CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

たまには古いレコードも その3、スティーリー・ダンはいかが?

2017年04月02日 | AMERICAN ROCK/POPS
今でこそ、ベストアルバムが数多くの種類CD出されているが、1980年発売のアルバム、GAUCHOがまだ発売されていない1978年当時では、この2枚組ベスト・アルバムが、彼らの1972年のCAN’T BUY CHEAP THRILLから1978年のAJAまでの業績をおさらいするのにはベストの選択だったと言える。

ABC RECORDから最後のLP、この後はABCレーベルを買い取ったMCAレーベルからの発売になり、現在に至る。

我が家にも、このアルバムを買った経緯は思い出せないが、その当時買った輸入米盤が存在する。

買ったものの、レコード棚に置き去りにされて、かなりの長い間聴いていなかった。

その後各アルバムのリマスター盤が2000年にCD化されるとさらに忘れられる存在となった。

ほとんど聴いていないため、レコードのコンディションも良く、雑音を除くための丸洗いも必要ない。

ベスト盤だけあって捨て曲もなく、快適に全編を通してスティーリー・ダンの世界を味わうことができる。

このアルバムで特筆すべきことは、過去のオリジナル・アルバム作成に参加したゲスト・セッション・ミュージシャンの名前が、SPECIAL THANKSとして記載されていることである。もちろん知らない名前もあるが、ロック、ジャズ・ファンであれば一度は耳にした名前も数多く見受けられる。


一説によれば、彼らをハイヤーすると、スティーリー・ダンのメンバーの時給より高くなる場合もあったと言う笑えない話もあるし、さらに有名 セッション・ミュージシャンの演奏が、出来が良くないと言うことでボツになり、別の音源に差し替えられたようなことも聞く。


それくらいのこだわりで各アルバムが贅沢に制作されてきたので、内容が悪かろうはずがない。

すべてのオリジナル・アルバムを聴く時間のない人は、このベスト・アルバムで十分だと思う。

スティーリー・ダンの醸し出す独特のグルーブに中毒症状を示すようになってから、オリジナル・アルバムを一枚ずつ攻略していくのも悪くないと思う…

たまには古いレコードも その2、カーリー・サイモン

2017年04月02日 | SSW

昨日最初に聴こうと選んだレコードは、カーリー・サイモンの1972年のNO SEACRETSだった。

これのアルバム自体はCDで聴くことはたまにあったけど、レコードでは結構長い間全く聴いてなかった。

ターンテーブルに乗っけて、演奏を開始するとのっけから、ザラザラ音が混じっていたので、中性洗剤を使用して丸洗いを敢行、乾燥後クリーナーで埃を取り、静電気に帯電していないことも確認し、やっと音源の再生が出来るようになった。

雑音のほとんどは消えて、鑑賞に耐えうるレベルになり一安心。

だから、古いレコードの再生は本当に手間がかかる。

マニアによれば、この手間のかかる作業込みでレコード音源の再生を楽しむらしいが、せっかちな私にはハードルが高い。

聴こうと思って取り出した10枚程度のLPを丸洗いし、乾燥させている作業に時間がかかり、いざ聴くとなると結局数枚程度を鑑賞する事で時間切れ 。

まあ、私の場合はジャケットの鑑賞だとか、アーティストに関する細々とした情報を知ったりするのも楽しみのうちであるので、ここ7−8年前からリ・イシューの新譜や中古盤を再び集めだした。

話を戻して、70年代の初め頃、女性シンガー・ソング・ライター御三家といえば、キャロル・キング、ジョニ・ミッチェルとカーリー・サイモンだった。

1972年といえば、キャロル・キングは4枚目のアルバム、RHYMES & REASONSを出した頃で、全米2位を獲得したものの1971年に出した、全米1位を獲得したTAPESTRYや MUSICなどのアルバムと比べると少し地味になったような気がした。


ジョニ・ミッチェルは、従来のフォーク路線から少しジャズ系に舵を切り出す頃の区切りのようなアルバム、FOR THE ROSEを出した。


見開きのジャケット開けると、スッポンポンのミッチェルさんが岩礁に立って居られてちょっとドッキリ。

そこに登場したのがこのカーリー・サイモンの新譜で、リチャード・ペリーのプロデュースにより英国で録音され、彼の顔の広さでオールスターとも呼ばれるセッション/ゲスト・プレーヤーを呼びさらに大物ゲスト、ポールとリンダ、ミック・ジャガーにジェームス・ テイラーも参加と話題を呼んだ。



それぞれのアルバムの歌詞の内容は、どちらかというと大人の事情を歌ったもので、その当時年齢的に彼女たちとギャップがあった高校生の私にはあまりピンとは来なかった。

ただ、サウンド的にはこの三名が1972年に出した新譜の中ではカーリー・サイモンのアルバムが力強く聴こえ一番解り安いアルバムだったと思う。

ジャケットの写真も、飛び切りの美人でもなく、普段着をきてポーズを取っているどこでもいるよ〜な感じのおね〜さんで、妙に親近感が湧いた。

そしてマタニティー・ドレスを羽織り、まさかのお腹ぽっこりの彼女が次作のアルバムのカバーを飾るとは想像がつかなかったので、ちょっとガックリ。


もう少し、どこでもいるよ〜な感じのおね〜さんでいて欲しかったと思ったものである。

YOU’RE SO VAIN~ ♪♪

いえいえ、自惚れるなんて、滅相もない。

モテたいって気持ちはものすごくあったし、お近づきになりたいとは常々思っていたけど、そもそもクラブ活動中心で回っていたオクテの人間が、あなたに対してそんな大それた態度をとるなんて…