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風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

江戸五色不動を都バスで巡る index

2013-02-18 | 東京



◇ 江戸五色不動を都バスで巡る・1
東京に目黒・目白・目赤・目黄・目青の五色不動があると知ってから、ずっと巡ってみたいと思っていました。
都バスを駆使して訪れた、ミニ旅の前編です。

◇ 江戸五色不動を都バスで巡る・2
五色不動巡り・後編です。
のんびりしていたら、夕方になり、お寺は閉まってしまったため、門越しの参拝となりました。
12時間かけて五不動をコンプリート。スローさを満喫した一日でした。




江戸五色不動を都バスで巡る・2

2013-02-17 | 東京
その1からの続きです。

○ ⑤「白山上―(草63)→大関横丁」

先ほどのバス停には戻らず、今度は「白山上」バス停を探します。
それでも同じ(草63)に乗りこみました。
目赤不動尊はよかったものの、なんとなく日が傾いてきて、夕方に近づいてきているため、気持ちがはやります。

○ 団子坂

「次は団子坂~」というアナウンスが入りました。
初めは談合坂かと思いましたが、団子坂でした。
日本橋の甘酒横町とタッグを組めば、最強の茶屋どころになりそうです。
ここも、なかなかの急坂で、バスに乗っていてつんのめりそうになりました。
最後列から振り向いてみると、その傾斜に驚きました。



○ 4.【目黄不動・永久寺】

甘酒横丁ならぬ「大関横丁」でバスを降りました。
スカイツリーがかなり近くに見えます。この辺りなのね。



目黄不動の永久寺は近くにありましたが、ちょうど5時を回ったところで、気まじめにもお寺は既に閉門していました。
え~、ここまで来たのに、目黄が見れないなんて―。
門越しに、ビルの影になって小さく見える不動堂だけお参りしました。



○ ⑥「三ノ輪二丁目―(里22)→中居堀」…(徒歩)…⑦「中居堀―(上23)→平井駅」

夜が近づき、バスを待つ間の北風がますます冷たく感じられます。
今度は(里22)に乗りました。
「里」はなんでしょう。もう考えてもわかりません。
途中、「泪橋」というバス停も通りました。
きれいな名前ですが、いわれを聞くとなかなか暗い歴史を持つ界隈。
女性一人では歩きにくそうな場所です。

「中居堀」というバス停で降りましたが、「お寺はここじゃなくて、ここで違うバスに乗り換える」とユウ。
ウルトラC的なことをしようとしています。
ただ、お互い土地に不慣れなため、目指すバス停が四辻のどこにあるのか、どちらの方向で待てばいいのか、さっぱりわかりません。

ようやくバス停を見つけました。バスは10分待たないときません。
その間、寒さをしのげそうな場所も見当たりません。
「なら、黙って立っているよりも、バス停一つ分歩いちゃおう」ということで、歩きだしました。

それでも、バス停がどのくらい離れているのかわかりません。
結構歩いて辿りついたバス停は、別の名前だったので、お互い慌て出しました。
バスが来る時間は、刻々と迫ってきています。
次を逃したら、さらにまた寒い外で待たなくてはなりません。それは避けたいのです。

下校途中の中学生に聞こうとしたら、ユウが地図から探し当てました。
バスのルートが途中で道を曲がっていたため、簡単には見つけられなかったのです。
ユウ、すごいわ~。
おかげで、やってきた(上23)のバスに乗り込むことができました。

○ 5.【目黄不動・最勝寺】

冷えた身体がようやくバスの中で温まり、終点の終点の平井駅で降りました。
ネオンの明るい、JR総武線のホームへとふらふら入りそうになりますが、ぐっとこらえます。
ここから1.1キロ、徒歩14分。すでに暗くなった道を、検討をつけてお寺方面へと向かいます。

ここもまた路地の途中で迷いましたが、なんとか辿りつきました。
私だけなら、地図を持っていても混乱して、土地の人に聞いて回ったに違いありません。
辿りついた敷地は墓地に面していたので、ぐるっと外を大回りして、入口まで行きました。



けっこう怖くて、一人なら怖気づいたことでしょう。
残念ながら、やはりここも閉門していました。
外から参拝します。





江戸五不動に、目黄は二つありますが、今回はどちらも外の不動堂しか見られませんでした。
でも、不動堂はお参りできましたからね。そしてその中に不動像は安置されているのです。
心眼で見れば・・・(うむう、煩悩が邪魔して見えない~)

○ ⑧「小松川健康サポートセンター前―(平28)→東大島駅」

今度も、今来た道は戻りません。
都営新宿線の東大島駅まで向かいます。
距離にして約1.3km、徒歩16分。

平井駅から歩き続けているため、足の疲れはないものの、とにかく冬の夜の寒さがたまりません。
どうも寒いと思ったら、後から地図を見ると、このお寺は荒川のかなりそばにありました。
川風に身体が冷えてしまったようです。
あいかわらずひとけがなく、車ばかりが通り過ぎるので、寂しさが募ります。
しばらく歩いていると、こうこうと輝く、ガラス張りの建物がありました。
そこは小松川さくらホールでした。



その前のバス停から、東大島駅行きに乗りました。

○ ⑨「東大島駅―(陽20)→東陽町駅」

都営新宿線 東大島駅に到着。またバスを乗り換えます。
ただこの駅、旧中川をはさんで出口が二つに分かれているため、川越えをすることになりました。
夜の川が苦手だというユウは、言葉少なになっています。
急いでいる時は移動が大変そう。

