その1からの続きです。
○ 桜と富士山
食事を終えてまたドライブを再開すると、雨はやんで空はきれいに晴れ渡っていました。
嵐の後なので、ひときわあたりがまばゆく見えます。
潤井川沿いにあるはずですが、写真で見たあたりの正確な住所がわからないため、おおよその見当をつけて向かいました。
桜がきれいに咲いている土手に近づいていきます。
この辺りかしら?
外に出てみると、桜並木の奥に、富士山が大きく見えました。
きっとここだわ。
桜のそばには菜の花畑もあって、やさしい色のコントラストに心が和みます。
どの花も、雨露を残してキラキラ輝いていました。
向こう岸への橋の上からの光景が、写真で見た構図そのものでした。
うわあ、きれい。澄んだ青空の下、心がどこまでも広がっていけそうです。
青空に映える富士山と川沿いの桜並木、そして菜の花畑。
春らしさいっぱいの、感動的な光景です。
日本らしい美しさに、言葉を忘れて見とれました。
「富士には、月見草がよく似合ふ」とかつてダザイは語りましたが、富士山にはどんな花も似合いますね。
和の花なら、なおさら。
風の強いこの日は、桜並木のそばを歩くと散り際の花びらがはらはら散って、身体じゅうに降りかかりました。
かすかに甘い花の香りも漂っています。
夢のようなひと時でした。
○ アマチュアカメラマン
下では、5,6人のアマチュアカメラマンが、めいめいに三脚を立てています。
立派なカメラのファインダーを時折のぞきながら、腕組みをして仁王立ちしています。
みんな、雲が晴れて富士山がきれいに見える瞬間を待っているんでしょう。
でもこの日は天気が変わりやすくて、頂上付近にかかる雲はなかなか吹き飛んでくれません。
私はこれでも、充分満足!動きがあっておもしろいし。
完璧な写真は、彼らにまかせます。
三脚を川の中に据えているカメラマンもいました。
みんな、いいショットを取ろうと夢中なんですね。
防水ズボンをはいている人もいました。
流されないでね~。流れた先は駿河湾です。
カメラマンのいる川っぷちまでおりてみました。
♪春の小川はさらさらいくよ~♪
口ずさんでみましたが、小川というには大きいし、さらさらというよりゴウゴウと流れていたので、ワンフレーズでやめました。
水かさが多いのは、雪解け水でしょう。日光を浴びて生命が動き出す、春ですね。
近くの浮島には、ガチョウがくつろいでいましたが、カメラマンは富士山にばかり目を向けて、まったく彼らを気にしてはいませんでした。
○ 水管橋
桜並木の土手を歩いて「そこの橋を渡って、戻ろう」と向かった橋は、ちょっと不思議でした。
大きな水道管の上に手すりがついて、歩けるようになっています。
そこに至る階段は、とても細くて段差の大きなものでした。
もしかしたら、関係者用の通路かも?
でも、禁止表示もなにもなかったので、歩いてみました。
メッシュフェンスのような通路で、歩くと心なしかたわみを感じます。
百橋練磨の私ですが(ハッタリ)、ちょっとこわかったです。あっこさんも冷や冷やしたそう。
でも「水管橋係の人は、私たちよりきっと体重は重いだろうし!」と思って、渡りきりました。
スタンド・バイ・ミー気分になれました。
○ 水神社
水神社の駐車場を見かけたので「潤井川の神様ね」とお参りすることにしました。
近くにあるはずなんですが、表示もなくて探せません。
うろうろと人家の細道を歩いていたら、ようやく社号碑を見つけました。
見つけたわ!
でもそこは公民館。
この中にあるということかしら・・・。
自治会が公民館などで管理をしている神社は時々あり、建物の中に入っているものもたまに見られます。
少し遠くにいってから、公民館の建物の後ろに、本殿の屋根があるのが見えました。
やっぱりくっついているようでした。
外からは参拝できないのね。
○ 石のすべり台
公民館は無人で入れませんでしたが、敷地内にあるすべり台に目が行きました。
石でできていたんです。
めずらしい~!
