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2014 ジブリ映画

2014-07-21 07:40:44 | Weblog
米林宏昌監督の『思い出のマーニー』
ジブリ映画が好きで新作は必ず観に行くが、
これも、、かなり良かった。 といっても相変わらず大人向きの内容だが。
この作品は深い心の傷を負った主人公の閉ざされた心の成長を描いたもので
コクリコとは一味違うものの、似ていることは、この映画を観る者誰もが
思春期の頃に経験したことで大人になった時に思い返せば辛い事や赤面して
しまうことであっても、当時は切実だった、純粋だった事実を共感させ
そして懐古としてふと思い起こさしてくれること、、
また、、物語の中で、人を思いやる愛情あふれるさりげない言葉や
振る舞いが描写された場面は、、私にとっては懐古以上に、今の自分において、
人に対しての思いやりや振る舞いに改めて後悔することや、これからどうあるべきか
などを問いかけられた感がある。
それゆえホラーチックな物語だけど、内容があまりにも崇高に表現されていて
今回も見入ってしまった。
因みに基本私はどんな映画でもみようと考えたときは、事前にその映画の情報や
内容を見ない主義であるため、この映画の二人の主人公の隠された関係が明かされた
シーンには鳥肌のチキンになった私。

しかしつくづく思うことは、スタジオジブリの観る者を彼らの世界に引き込む感性。
実写では表現できないものをアニメによってしかも短時間で、映画を観終わった者が
時空を越えて、意識、記憶、感覚のなかに蓄積された体験だけでなく、未来をも
『思い出す』ことで見ることができる感覚を教えてくれるこの映画って
恐ろしいほどの創造力である。

皆がこの映画を観て鳥肌チキンになれば
さりげない優しさ溢れる素敵な世の中になると思うんだけどね…