さほど待たずに(陽20)が来て、乗ることができました。
ほっとします。

○ ⑩「木場駅―(東22)→東京駅丸の内北口」

深川不動のあたりを通りました。
ここでもまた、バス停トラップにはまりかけました。
行き先別に、バス停の位置が分かれていたのです。
きちんと確認しないと、乗りたいバスが来ても、素通りされてしまうことに。あぶないところでした。
少しずつ下町から都心へと近づいてきています。
知っている道になり、(これでなんとかなるわ)とほっとしました。



バスは隅田川に差し掛かります。
まあ、ここは永代橋ではありませんか!
ここのところ、何度かこの橋を渡っていますが、バスに乗って通るのは初めて。
きれいにライトアップされていました。

○ 夕食



東京駅についてひと安心。赤レンガ駅舎のライトアップがロマンチックです。
ここから最後の目黒行きのバスが出ていますが、30分後にならないと来ないため、寒い中をそこまで待つ気力はもうありません。
「もう夜になってしまったし、目黒は無理だねー」ということで、八重洲キッチンストリートの博多うま馬で夕食にしました。
ようやく身体の芯から温まります。



「今日はよく移動したし、帰ったらよく眠れそう」と言うユウと、駅構内で解散して、それぞれ別のホームへと向かいました。
山手線ホームを上がりかけて、ふと足を停めた私。

(今回このまま帰ったら、四色不動のままで、五色にはなっていないわ・・・)
それが気になって、とりあえず目黒行きのバスの時間だけでももう一度チェックしよう、と、いったん入った改札を抜けました。

○ ⑪「東京駅丸の内南口―(東98)→大鳥神社前1

私を追い越して小走りに駆けていく女性が向かっているのは、目黒行きのバス停。
そしてそこには、バスが止まっているではありませんか。
逡巡する間もなく、飛び乗りました。
ユウはもう帰ってしまったし、疲れているようだったし、家が反対方面になるので、無理にあと追いしないことにします。
私は帰り道方面なので、行ってみることにしました。



これまでは、知らないルートばかりでしたが、東京→目黒間なら、なんとかなりそう。
バスはほどなくして発車しました。この前銀座から目黒まで歩いた道を、そのまま辿って行きました。

ユウのプランでは、(東98)に乗って「大鳥神社前」で降りて歩く、という話でしたが、私が乗ったバスは大鳥神社前の目黒駅前が終点だったので、(おや?)と思いながら降りました。
大鳥神社前からよりは多少歩くことになりますが、ここは割とよく歩く道なので、難儀ではありません。
ただ、こんな夜に目黒不動尊に向かうのは、初めて。
普段はにぎやかな参道も、シーンとしています。

○ 6.【目黒不動・瀧泉寺】



とうとう到着しました。すっかり夜ですが、さすがは目黒不動尊、ライトアップがされており、励まされる気持ちになります。
この光景に、芥川龍之介の『羅生門』のイントロを思い出してしまいますが、辺りに誰もいないわけではなく、犬の散歩やマラソン中の人がちらほらいて、物騒な感じはありませんでした。



本堂への階段は、もう閉鎖されていましたが、境内にある独鈷の滝と、水かけ不動尊にはお参りできます。
いつもこの不動像の前には水をかける参拝者の行列ができており、私はこれまで並んだことがありませんでした。
今は誰もおらず、水もかけ放題!
今日、何体も拝見してきた不動尊の燃え盛る怒りの炎に、水をかけてお祈りしました。

水かけ前。


水かけ後。表情が違う~。


ユウに、写真と共にコンプリート報告をした時には、もう10時を回っていました。
まさに12時間かけたことになります。
時間はかかったものの、知らない町並みの中をさまよえて楽しかったです。
後で数えてみたら、この日、バスに11回乗り、都バス1日乗車券の元は多いに取りました。

ちなみにこの後、大鳥神社前から目黒駅行きのバス、そこから西麻布行きのバス、さらに渋谷駅行きのバスと乗りついでいく、パスを最後までとことん使い倒すルートもありましたが、時間もかかりますし、一人でそんなパワーは出ず、夜なのでバスの本数も少ないだろうと思って、中目黒までてくてく歩いていきました。
(目黒→中目黒は、都バスではなく東急バスのルートなのです)



なんとか五色不動めぐりができました~。
最後に私だけゴールしてしまったので、今度はユウと目黒不動尊を参拝したいもの。
そしてまた、都バスの旅をしてみたいです。
普段とは違うアクセス法をとったので、都内にいながら目線の違う、新鮮な一日を過ごせました。

江戸五色不動を都バスで巡る・1

2013-02-17 | 東京
○ 江戸五色不動とは
○ 新宿西口・東口
○ ①「新宿駅西口―(宿91)→駒沢陸橋」
○ 1.【目青不動・教学院】
○ ②「若林駅前―(宿91)→新宿駅西口」…(徒歩)…③「新宿三丁目―(池86)→学習院下」
○ 2.【目白不動・金乗院】
○ 倶利伽羅不動庚申
○ 鍔塚
○ のぞき坂
○ (徒歩)…池袋駅東口
○ ④「池袋駅東口―(草63)→東洋大学前」
○ 3.【目赤不動・南谷寺】