テンションが上がって、上にのぼってみました。
よっぽどつるつるに磨きこまれていたらすべりそうですが、使い込まれた形跡はなく、見るからに途中でつかえそう。
お尻がはまったら大変だと思って、そのまま駆け下りました。
子どもたちは、ちゃんとこれで遊んでいるのかしら?
(自分たちが)すべらないと、(石がツルツルにならないから)すべらないわよ~。
○ さよなら大きな富士山
すばらしい日本の自然を満喫して、帰途につくことにします。
まだあちこち巡りたい気持ちはありますが、今回は予定を詰め込まず、無理をしないスケジューリング。
大きな富士山を目に焼き付けていきます。
母なる山というようなどっしりとした存在。
日本人の、心のよすがです。
この辺に住んでいる人は、富士山を間近に眺められて、いいですね。
○ 夜明けの像
この辺りは製紙工場がたくさん。
水が豊かな土地だからでしょう。
王子特殊製紙の入口には、洋紙製造発祥の地を記念して建てられた「夜明けの像」がありました。
後姿から、シルクハットをかぶったフレッド・アステアみたいなおじさんかと思ったら、少年でした。
近くには、曽我兄弟が眠る曽我寺もありました。
曽我兄弟も大きな富士山を見て育ったんでしょうね。
○ 雨上がりの虹
おしゃべりしながらドライブをしていたら、大きな虹が出ていました。
「わあ、虹よ、虹!」
ちょうど渋滞が始まって、徐行運転に入っていたところなので、じりじりと減速してついに車が止まったところで、シャッターを押します。
渋滞がラッキーに思えるなんて、こんな時くらいですね。
アッコさんの一眼レフなら、もっと鮮明に撮れたことでしょう。
この日一日、大雨が降ったりやんだりの変な天気でしたが、最後にこんなすてきなプレゼントがありました。
○ 箱根のメロンパン
帰りは、海老名PAに寄りました。
SAの取材をしたことがあるというアッコさんに、SA・PA情報をいろいろ教えてもらいます。
ここでしか売られていないメロンパンが有名なんだとか。
箱根ベーカリーの箱根スペシャルメロンパンを半分こしました。
メロンが生地に織り込まれています。
なかなかうまくちぎれないほど、しっかりした生地。食感もいいです。
中はオレンジ色のメロンクリームが入っていました。
子どもの頃から(メロンパンっていうのに形だけでメロン味じゃないなんて、名折れだわ!)と思ってきた私には嬉しい味。
人気のほどがわかるおいしさでした。
○ エピローグ
東京に着いた時には、もう暗くなっていました。
出発前と後とでは、気持ちの重さがぜんぜん違っていました。
朝はまだ仕事モードをずっしりと引きずっていましたが、都会を飛び出して普段と違う場所へ行き、歴史ある一ノ宮を参拝して、霊峰富士山を仰ぎ、富士の湧き水を飲んで花びらの中でお花見をしたら、すっかりリフレッシュできました。
なぞめいた水神社も、おもしろかったし。
ああ、春がやってきたんだなあと、実感します。
たしかに吉方位だったんでしょう。これからは、物事がいい方向に流れていきそう。
富士山と桜の画像を見た時には「きれい~、見てみたい~」と思うだけでしたが、実際の場所まで行ってみると、臨場感に大きな感動が押し寄せました。
絵葉書の美しい景色の中に入ったかのような、夢見心地の気分。
桜と富士山を両方一緒に見られるなんて、とっても贅沢な気分です。
どんな大金持ちよりも、リッチで満ち足りた気持ちになれたみたい。
日本に生まれてよかった~!!と、心から思いました。
行きも帰りもドライバーをしてくれたアッコさん、どうもありがとう!
