その1からの続きです。
● 八女抹茶モンブラン
知覧からバスに乗り、鹿児島中央駅に戻ります。
次のバスへの乗り換え時間は30分。
駅からバスセンターが少し離れていたので、地図を片手に急ぎ足で向かいます。
バスセンターで無事に座席券を入手できた後は、駅に戻ってお土産を選ぶほどの時間はありません。
そういえば、ブラックモンブランを食べていなかったなあと思い出しました。
佐賀のアイスなので、九州ならどこでも売っているはず。
コンビニに買いに行き、3種類ある中から、新発売の八女茶の抹茶モンブランにしてみました。
福岡県八女産の一番茶を使っているそうです。
八女もお茶の産地ですが、知覧茶は緑茶で、八女茶は玉露なんですよね。
中はくっきり抹茶色。着色料は使われていません。
ほのかに渋めの、ちょっと大人な味わいでした。
● 鹿児島市のマンホール
鹿児島市のマンホールは、薩摩切子の文様をモチーフとしたデザイン。
雨上がりには、切子のカッティングがキラキラ輝きそう。
去年から、鹿児島中央駅~鹿児島駅間の電車通り沿い歩道に設置されているとのこと。
見られるエリアは、割と限定的なんですね。
● はまゆう号
宮崎行きのはまゆう号に乗ります。
宮崎市と鹿児島市の約170kmを結ぶ高速バス。はまゆうは、宮崎県の県花です。
バスの運ちゃんは、ハキハキとした感じのいい人。
乗っている私たちも、爽やかな気持ちになれます。
これで、今回の旅で予約を必要としたバス5本に、すべて間に合いました。
鹿児島では、中央駅を拠点にしながら、町の中心をぜんぜん散策しなかったなあ。
天文館もバスの中から見ただけで、す通りしてしまったし。
● 大久保利道とライオン
鹿児島中心部には、立派な歴史的建造物がいろいろあります。
薩摩藩は幕末最強でしたから、納得です。
古いよさげな橋もありました。甲突川にかかる石橋です。
ライオンと一緒の立派な像は誰かと思ったら、大久保利道でした。
彼も、桜島で見たヤット(遠藤)選手も、薩摩男。
大久保利道は、西郷どんの親友ながら彼を裏切った男だと、地元であまり人気が高くないと聞いていましたが、そうは思えないほど堂々とした像でした。
この二つの銅像は別々のもので、ライオン像のそばに大久保像が立てられたのだそう。
ライオンが大久保さんに熱い視線を送っているように見えましたが、たまたまのようです。
● 鹿児島空港
駅から1時間ほどかけて鹿児島空港へ。あちこち経由していますが、結構距離がありますね。
この空港には、天然温泉の足湯があるんです。うらやましい~。
空港から乗ってくる人たちを運ちゃんが検札している間、足湯を窓越しに眺めていました。
ああ、ここで10分くらい休憩時間があったらなあ。
温泉付きの空港は、北海道と九州にいくつかあるのみ。
全部の空港に設置してほしいわ~。
● 霧島SA
途中、霧島SAで休憩。宮崎県と鹿児島県の県境までやってきたことになります。
霧島連山が目の前にくっきりと見えました。
SAの総合案内窓口に試食コーナーがあるのは、初めて。
エリア・コンシェルジュに「どうぞ食べてみて下さい」と勧めてもらい、いただきました。
宮崎のおみやげ、いもっコロ。サクサクでおいしかったです。
はまゆう号はえびの高原、都城など、気になりながらも行けなかった場所を通っていきます。
宮崎IC、宮交シティを過ぎ、大淀川を渡ったすぐの「たまゆらの湯」バス停で、下車しました。
バス停の名前になっているので、降りた目の前に温泉があると思いましたが、それらしい看板は見当たりません。
あれ?近くの交差点まで行って、信号待ちの人に聞きましたが、よくわからない様子。
「あの辺りだと思う」 と漠然と教えてもらった方面へと向かいます。
地元の人は行かないのかな?
● 子供にヘルプ
人に聞こうにも誰もいなくなったと思ったら、小学生らしき女の子2人が遊んでいたので、たまゆらの湯の場所を聞きました。
「うーん、聞いたことある気がする」と背の低い子。
「足湯があるんですって」と言ったら「あ、わかった!」と髪の長い子。
「あそこのセブンのとこを左に曲がって、それから右に曲がったとこにあるよ」と教えてもらいます。
「どうもありがとう!」
最近は物騒な世の中になって、知らない人に話しかけられたら子供は逃げるように言われているとか、男性が公園で休んでいただけなのにママさんに通報されたなどという話を聞きます。
通報はいやだなあ。
私は、旅先でも家のそばでも、よく道に迷います。
地図検索をしても、焦っているとうまく使いこなせず、読み間違えて逆方向に行ってしまうこともしばしば。
なので、自分を信じず土地の人に聞いちゃうタイプです。
地元の子供にも尋ねます。老いては子に従えです(ちょっと違う?)
