さりげないひと時

さりげない風景の移ろいに自然の気配を感じたり。
静かに流れて来る音楽を聴きながら、コーヒーをのんびり愉しんだり。

二つ目の誕生

2009-07-21 15:42:50 | 野鳥

ヒヨドリが誕生した日にもう一つの出来事がありました。

それは昨夕のことですが、セミが羽化するところを

目の当たりにしたことです。

 

夕方7時頃、セミの幼虫がハナミズキの幹を、つめでしっかり

固定しながら、ゆっくりした歩みでイッチらオッチら昇り始

めているところでした。

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3~5年地中で暮らし、ようやく地上に出てきたところでしょう。

幹から枝へ、幾つかの小枝からさらに小枝へ。

やがて2mほどの高さにある枝先の葉っぱで静止した。

 

動かなくなって15分もしたら、背中の部分が割れて羽化

が始まった。

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スローモーションのように、殻から徐々に抜け出す様子は、

神秘的でした。

ほぼ抜け出し、殻に尾がかろうじてぶら下がった状態は、

不安定で落ちはしないかと心配になるほど!。

 

そして驚いたことに、ぶら下がった状態から、身体全体を

反り返らせ、起き上がったことです。

腹筋でもするかのようです。

ぶら下がった尾が、はずれはしないかとまた心配に!。

すご~い、起き上がって頭が上になった。

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ここまで進むとやはりセミらしくなった。

でもセミの形はしているが、まだ白く透き通ったままです。

羽の形がハッキリしてきたら、羽の縁のアクアブルーが

きれいです。

 

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時間の経過と共に、羽が乾いて色が変わってきた。

ここまで約4時間が経ちました。

  

今朝5時20分には、すでにここから飛び立つて、殻

だけが残っていました。

セミの幼虫から誕生までを、生で目にした神秘的で

感動的な夜でした。