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○ 江戸五色不動とは

「明日はどこへ行く?なにをする?」と、ユウさんとやりたいことを出し合ってみました。
「五色不動尊巡りをしてみたい」「1日都バス乗車券を使ってみたい」
・・・「じゃあ、両方一緒にやっちゃおう!」
と、真夜中にバタバタと決まった、この日のプラン。

山手線の駅や地名に「目黒」「目白」がありますが、東京にはほかにも「目赤」「目青」「目黄」といわれる「五色不動」があります。
それらを巡ってみたいと、前から思っていました。
五行思想を元にしたものだそうですが、五色といえばオリンピックか戦隊もの。(えっ)
色別に分かれたお不動様がずらりと揃えば、向かうところ敵なしですからね!
どこもアクセスしやすく、電車とバスを使えばそう苦もなく参拝できますが、それではなんだかつまらないため、バスだけを駆使して行ってみることにしたのです。
参考にしたのは、tokyo_mirageさんのブログ「都バスで五色不動めぐり」。ルート設定上で大変助けられました。

今回バスにのって向かうのは、以下のお寺。目黄不動がふたつあるため、全部で6つ巡ることになります。

   1. 目青不動 - 教学院(世田谷区太子堂)
   2. 目白不動 - 金乗院(豊島区高田)
   3. 目赤不動 - 南谷寺(文京区本駒込)
   4. 目黄不動 - 永久寺(台東区三ノ輪)
   5. 目黄不動 - 最勝寺(江戸川区平井)
   6. 目黒不動 - 瀧泉寺(目黒区下目黒)

○ 新宿西口・東口

待ち合わせは、10時に新宿西口で。
のっけから、西口と東口を間違えるという私の大ミスで始まりました。
交番前で待ち合わせましたが、地下と聞いていたのに地表にあったため、(おや、交番は各階にあるのかな?新宿は物騒だから?)と考えます。
おまわりさんに聞いたら、丁寧に道順を教えてくれ、そこで間違いに気付きました。

スタジオアルタや伊勢丹、歌舞伎町があるのは、東口なの?
西口じゃなかったのー?

もう長い間、何度となく新宿で待ち合わせをしてきましたが、私、ずーっと西と東を間違えていたのかしら?
自分が信じられなくなって、フラつくと、喧騒の中で人にぶつかりそうになります。
教えてもらった道のりもよくわからなくて、スタンドの人に聞きながら西口に向かい、あとはユウに探しに来てもらいました。
もう完全なおのぼりさんです・・・。

まあでも合流できたので、その辺はもうよしとして(後ろは振り返りません)、さっそく出発!
ルートは、都バス好きのユウさんにおまかせです。
「もうすぐ来るバスに乗って・・・アレッ、ない?」と時刻表を見て驚くユウ。
なんと、平日と休日ダイヤを間違えてチェックしてきたようです。
都心なのに、ビックリするほど本数が少ない便。ここで初めから、大きなタイムロスとなりました。
西と東を間違える私に、平日と休日を間違えるユウ。ええ、いいコンビです・・・。

○ ①「新宿駅西口―(宿91)→駒沢陸橋」

まずは、「宿91・駒沢陸橋」行きの都バスに乗ります。
運転手さんから1日乗車券500円を買いました。
京都と同じ値段です。京都は、もう何回も乗っているため、かなり乗りこなしていますが、都バス自体めったに乗る機会がないため、右も左もわかりません。
「京都では市バス路線マップをもらえるけど、東京はないのかな?」と聞くと、「あるんだけど、休日は案内所が閉まっているからダメ」とのこと。
地図がないのは不安だわー。



バスの座席に脚がついていませんでした。下に荷物を置くためでしょうか。
電車でも、今では脚がない座席が多いですね。

結構な時間乗って、環七沿いの「若林駅前」バス停で下りました。
バス停は、不動尊の前にあるわけではなく、細い路地をくねくねと1キロほど歩きます。
そのうちに、世田谷線の西太子堂駅、それから三軒茶屋駅が近づいてきました。
ここはターミナルのため、ホームがどこかヨーロッパ風で、すてきです。
世田谷線はどれもカラフルでした。



○ 1.【目青不動・教学院】

まずはじめに向かうのは、目青不動の教学院。
「江戸五色不動霊場」と書かれた木札が掲げられています。



境内のお堂には、目青不動尊と書かれた大提灯があり、すぐに不動堂だとわかりました。
時代を感じさせる、渋い不動堂。


この目青不動本尊の作者は目黒不動尊と同じ、慈覚大師・円仁といわれています。


教学院本堂の木彫りは、獅子でした。歯や爪まで一本一本彫られていて写実的。
狛犬なのでしょうか。竜や象はよく見ますが、獅子というのは少し珍しい気がします。



駅からすぐの場所にあるのに、喧騒を離れた静けさの漂う、古めかしい境内でした。

この(宿91)の本数の少なさには本当に驚きました。
電車だと、渋谷経由で三茶まであっという間なんですけれどね。
でも今回は、あえて都バスを駆使するのも目的の一つです。

○ ②「若林駅前―(宿91)→新宿駅西口」…(徒歩)…③「新宿三丁目―(池86)→学習院下」

キャロットタワーでついゆったりと朝食を取っていたら、ますますバスの時間が遅れてしまいました。(のんきな二人)
また同じルートを辿って、一旦新宿に戻らなくてはなりません。
新宿に戻った時には、すでにお昼すぎでした。
「どうしよう、もう午後になっちゃったのに、まだ一つしか回ってないよ!」と、一応危機意識だけはあります。