また桜の咲く頃に、訪れたいなあと思います。
○ 桜と富士山
食事を終えてまたドライブを再開すると、雨はやんで空はきれいに晴れ渡っていました。
嵐の後なので、ひときわあたりがまばゆく見えます。
潤井川沿いにあるはずですが、写真で見たあたりの正確な住所がわからないため、おおよその見当をつけて向かいました。
桜がきれいに咲いている土手に近づいていきます。
この辺りかしら?
外に出てみると、桜並木の奥に、富士山が大きく見えました。
きっとここだわ。
桜のそばには菜の花畑もあって、やさしい色のコントラストに心が和みます。
どの花も、雨露を残してキラキラ輝いていました。
向こう岸への橋の上からの光景が、写真で見た構図そのものでした。
うわあ、きれい。澄んだ青空の下、心がどこまでも広がっていけそうです。
青空に映える富士山と川沿いの桜並木、そして菜の花畑。
春らしさいっぱいの、感動的な光景です。
日本らしい美しさに、言葉を忘れて見とれました。
「富士には、月見草がよく似合ふ」とかつてダザイは語りましたが、富士山にはどんな花も似合いますね。
和の花なら、なおさら。
風の強いこの日は、桜並木のそばを歩くと散り際の花びらがはらはら散って、身体じゅうに降りかかりました。
かすかに甘い花の香りも漂っています。
夢のようなひと時でした。
○ アマチュアカメラマン
下では、5,6人のアマチュアカメラマンが、めいめいに三脚を立てています。
立派なカメラのファインダーを時折のぞきながら、腕組みをして仁王立ちしています。
みんな、雲が晴れて富士山がきれいに見える瞬間を待っているんでしょう。
でもこの日は天気が変わりやすくて、頂上付近にかかる雲はなかなか吹き飛んでくれません。
私はこれでも、充分満足!動きがあっておもしろいし。
完璧な写真は、彼らにまかせます。
三脚を川の中に据えているカメラマンもいました。
みんな、いいショットを取ろうと夢中なんですね。
防水ズボンをはいている人もいました。
流されないでね~。流れた先は駿河湾です。
カメラマンのいる川っぷちまでおりてみました。
♪春の小川はさらさらいくよ~♪
口ずさんでみましたが、小川というには大きいし、さらさらというよりゴウゴウと流れていたので、ワンフレーズでやめました。
水かさが多いのは、雪解け水でしょう。日光を浴びて生命が動き出す、春ですね。
近くの浮島には、ガチョウがくつろいでいましたが、カメラマンは富士山にばかり目を向けて、まったく彼らを気にしてはいませんでした。
○ 水管橋
桜並木の土手を歩いて「そこの橋を渡って、戻ろう」と向かった橋は、ちょっと不思議でした。
大きな水道管の上に手すりがついて、歩けるようになっています。
そこに至る階段は、とても細くて段差の大きなものでした。
もしかしたら、関係者用の通路かも?
でも、禁止表示もなにもなかったので、歩いてみました。
メッシュフェンスのような通路で、歩くと心なしかたわみを感じます。
百橋練磨の私ですが(ハッタリ)、ちょっとこわかったです。あっこさんも冷や冷やしたそう。
でも「水管橋係の人は、私たちよりきっと体重は重いだろうし!」と思って、渡りきりました。
スタンド・バイ・ミー気分になれました。
○ 水神社
水神社の駐車場を見かけたので「潤井川の神様ね」とお参りすることにしました。
近くにあるはずなんですが、表示もなくて探せません。
うろうろと人家の細道を歩いていたら、ようやく社号碑を見つけました。
見つけたわ!
でもそこは公民館。
この中にあるということかしら・・・。
自治会が公民館などで管理をしている神社は時々あり、建物の中に入っているものもたまに見られます。
少し遠くにいってから、公民館の建物の後ろに、本殿の屋根があるのが見えました。
やっぱりくっついているようでした。
外からは参拝できないのね。
○ 石のすべり台
公民館は無人で入れませんでしたが、敷地内にあるすべり台に目が行きました。
石でできていたんです。
めずらしい~!
