ロード・フォー・スズキFISHING

スズキフィッシング道を極めんと苦悩する日々

そして誰も居なくなった

2012-11-01 | 日々の想い
11月になったが、最近朝晩は涼しさを通り越し寒いほどである

最盛期には、それこそ煩いほどに鳴いていた鈴虫達も、10月半ば過ぎ頃からは鳴き声も小さく、そしてトーンも落ちて、如何にも元気が無くなって来た

そして最近は、毎朝力尽き絶命した固体をケースから拾い出す日々が続いていたが、3つのうち一つのケースが本日とうとう誰も居なくなってしまった

中には彼らが死を賭して残していった卵が残っている訳だが、それらが順調に育てば来年5月頃には孵化する筈である



後のケースは、現在一つはメスが一匹のみ、もう一つにはオスメス各一匹ずつが生存しているが、彼らも文字通り虫の息で、誰も居なくなってしまうのも永くは無いだろう




力尽きた鈴虫は、必ずと言って良いほど足を上に向けて横たわっている

思い出してみると、家の中で時々出現する嫌われ者のゴキブリも、死んだ固体は足を上に向けていたような気がする

6本足で我が身を支えている昆虫達は、力尽きるとバランスを逸してひっくり返るのだろうか?


それと鈴虫の飼育書を読むと必ず書いてある「共食い」、特に交尾を終って力尽きたオスはメスに食べられてしまうと書いてあったけれど、総てがそうだとは限らないと言うのが今回飼育してみての感想である

観察を小まめにしているから、力尽きた固体を見つけるのが早いのも、理由の一つだとは思う

しかし、餌が豊富にあり、ケースの中が過密状態で無いのなら、必ずしも共食いは起こらない様に感じた


又、鈴虫の寿命は一定ではなく、個体差があるようだ

その個体差は、幼虫時代の生育速度に比例するようである

要するに、育ちの早い固体は早く力尽き、生育の遅かった個体群は永く生きているようだ

今年幼虫を求めたブリーダーは、毎年新たなオスを導入して交配していると言っていたから、来年の孵化には何も問題は無さそうだが、鈴虫も近親交配が何代も続くと、孵化率が落ちたり、奇形が増えたりするそうなので、残った卵が孵化して次の世代に引き継ぐ段には、新たな血筋が必要になるだろう

その前に、上手に越冬させて孵化させる事が、重要ではあるが・・・


鈴虫の話題は一応これで一段落し、次ぎに書く時は来年の孵化時期となります

鈴虫くん達、長い間ありがとう!!