人混みを縫うように西口を歩いて、伊勢丹の方へと向かいます。
「新宿三丁目」バス停から、(池86)バスに乗りました。
今度は「学習院下」バス停で降ります。
スマホで現在位置を確認しながら、お寺へ向かいました。

○ 2.【目白不動・金乗院】
金乗院につきました。
ここの不動院は目白不動が祀られています。
不動像は秘仏なので、奥に御前立ちの像が見えました。
立像の、片足に体重をかけて、すこし曲線が生まれている感じが好きです。



このお寺は、空海が開山した、奈良の長谷寺が総本山。
弘法大師像もあります。
新しい解説板で、目青よりは新しさを感じる、モダンで大きな建物でしたが、ひとけはなく、静かでした。
境内には、時代がかった像がいくつもありました。
例えばこの、倶利伽羅不動庚申。

○ 倶利伽羅不動庚申



倶利伽羅(くりから)とは、不動明王が右手に持つ倶利伽羅剣のこと。
竜が巻きつき炎に包まれた智恵の剣で、不動明王の化身ともされます。
寛文6年(1666)の建立。古いながらきちんとした完全形で残されていました。
絵的にも決まっているし、倶利伽羅という言葉に、自分の名前(リカ)が入っているので、響きが気に入っています。
庚申なので、三猿(見ざる、言わざる、聞かざる)も一緒に彫られているのでしょう。

○ 鍔塚



大きな刀の鍔(つば)がありました。
寛政12年(1800)に建てられた、刀剣の供養塔だとのこと。
200年以上も前のものなんですね。
鍔塚を見るのは、これが初めてでした。

大きな石製の丸い鍔を見ていたら、ヤップ島の石貨を思い出しました。

○ のぞき坂



途中で通りかかって気になっていた急坂を上ってみることにしました。
別名、胸突坂。どちらにしても、急そうな名前。
手持ちの地図本には、「2車線道路では東京一の急坂」と書いてあります。
なんと!是非とも登ってみなくては。
かなりきつくて、下から上がってくる車も息切れしそう。
たしかに、いろいろのぞけてしまいそうですが、それどころじゃない勾配です。



○ (徒歩)…池袋駅東口

予定では、先ほど降りた「学習院下」バス停から、また(池86)に乗って、池袋駅東口まで行くルートでしたが、そのまま歩いて池袋まで向かいます。
先ほどモーニングはとりましたが、またおなかが空いてきたので、このあたりでランチを取ることにしました。
食べてばっかり?いいえ、動くとけっこうおなかが減るんです!

○ ④「池袋駅東口―(草63)→東洋大学前」

山手線での自分の活動範囲の北限は新宿と東京と思っている私。
池袋まで来ると、かなりボヘミアンです。
もうこの辺りからは土地勘がなく、さっぱりわかりません。
ユウだのみです。

池袋もまた巨大な駅。
尽きることのない人込みをかき分けて、バス停を探すのも一苦労です。
今度は(草63)に乗りました。
「池」は池袋だろうと見当がつきますが、この「草」ってなんでしょうね?
草加?でもあそこはもう都内ではないし。

「東洋大学前」バス停で降りました。
通り向かいの、超モダンな高層ビルには、「東洋大学」の文字が。
東洋大学といったら、国文学や日本史で有名だというイメージが強いだけに、あまりに近代的でキャップに驚きました。

○ 3.【目赤不動・南谷寺】

ここからくねくねと路地を歩いて、南谷寺を目指します。
車通りよりも路地の方が近道かも、と思いましたが、結局迷ってウロウロしたため、変わりなさそう(というかむしろ遠まわり)でした。



ここには目赤不動がおわします。
建物からして、大切に守られてきたお堂だというのがわかるような、こぎれいで手入れの行き届いた場所でした。





ユウはここでお守りを購入。
とても凛とした雰囲気のお寺なので、御守り本尊にするにはいい選択だと思いました。



他にはないかっこいいデザインです。願いが叶いますように。



ここには江戸五色不動について彫られた石碑がありました。古めかしくて、時代を感じます。



「獣」と書かれた台上の狛犬は、たてがみのようにフサフサした長い髪と尻尾が珍しい、ロン毛君でした。

その2に続きます。

都心川沿い橋巡り【日本橋、住吉、銀座】

2013-02-03 | 東京
○ 金子半之助
○ 川沿いウォーク
○ 隅田川大橋から
○ 青い清洲橋
○ 緑の萬年橋
○ のらくろード商店街
○ クローバー橋
○ ユンケルさんトーク
○ せんとくんと2ショット
○ にほんばし島根館
○ またウォーク
○ 吹き矢レッスン@銀座
○ 台湾の大根餅?
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○ 金子半之助

2月最初の日曜日の朝、三越本店前でpinoと待ち合わせをしました。
といってもお買い物が目的ではありません。まず向かったのは、近くにある「金子半之助」でした。
天丼好きの母と、毎年正月七福神巡りで日本橋を通るたび、この店が開いていないか確認しますが、お正月はいつも閉まっていて、食べられたことがありません。
いつも外から眺めるだけなので、そろそろトライしたくなりました。
とても人気店で、何時間も行列に並ばないといけないと聞いていたため、今回は早めに集合しました。

