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レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

激突!キング・オブ・カンフー

2025年03月22日 13時07分48秒 | 功夫/空手/武侠片

「激突!キング・オブ・カンフー」
原題:霍元甲/LEGEND OF A FIGHTER
1982年 香港 90分
■監督:
 袁和平(ユエン・ウーピン)
■出演:
 梁家仁(リャン・カーヤン)
 倉田保昭
 袁日初(サイモン・ユエン・ジュニア)
 高飛(エディ・コー)
 袁祥仁(ユエン・チョンヤン)
 馮峰
 馮克安(フォン・ハックオン)

●あらすじ
精武門を創設した霍元甲の少年時代から精武門をひらくまでのエピソードを描いた作品で、
倉田保昭氏がカンフーの秘伝を盗みに来た日本人役(霍元甲の家庭教師)で出演。
香港公開は82年2月だが、製作自体は80年秋頃には開始されていた模様。
『拳王伝説 燃えよファイター』というタイトルでテレビ放送された。
(KunGFuTuBEより)

★感想など
本作は功夫映画の名作として名高い作品。
観てみたが、確かに名作の名に恥じない傑作だった!
まあ制作が袁和平(ユエン・ウーピン)と吳思遠(ウー・シーユェン)による
思遠影業公司(シーゾナル・フィルム)だから当然かも知れない。
本作の主人公は霍元甲の若き日。
「ドラゴン怒りの鉄拳」ではブルース・リーの師匠として登場し、
「SPIRIT〈スピリット〉」で李連杰(ジェット・リー)が演じた役。それが霍元甲である。
香港では有名人の一人で、その有名人の若き日を映画化しようと思ったのは
ジャッキー・チェンを一躍スターにした「ドランクモンキー/酔拳」の柳の下のどじょうであろう。
「酔拳」は本作と同じく若き日の黄飛鴻を題材にした映画で、
最後師匠が去った後に、師匠が残した功夫の本を読んで修行をするところまでソックリ同じである。
だが同じなのはベースだけであって、全体的な作りや、何より倉田保昭演じる日本人を
「ドラゴン怒りの鉄拳」のようなただの悪役ではなく、侍魂を持った立派な人間として描いている点が素晴らしい。
倉田さんが吳思遠からオファーされた時に、「お前の役は悪役ではなく良い役だから」と口説かれたらしい。
実際本作の倉田さんの役は、他の映画では見た事ないようなキャラクターで
前半の飄々としたコミカルな演技も、クライマックスの圧倒的な強者ながらも弟子への愛溢れる姿も
どちらも素晴らしいとしか言いようがないくらい、素晴らしい演技だった。
流石に本作は倉田さん自身も、良い映画であり好きな映画と公言しているほどの出来栄えだ。
ただ一点不思議なのが、途中で霍元甲役が代わっていること。
映画の前半で霍元甲を演じているのは袁日初(サイモン・ユエン・ジュニア)である。
だが話の途中で倉田さん演じる師匠が日本に帰ってしまうと、突然物語が12年後になり
霍元甲を演じているが梁家仁(リャン・カーヤン)にかわっているのである。
これは全部想像なんだけど、この映画は制作途中で一旦中断している。
その後2年を経て再開したのだが、再開した時に主演の袁日初のスケジュールが抑えられなかったんじゃないかなあ。
もしくは袁日初は降板したか。
そこで無理矢理主演を変更して完成させたのではないか。
何かそんな気はしていますが、その辺について触れている記事が見つけられないので真相は全くの不明。
でもまあ、そんな事は気にならないほどの名作です。
マジ、オススメ。


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