Kさんと長年過ごしていた霞ケ浦畔の家があった場所に出かけました。
周辺の田園は稲刈りが終わり、切り株から葉が伸びて、一面が青々とし6月頃の
風景に戻ったさまです。
家を解体した跡地に、Aさんが小さな小屋を造ってくれました。
この小屋をK.s Cabinと名づけました。
週に一度は出かけます。
何をするのではなく、音楽を聴きながらただ半日をのんびり過ごしてきます。
白いマーチに乗ったKさんが、帰って来はしないかと、儚い期待を抱いてしまう
こともあります。
帰りにAさん宅に寄りました。
ご夫妻は、いつも優しく受け入れてくれます。
Kさんの話をしてくれることがあります。
そんなとき、Kさんとの思い出を、つい吐き出すように話してしまいます。
ご夫妻は、それに耳を傾けてくれます。