米金融大手バンカメ・メリルリンチの3月機関投資家サーベイ(19日発表)によれば、米景気回復期待を背に投資家がドルや米国株式への投資に積極的になっている。
今後1年でドル高を見込む投資家比率から下落を見込む比率を引いた値が72%と前月比30ptの大幅上昇となった。
米住宅市場の改善や株高など「資産効果」により米経済が堅調推移、投資先として「米国をオーバーウェイトしたい地域」と回答した投資家が1月の-19%から3月は+5%へ大幅に改善。
なお、日本株については「オーバーウェイト」する投資家比率が差し引き2007年以来の高水準となり海外投資家のアベノミクス期待の強さを物語った。
一方、世界経済を牽引してきた中国経済の見通しは急速に悪化した。
今後1年で中国経済が「強まる」と予想する投資家の比率から「弱まる」とする投資家比率を引いた値は14%と前月の60%から大幅に低下した。