・ミュージックBorn On The Bayou。
(懐かしき東芝音工時代のシングル盤、400円也。あまり美しくないお顔立ちというか、ワイルドな方々だった様な...)
(懐かしのリバティー・レーベル。収録時間は3分7秒)
ステレオ録音の日本盤と10年ほど前に出たシングル・コレクション・ボックスからの一枚で、モノラル録音の米再発復刻盤を聴き比べる。
(復刻盤のスリーブ。当時アメリカでは、無地のスリーブに無造作にシングル盤が入れられていたので、結構レアなスリーブではないかと)
(米ファンタジー・レーベル。収録時間は3分11秒と日本盤より4秒長い。こちらの音源がステレオ盤と比べて何と無くスローに感じるのはこのためか?)
個人的には、ステレオ盤がモノ盤比べるとなんとなくきらびやかに聴こえ、こちらの方が好み。
しかし当時多くのリスナーがAMラジオかポータブルの電蓄でこの音を楽しんでいたのかと思うと、素朴なモノ盤の音の方がなんとなくその時代にしっくりきていたのではないか….
そういえば中坊の頃、エレキを手にしたツッパリ・グループがプラウド・メアリーもびっくりの丸刈り頭に学ランのいでたちで、学校の文化祭でビートルズではなくCCRやっていたっけ。
多分複雑なコードを使ってなかったから、コピーし易かったのかもね。
先生方もダブル・ベース、ギターとドラムを持ち込むバンドを結成、ラブ・ユー東京を演奏したっけ。
中学校の文化祭で先生方がラブ・ユー東京を披露するのは、今思えばちょっと歌詞に問題があるような気もするが、昔はなんでもOKののんびりした良き時代であった。