これまではなんとか、怖がられずに教えてもらえているので、助かっています。
今さら美人になれなくてもいいから、これからも、相手にあやしまれない風貌でいたいものだわ!
旅先で道に迷って、困り果てている時の、かなり真剣な願いです。
皆さんは、悲惨な顔で道を聞く私が哀れに思えて、力を貸してくれるのかも。
キングコングのような顔じゃなかっただけでも、さしあたりは両親に感謝です。
● 宮崎市のマンホール
宮崎市のマンホール。
宮崎市市章を中心に4分割し、市の花のハナショウブと市の花木のツバキを対角に入れたデザイン。
「WELCOME TO MIYAZAKI」と書かれた、華やかな柄です。
● たまゆらの湯
女の子たちに場所を教えてもらい、なんとか目的地に着きました。
ここにある足湯に入りにきたのです。
宮崎リゾート温泉・たまゆらの湯の施設からは少し離れていますが、ここが源泉だそうです。
先客は誰もおらず、一人で入りました。うーん、お湯が熱い。
熱すぎるわけではないので、すぐ慣れますが、気温も暑いので、温まるというよりは熱くなる状態。
長居していると、のぼせそうです。
空を見上げると、飛行機が低高度を通っていきました。
宮崎空港は、市街地からかなり近い、便利な場所にあります。
その分、中心地の低空を飛行機が飛ぶわけですね。福岡もそうでしょう。
少しすると、高校生くらいのふくよかカップルが自転車でやってきました。
サンダル履きなので、地元の子のようです。
「あ、ここ、ここ」と近づいてきたので、「こんにちは」と挨拶します。
「前に来たときは、やってなかったんだ」とのこと。
少ししてから2人を残して先に上がり、先ほどのバス停へ向かいました。
10分近く歩いていると、外の暑さもあって、体内温度が上がった感じ。
でも脚はリフレッシュできて、元気になりました。
● 最後のサンキューパス
宮高シティ行きのバスに乗ります。
最寄りのJRは、南宮崎駅。みなみみやざき。
「み」が多い!読みにくくないのかしら?
南宮崎駅
喉が渇いたので、地元産のヨーグルッペと日向夏100%ジュースで水分補給。
それから空港行きのバスに乗りました。
これが、SUNQパスを使った最後のバス。
パスには3日間、すっかりお世話になりました!
使いまくって、おそらく定価の2.5倍くらいの運賃分を乗ったんじゃないかと思います。
● 空港にて
前回の瀬戸内旅行では、直島からのフェリーを逃して飛行機に乗り損ねそうになり、真っ青になった経緯があります。
そこで、今回は早めに空港入りしました。
宮崎の地元の味、鳥南蛮と冷汁を食べ損ねていたので、空港レストランで食べることにします。
ただ、冷汁はお土産に買ったし、鳥南蛮は先日食べたばかりなので、メニューを開いてもいまいち食指が動きません。
そこで、どちらでもない、宮崎黒豚のカツ丼にしました。
今日初めてのまともな食事でしたが、ボリューミーでなかなか食べ終えられず、時間をかけてようやく完食。
さすがは都城産ブランド豚「Mの国黒豚」、満腹でおなかパンパンです。
乗った飛行機は、ビデオプログラムどころか、機内放送も聴けないほどの小ささでした。
そういう機種もあるのね。
● ストロベリームーン
いつしか夕方が近づいてきており、まん丸のお月様が大きく空に見えました。
ストロベリームーンだったそうです。イチゴ色には見えませんでしたが…。
ストロベリー・ムーンと聞いて思い出すのは、レベッカのラズベリー・ドリーム。
ベリー・ベリー・ナイト。
美しい満月に、ただ心をうばわれて、ずっと眺めていました。
● お土産いろいろ
今回買ったものです。まず、佐賀は呼子のさきいかといか天。
宮崎の冷や汁は、暑い夏が来たら食べるつもり。
先ほど飲んだ九州ドリンクのヨーグルッペと日向なつジュースを、持ち帰りました。
瀬戸内同様、今回もどうも華がありません!
こうして見ると、自分の好みって、地味ね~。
「なんじゃこりゃ大福」も食べたかったのですが、空港で売っていませんでした。残念~。
● epilogue
九州をバスで南北に大きく移動した、今回の旅。
行きたかった場所に行けて、満足です。
予定通りのバスに全て乗れ、大きな問題もなくこなせました。
やはり日本の道路網は正確ですね。
季節がら、九州各地のアジサイの美しさも印象的でした。
6月の梅雨真っただ中、雨を覚悟しての旅でしたが、3日間とも晴天に恵まれ、さらにきれいな花々も楽しむことができました。
この季節、晴れ間の旅もまたいいものですね。
これでJALのマイレージは、たった7マイルとなりました。
ほぼ使いきったので、しばらくはおとなしく過ごそうと思いまーす!?
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