さりげないひと時

さりげない風景の移ろいに自然の気配を感じたり。
静かに流れて来る音楽を聴きながら、コーヒーをのんびり愉しんだり。

幼鳥は巣立ったのだが!

2012-07-17 22:51:19 | 野鳥

早朝の様子では、明日が巣立ちかなと思っていたが、

夕方に親鳥がキーキーと騒々しく鳴くので巣を見ると、

幼鳥たちが、巣からこぼれんばかりに身体をのり出していた。201207171


 

親鳥が近づいて、ピーチョ・ピーチョヨと鳴き方を変えた。

その鳴き声に誘われるように、1羽が巣を出て1mほど

離れた小枝に移った。


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その枝で10分余りかけて、初飛翔の準備をしていたの

だろう、ようやく精一杯羽ばたいて近くの樹木の中に消えた。

 

2羽目、3羽目も同様の行動をとった。

残りの4羽目も飛び立ち、数メートル近くの電線に初飛翔

したのだが、そこに40分あまり動けづ、かたまってしまったようだ。

 

何もさえぎるものが無い電線の幼鳥はまる見え、天敵のカラスには

格好の標的になりかねない。

親鳥にとって大変な事態になった。


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側に止まり、優しく励ますような、また激しく飛べ飛と追い

立てるような鳴き方を使い分け、その場から移動するよう促して

いるが、なかなか飛べない。

その間にも、先に巣立った子供を気遣い、親鳥が樹木の中の

3羽の幼鳥の様子を見に行っては戻るを繰返した。

 

40分ほど経って、なんとか電線から飛ぶことが出来、樹木の中に消えた。

それを見て、思わずKさんと拍手で巣立ちを喜びあった。

 

ところが、ところがです。

喜びもつかの間、お隣さんが幼鳥がカラスにやられている

と言ってきた。

無事に巣立ったことに安堵し、また来年も来ると良いね

などとKさんと話していた矢先の出来事に驚いた。

 

隣の庭先には、今元気に巣立ったばかりのヒヨドリの子が

引き裂かれ、無残な姿で横たわっていた。

最悪の状態を目の当たりにし、これにはKさんも落胆した。

昨年の二の舞だけはと、1ヶ月近く見守り続けてきたのに。

何てことか。

ヒヨドリが激しく鳴く方向を見ると、そこにはカラスに向かって

行く2羽の親鳥の姿だった。

残りの3羽を守るため、ヒヨドリはカラスを攻撃したのだ。

その激しさに驚いたカラスは飛び去ろうとしたが、ヒヨドリ夫婦

はさらに追いかけた。

1羽の犠牲があったが、ヒヨドリ夫婦の子供をろうと立ち向かう姿に

感動し、少しは救われた気持ちにはなれた

 

最後の最後に、思わぬアクシデントに見舞われたが、なんとか

3羽が成長してくれることを祈りたいものだ。

1ヶ月にわたるヒヨドリの子育ては、梅雨明け間近の炎天の日

に終わりをつげた。

 

今まで過ごしていたハナミズキの根元を掘って埋葬してあげた。


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