テンションが上がって、上にのぼってみました。
よっぽどつるつるに磨きこまれていたらすべりそうですが、使い込まれた形跡はなく、見るからに途中でつかえそう。
お尻がはまったら大変だと思って、そのまま駆け下りました。
子どもたちは、ちゃんとこれで遊んでいるのかしら?
(自分たちが)すべらないと、(石がツルツルにならないから)すべらないわよ~。
○ さよなら大きな富士山
すばらしい日本の自然を満喫して、帰途につくことにします。
まだあちこち巡りたい気持ちはありますが、今回は予定を詰め込まず、無理をしないスケジューリング。
大きな富士山を目に焼き付けていきます。
母なる山というようなどっしりとした存在。
日本人の、心のよすがです。
この辺に住んでいる人は、富士山を間近に眺められて、いいですね。
○ 夜明けの像
この辺りは製紙工場がたくさん。
水が豊かな土地だからでしょう。
王子特殊製紙の入口には、洋紙製造発祥の地を記念して建てられた「夜明けの像」がありました。
後姿から、シルクハットをかぶったフレッド・アステアみたいなおじさんかと思ったら、少年でした。
近くには、曽我兄弟が眠る曽我寺もありました。
曽我兄弟も大きな富士山を見て育ったんでしょうね。
○ 雨上がりの虹
おしゃべりしながらドライブをしていたら、大きな虹が出ていました。
「わあ、虹よ、虹!」
ちょうど渋滞が始まって、徐行運転に入っていたところなので、じりじりと減速してついに車が止まったところで、シャッターを押します。
渋滞がラッキーに思えるなんて、こんな時くらいですね。
アッコさんの一眼レフなら、もっと鮮明に撮れたことでしょう。
この日一日、大雨が降ったりやんだりの変な天気でしたが、最後にこんなすてきなプレゼントがありました。
○ 箱根のメロンパン
帰りは、海老名PAに寄りました。
SAの取材をしたことがあるというアッコさんに、SA・PA情報をいろいろ教えてもらいます。
ここでしか売られていないメロンパンが有名なんだとか。
箱根ベーカリーの箱根スペシャルメロンパンを半分こしました。
メロンが生地に織り込まれています。
なかなかうまくちぎれないほど、しっかりした生地。食感もいいです。
中はオレンジ色のメロンクリームが入っていました。
子どもの頃から(メロンパンっていうのに形だけでメロン味じゃないなんて、名折れだわ!)と思ってきた私には嬉しい味。
人気のほどがわかるおいしさでした。
○ エピローグ
東京に着いた時には、もう暗くなっていました。
出発前と後とでは、気持ちの重さがぜんぜん違っていました。
朝はまだ仕事モードをずっしりと引きずっていましたが、都会を飛び出して普段と違う場所へ行き、歴史ある一ノ宮を参拝して、霊峰富士山を仰ぎ、富士の湧き水を飲んで花びらの中でお花見をしたら、すっかりリフレッシュできました。
なぞめいた水神社も、おもしろかったし。
ああ、春がやってきたんだなあと、実感します。
たしかに吉方位だったんでしょう。これからは、物事がいい方向に流れていきそう。
富士山と桜の画像を見た時には「きれい~、見てみたい~」と思うだけでしたが、実際の場所まで行ってみると、臨場感に大きな感動が押し寄せました。
絵葉書の美しい景色の中に入ったかのような、夢見心地の気分。
桜と富士山を両方一緒に見られるなんて、とっても贅沢な気分です。
どんな大金持ちよりも、リッチで満ち足りた気持ちになれたみたい。
日本に生まれてよかった~!!と、心から思いました。
行きも帰りもドライバーをしてくれたアッコさん、どうもありがとう!
また桜の咲く頃に、訪れたいなあと思います。
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