開店直後くらいに行きましたが、もう店の外には順番を待つ人たちがいました。
私たちは5組目。それでも椅子に座れて、あたたかいお茶もいただきました。
20分くらい待って中に入ります。いよいよです。
おかあさーん、お先~♪

通された一階は、引き戸を開けるとすぐにカウンター。
お店の中はとても狭く、肩を寄せ合うように座りました。

待っている間に注文を済ませていたため、じきに天丼が目の前に出てきした。



おおお~、大きい!おいしそう!
人気の高さも、ひと目見て納得です。
江戸風アナゴに大きな海老。
食欲をそそるユズの香りに引き込まれるように、いただきました。
見た通りのなかなかのボリューム!かなり一生懸命いただきました。



お値段もなかなかリーズナブル。とっても満足しました。
食べるのが遅い私。周りの回転の速さに驚きます。
食べ終わり、外に出て、びっくりしました。
先ほどとは比べ物にならないくらいの長い行列ができています。
それはもう、ずらーーっと。列はとぐろを巻いていました。
まさに行列ができる店。

さっそく「日本橋の金子半之助に入ってきたよー!やったあ。」というメッセージと画像を母親に送ったら、こーんな返事が届きました。



笑ったり泣いたり、まさに悲喜こもごも(笑)。

○ 川沿いウォーク

おなかがくちくなったところで、さっそく歩き始めます。
次の目的地は、住吉駅。
天気もよく、時間もあり、おなかもいっぱいなら、もちろん次に来るのは散歩タイム。
歩いていくことにしました。

途中、黒天丼の「中村」の前を通ります。休日なので閉まっています。
ここにもいつか行きたいわー。(そして母に自慢する→親子間がギスギスに、笑)
水天宮にさしかかりました。
いつもの正月七福神巡り以上になんだかワサワサして、混んでいます。
参拝時は、神主さんによる、笙の生演奏中でした。どうしたのかしら?



ようやく気が付きました。この日は節分だったんですね。
豆も売られていましたが、先を急ぐ私たちは、鬼の登場を待たずして先へと進みます。

○ 隅田川大橋から



新大橋通り沿いに行けばまっすぐの道のりですが、それだとつまらないので、なるべく川に沿って行くことにしました。
隅田川大橋を渡りながら、清洲橋とスカイツリーを撮っていると、「逆の方には永代橋が見えるよ」とpino。
ああ、永代橋!12月に、月島の端巡りをした時に渡りました。
たしかに、永代橋の向こうには、あの時と同じ月島で二手に分かれた川と、白い中央大橋が見えました。
隅田川は本当に、それぞれの橋が特徴的で、散歩のし甲斐があります。



川を渡り終わって左折すると、「平賀源内電気実験の地」と書かれた石碑がありました。
わー、エレキテル!この辺りで実験をしたなんて。
てっきり長崎で活躍した人だとばかり思っていましたが、江戸でも活動していたんですね。



○ 青い清洲橋

先ほど隅田川大橋から見た清洲橋にさしかかりました。
青い鉄橋が、青空に映えてきれいです。
曲線を描いた橋の形に見とれます。
世界で最も美しいと言われる、ライン川沿いのケルンの吊り橋をモデルにしているとのこと。
この橋を通ると、また日本橋の方に戻ってしまうので、渡らずに右折をします。



この辺りは工場街ですが、そのうちのひとつでは大手百貨店の会員セールをやっていました。
誰でも入れたので、のぞいてみました。
さすがは工場出荷価格、寝具やお酒が安いー!でもどれも、かさ張るか重いかで、散歩にはとても持ち歩けないものばかりでした。

○ 緑の萬年橋

今度は小名木川ぞいに歩いて行きました。
すると、また印象的なフォルムの、萬年橋がかかっていました。



ずいぶん前に、一人で芭蕉ゆかりの場所を巡ったときに、この橋は通ったことがありますが、当時はまだ目覚めていなかったので、特に印象には残っていませんでした。(もったいない~、笑)
この小名木川、川沿いの遊歩道がないために、残念ながらそばの車道を通ることになりました。

○ のらくろード商店街

地図を見ながら気ままにあるいていたところ、歩行者天国の商店街がありました。
車が来ないので、喜んで通ります。
開いている店が少なくて、とても静かな商店街。
その真ん中に、なぜかのらくろの絵がありました。
顔ハメパネルです。
なぜのらくろ~?



しかもパネルはいくつもありました。
手作り感満載で、あたたかみがあります。
が、それにしても人が少なくて、まさに昭和のまま取り残されたような感覚。



なぞだらけでしたが、あとになってわかりました。
ここは森下の「高橋商店街」で、別名「のらくろード」と言われているそうです。
のらくろの作者、田河水泡が青年期までこの辺りで過ごしたからだとのこと。
お店があいている時には、通りはもっとのらくろグッズにあふれかえるようです。

○ クローバー橋

てくてく歩いて、目的地住吉に辿り着きました。
今回の散歩の目的地は、「小名木川クローバー橋」だったんです。
この画像(↓江東区サイトより)を見てから、(渡ってみたい~!)と思っていました。



さあ、ワクワクしながら真ん中へと向かいます。
この辺に住んでいたら、必ず待ち合わせはここにするんだけどなあ。



だって幸せのクローバーの真ん中ですもの。
橋脚が全くないスマートなデザインが、水に映えてカッコイイです。



パノラマ写真で撮ったのが、これ。
iPod touchのパノラマ機能、初めて使ってみました。おもしろーい!
橋のたもとのマンションの人は、いつでも眺められて気持ちがいいでしょうね。
スカイツリーも望めます。



しばらくいろいろな角度から橋を楽しみました。
すぐ横には、横十間川親水公園があり、子供たちが遊んでいました。
こーんな橋があるなんて、いいなあ、私も混ざりたかった!



