ringoのつぶやき

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なぜキプロス問題で日本株が急落するのですか?(為替王ブログより)

2013年03月20日 07時25分29秒 | ユーロ危機
Q: 日経平均株価が大幅に下落しました(昨日だけで340円安)。何が起きたのですか?

A: 地中海の小さな島国キプロスが、銀行の預金封鎖や口座残高の一部の強制没収が検討されるなど危機に陥っているからです。


Q: 遠い小さな国の危機が、どうして日本の株価急落を招くなど、世界に大きな影響力を持つのですか?

A: 理由はズバリ、キプロスが欧州ユーロ圏に属しているからです。


Q: ユーロ圏に属しているとは、どういう意味ですか?

A: 欧州ではイギリス(通貨:ポンド)やスイス(通貨:フラン)のように自国の独自通貨を維持する国もありますが、ドイツやフランスなどを中心に欧州単一通貨ユーロに切り替えている国も多く、キプロスも2008年に承認されて通貨ユーロを導入しました。


Q: ユーロ圏に属していれば救済されるなどメリットがありそうな気がしますが、なぜそれが逆に問題を大きくしているのですか?

A: ユーロ圏にはキプロスの他にも財政が危機的な国が少なくありません。今回のキプロス支援策は、銀行預金の一部カット(税金として国が没収)など厳しい措置を伴う見込みです。周辺諸国においても同様の措置があり得るとの不安が増幅すれば、ユーロ圏全体の金融不安や資金流出を招きかねません。


Q: それで為替市場でユーロが下落するのはわかるのですが、なぜ日本株まで下落するのですか?

A: ユーロ圏で金融不安が起きれば、今や世界経済は密接に関連しているため、欧州だけでなく米国や日本の経済および金融市場もダメージは避けられません。その思惑から日本株も下落したと考えられます。


Q: 今後どうなりますか?

A: 最大の問題は、キプロス再建のための税収確保を、週末の間に「預金を封鎖」して、「口座残高の一部強制没収」を即実行するという強引な手法に頼ろうとしたことです。ある程度の荒治療はやむを得ないとしても、もう少し納得感のある手法に修正できれば、世界の株価や為替の下落は一時的なもので終わる期待も出てくるでしょう。


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