ヒヨドリが誕生した日にもう一つの出来事がありました。
それは昨夕のことですが、セミが羽化するところを
目の当たりにしたことです。
夕方7時頃、セミの幼虫がハナミズキの幹を、つめでしっかり
固定しながら、ゆっくりした歩みでイッチらオッチら昇り始
めているところでした。
3~5年地中で暮らし、ようやく地上に出てきたところでしょう。
幹から枝へ、幾つかの小枝からさらに小枝へ。
やがて2mほどの高さにある枝先の葉っぱで静止した。
動かなくなって15分もしたら、背中の部分が割れて羽化
が始まった。
スローモーションのように、殻から徐々に抜け出す様子は、
神秘的でした。
ほぼ抜け出し、殻に尾がかろうじてぶら下がった状態は、
不安定で落ちはしないかと心配になるほど!。
そして驚いたことに、ぶら下がった状態から、身体全体を
反り返らせ、起き上がったことです。
腹筋でもするかのようです。
ぶら下がった尾が、はずれはしないかとまた心配に!。
すご~い、起き上がって頭が上になった。
ここまで進むとやはりセミらしくなった。
でもセミの形はしているが、まだ白く透き通ったままです。
羽の形がハッキリしてきたら、羽の縁のアクアブルーが
きれいです。
時間の経過と共に、羽が乾いて色が変わってきた。
ここまで約4時間が経ちました。
今朝5時20分には、すでにここから飛び立つて、殻
だけが残っていました。
セミの幼虫から誕生までを、生で目にした神秘的で
感動的な夜でした。