クローバー橋を大満喫したところで、メトロで三越前に戻ります。

○ ユンケルさんトーク

目下、奈良県アンテナショップの「まほろば館」では、十津川村×奈良交通の観光キャンペーン中。
「日本一長い路線バス『八木新宮特急バス』と日本一広い村『十津川村』の今昔物語」というタイトルで、名物ベテランバス車掌、ユンケル上條(上條正幸)氏の講演会を聞きました。

次の週には十津川村に旅行するため、土地を知る人からの話はとてもためになったし、ユンケルさんのトークはとても楽しくて、旅へのウキウキ感がまた一層膨らみました。
十津川村の道路地図ももらえたし、旅先で役立ちそう。参加してよかったわ。

世界遺産の果無集落に住むおばあちゃんは、お二人おいでで、「果無のトップ2」と言われているそうです。カッコヨス!
あとで、十津川村観光課のマツミンさんから「ユンケルさんのトークはどうでしたか?」と聞かれたので、その話をしたら、「そのうちの一人は僕のおばあちゃんのお姉さんです」と教えてもらいました。
トップ2の一人とそんな繋がりがあったなんて。
これはなんとしても行かなくてはー(笑)。

○ せんとくん2ショット

トーク終了後、入り口でせんとくんに会いました。
前に2ショットは撮ってもらっていますが、実はせんとくんって、肌触りがすごーくいいんです。
すべすべのするするで(笑)。
というわけで、せんとくんに触りたいために(コラ)、また2ショットを撮ってもらいました。



○ にほんばし島根館

まほろば館の近くには、島根アンテナショップ「にほんばし島根館」もあります。
出雲参りをしたいなあと思っていますが、まずは直前に迫った奈良・和歌山旅行で頭がいっぱいのため、情報収集はせず、チェックだけにとどめます。
鷹の爪の吉田君がここの主だと思っていたら、この日は三國シェフの全身パネルが置かれていました。
わんこの表情がいいですね!「好きぃ~♪」みたいで。



さらに近くには、新潟のアンテナショップ「日本橋NICOプラザ」もありました。
ここでは「笹川流れ」のパンフをもらって帰りました。

○ またウォーク

トークのあとはウォーク、とヘタなオヤジギャグを言いたくなるような夕暮れに差し掛かっています。
雪池忌に参列したいとも思いましたが、北風の冷たさにあえなくあきらめました。
もちろんこのまま電車に乗るという選択肢はなく(なぜ?笑)、ビル風に震えながらも、銀座へと向かいました。
途中、かわいい服を着て暖かそうなわんこたちに出会います。



○ 吹き矢レッスン@銀座

以前、銀座で吹き矢のレッスンを受けた話をしたら、pinoが「やりたい!」と言ったため、歩行者天国を歩きながら予約を取ります。
ウィンドウショッピングをして、時間が来たら教室へと向かいました。
これまで2回、吹き矢は体験済みですが、ちょっと久しぶりです。
会場には、ほかにも自習練をしている方がいました。

3回目ということで、経験者の余裕をみせたいところでしたが、なぜか初めてのpinoの方が、スイスイと的に当たります。
私は的まで届かずに、矢が途中でポトッと落ちてしまいます。
まあ、先輩かたなし・・・

そばについて教えてくれる講師の方が、「フーッ」じゃなくて「フッ」って吹くんだよ、と何度もアドバイスしてくれるのですが、それがなかなかできません。
息切れが悪いのかしら。
画像は、矢が届かない私のふがいない的を見つめる講師の先生(すみません…)。



途中から、息の吐き方を変えられるようになったら、みるみるうちに的に当たるようになりました。
この、赤いところにささっている矢は、ダブルになっているんです。
つまり、同じ場所に吹き込んだということです。
吹き矢も奥が深い世界なんですよー。



それでも、pinoの真ん中命中率には叶いません。華麗な必殺技を次々と繰り出していく様子を見守ります。
埋もれていた才能が開花する様子をまのあたりにしました。
この人は、竜巻でアフリカに飛ばされても、狩猟民族としても生きていけそうだわ。

○ 台湾の大根餅?

吹き矢を終えた頃には、もうすっかり夜でした。
今日はたくさんアンテナショップをのぞいているため、勢いで交通会館にある和歌山のアンテナショップにも行ってみましたが、もう閉まっていました。

腹筋を使って、なかなかいい運動になったため、空腹を感じます。
紅虎餃子房で中華にしました。



この前台湾に行ってきたpinoに「台湾といったら大根餅!」と、その美味しさを主張していたため、オーダーしてみます。
うーん、でも現地で食べた味とは違っていて、残念。



そのあとお茶をして解散。イルミネーションを眺めて帰りました。



都心と下町を訪れたこの日。
おいしいものを食べ、旅の情報を集め、いい橋をたくさん通った、満足の一日でした。

渋い都心ウォーキング(池袋、巣鴨)

2013-01-26 | 東京
[東京メトロ後楽園駅 → 伝通院 → 護国寺 → サンシャインシティ → 巣鴨地蔵通り → 六義園 → 東京メトロ駒込駅]

○ 後楽園駅に集合
○ 伝通院
○ みずほ×瑞穂
○ 護国寺
○ 雑司ヶ谷
○ サンシャインシティ
○ 大塚駅
○ 名匠 上木家
○ 巣鴨地蔵通り
○ とげぬき地蔵
○ 8501の謎
○ 反対の旗
○ 駒込ゴール

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○ 後楽園駅に集合

東京メトロ主催のウォーキングイベントに、ユウさんと参加しました。
集合は後楽園駅。
途中寄った東京ドームホテルには、真っ赤な花であしらわれた大きなハートがありました。
バレンタインデーが近いからでしょうか?



前日、久しぶりに会った旧友と3件店をはしごし、5時間飲み食い喋っていた私は、その翌日とあってかなり寝不足。
ユウも、夜明けまでずっと外飲みしていたということで、とにかくお互いへろへろ状態での集合です。(だめな二人…)
後楽園駅は複雑な構造になっており、延々歩いても集合場所が見つからずにかなり迷いました。

集合して受付を済ませ、さあ歩きだそう!とした時に、ユウが「朝食を食べよう」と言ったため、近くのコーヒーショップへ。
つい近況報告などをして、のんびりしていたら、結構時間がたってしまいました。

日が高くなったように感じてから、歩きだします。
今回は都市の中を歩いていく感じ。広い車通りの横を歩いていきます。

○ 伝通院



まずはじめの到着場所は、伝通院。
徳川将軍家の菩提寺ですが、訪れるのは初めてです。
家康の母親の菩提寺で、お寺の名前も法名にちなんだものだとか。



境内に「指塚」がありました。
京都の耳塚や首塚を思い出して、(つまり指がここにたくさん・・・?ひええ~)と及び腰になりましたが、日本指圧協会が寄贈した、指圧に功労した人の功徳をたたえる塚だそうです。(碑じゃなくて塚なのね)
指圧療法を創始した日本指圧協会の会長、浪越徳次郎の墓がここにあり、伝通院の門前には彼が創立した指圧の学校があるのだとか。

○ みずほ×瑞穂

地図を見ながら歩き始めます。できれば車道沿いではない道を歩きたいと、裏の細道をくねくね通って行きました。
播磨坂桜並木の横を通り、護国寺近くになった辺りで、ユウがふと立ち止まり、「あ、地下鉄の音が聞こえる」と言いました。
耳を済ませると、足元からかすかにゴーッという音が聞こえてきます。
その時のユウは、ネイティブインディアンのようで、道士のようで、水源がわかるダウザーのようにも見えました。
私もそんな力を身につけたいわ。



お茶の水女子大学の前を通ります。隣には拓殖大、跡見学園女子大学がありました。
拓殖大の人はモテモテね!



みずほ銀行の看板の上に「瑞穂 本社ビル」という会社の看板がかかっていました。
「ねえ、あれ、違う会社だよね?」「うん・・・」
なんという偶然でしょう。
来客は二度見してしまいますね。

○ 護国寺

不忍通りをたどって五代将軍綱吉が創建した、徳川将軍家の祈願寺、護国寺に着きました。
以前一度、参拝したことがあります。
それはアカデミー音羽で和太鼓体験をした時の帰りでした。
アートブログに残してあるので、2009年の話だとわかります。こういう時、記録って便利。
「和太鼓体験」



ここの手水舎は、ハスの葉のような手洗水盤になっており、目を引きます。
綱吉の母、桂昌院の寄進した「唐銅蓮葉形手洗水盤」だそうな。
由緒正しいものですね。
ユウが手を入れて、水のあまりの冷たさにすくみあがっていました。



観音堂(本堂)は、工事中でちょっとがっかり。
なんだか、お堂に向かってハードル走をしたくなります。



時代の感じられる色褪せた仁王門には、四天王がいたので、中をのぞいてみました。
なんだかエキゾチックな像。



足元に邪鬼は・・・いたー!
ただここの邪鬼は、かなり写実的な邪悪さで、好みではありませんでした。
さて、逆側は・・・と門を越えてみると、そちらには一対の仁王像がおりました。
あれ、四天王のうちの二天しかいないんですね。なぜかしら~?

○ 雑司ヶ谷

都心にありながら静かな空気の漂う境内を離れて、また大通り沿いに歩きました。
高速沿いに歩いていくため、まさに喧騒の中といった感じ。
通りの向こうに見えるのは、雑司ヶ谷霊園。
ああ、ここがかの有名な。
夏目漱石とかのお墓があるんですよね。
一度は行ってみたい気持ちになりますが、今回はルート外になるため、道なりにサンシャインシティへと向かいました。

○ サンシャインシティ

どんどん高層ビルが近づいてきます。
このまままっすぐ、池袋駅に行くのかしら~と思っていると、駅のすぐそばまで来て道は逸れました。



なかなか一人では歩く勇気の出ない、有名な乙女ロードの辺りを通ります。
ちょっとディープな夢見る乙女たちの姿を、ちらりほらり見かけました。

○ 大塚駅

見知らぬ道を歩くのは好きですが、今回は都心を歩いているため、ともすればあまり面白みのない場所だったりもします。
ただ、要所要所にスタッフがいて、声をかけ続けてくれるため、そのたびに元気になって歩き続けられます。(単純)



これは大塚駅の高架の上から眺めた山手線。
スカイツリーがまっすぐ見える、絶景ポイントでした。

○ 名匠 上木家

都電荒川線の線路を越えます。通り過ぎる都電をワクワクしながら見送っていたら、ユウが「おなかがすいたー」とたこ焼きを頼みました。
私はキャベツ焼きを注文。
店内で食べました。焼き立てあつあつで、おいしかったです。



ひと息ついてのんびりしている間にも、お客はひっきりなしにやってきて、人気店だとわかりました。
この日はお互い寝不足なので、ちょっと休んで温まると、なんだかすぐにぽかぽか、とろとろと眠くなってきます。

○ 巣鴨地蔵通り

それから太い車道を離れ、少し細めの路を歩いていくと、もうそこは巣鴨商店街でした。
一気に昭和の香りが漂います。
道行く人はおおよそ小柄。つまりおばあちゃまたち。



おいしそうなたい焼きを食べました。あつあつ、うまうま。



店の前のパイプ椅子にもおばあちゃんたち。
みんな仲良し同士で語らって、休日を満喫している様子です。



この写真で、女性率が高いのはたまたまかしら。
やっぱり"おばあちゃんの原宿"だから?(あれ、おじいちゃんは?)

ひと目見て、ユウが「うわあ・・・」とフリーズしたお店をパチリ。
うーん、気になりますね。特に「―」が。



元ネタはドン・キホーテでしょうか。あるいはびっくりドンキーでしょうか(笑)。
驚きの破格値!そしてビーチパラソル代わりの日傘!
どこをとってもインパクト大です。

○ とげぬき地蔵

とげぬき地蔵にやってきました。正式名称は高岩寺というそうです。
でも誰も、そんな風には呼びませんね。
来たことがあったような、なかったような。
来ても、ずいぶん前のことです。
本当にお年寄りに大人気の界隈でした。



本殿横には、ずらりと行列ができていました。
二人で(無理だね...)とあっさりあきらめましたが、きっとあそここそが、とげぬき地蔵の列なんでしょう。
お寺の入り口近くには、「占い/ちょっと辛口」と書いてあって、誰かが診断を受けていたので、どれほどピリ辛の診断を下されるものなのか、ちょっと気になりました。



昔なつかしいおせんべい屋さんもあります。
あのガラスの入れ物がムードたっぷりでいいですね。



通行止めのサインも、時代がかった駕籠ものでした。

真性寺というお寺に、六地蔵の一つを発見。やはりここも巨大です。
江戸六街道の出入口に置かれ、旅人の道中の安全を見守ってくれた六地蔵。
新宿の太宗寺でも見かけました。それは甲州街道の出入り口にあり、ここ巣鴨は、旧中山道の出入り口のため、置かれているのでしょう。



○ 8501の謎

駅前のビルを見て、首をひねりました。
この「FROM 8501」って、なんでしょう?



上野駅前に新しくできた「3153」は、「サイゴーサン(西郷さん)」という意味だと、教えてもらったばかりです。
そこを通り抜けていくと、西郷像につくからなんだとか。
言われないとわからなかったー!
じゃあここは?
うーん、あとで調べたらわかるかしらと思いましたが、わからないままでした。
単なる番地かな?誰か、ご存知だったら教えて下さいー。

(追記:1985年01月にできたのでは?という声がありました。そうかも…?)

○ 反対の旗

白山通りを歩いて、また不忍通りを曲がります。
すっかり見慣れぬ界隈になり、もはや自分がどの辺りを歩いているのか、わからなくなっています。
六義園に着きました。この庭園前のマンションには、おもしろい旗がかかっていました。



「丸紅よ、地域を泣かせちゃいかんぜよ(龍馬も許さんぜよ) 弥太郎」



「丸紅よ、既存不適格にならぬのか?(綱吉様もお腹立ちじゃ) 柳沢吉保」

マンション反対派によるもののようですが、単に反対を唱えるわけでなく、このようにひとひねりしていると、ウィットが効いていておもしろいですね。
やっぱり人間、ゆとりが大切だわ。

○ 駒込ゴール

そうして、南北線 駒込駅へ到着。ここがゴールです。
なぜか、ほとんどビリでした。
おかしいわねー、そんなにのろのろ歩いているわけではないのに。
やっぱり、受付後に朝食を採っていたのが大きく響いたのかもしれません。

そのあと、秋葉原に出て、お茶をしました。
ほんの少し前までは、巣鴨でご老人達に囲まれていたのに、今度は一転、秋葉原でオタクな人たちに囲まれています。
ところ変われば人も変わるといいますが。。。うーん、東京ってシュールだわ。

街の中を歩いたコースで、自然と触れ合うという感じではありませんでしたが、自分の知らない道ばかり通ったので、飽きませんでしたし、土地の位置がわかるようになりました。
何より気楽に参加できるのがいいですね。
参加記念に、東京メトロマークのハンドタオル、そしてヘルシアウォーターをもらいました。
歩いた距離は約10km。
耳が切れそうなほどの寒さでしたが、それでも晴天の下、初めての道を歩けた、楽しい一日でした。