夜が明けるころ、34年ぶりの記録的な雨が止んで、
天気が急速に回復してきた。
雲と青空の境が線を引いたようにはっきりと分かれ、
見るまに、雲が西から東へどんどん追いやられ、青空がその範囲を広げる。
雲で覆われていた上空が30分余りで青空になった。
送電線の鉄塔に寄り添うように、遠く富士山が望めた。
朝日で少しピンクに染まっている。
小高い丘の向こうに、雲がまるで雪山のように錯覚するような姿を見せている。
風が強くなってきたがさほど寒さを感じない。
雨と風で余分なものが吹き飛ばされ、とても澄んだ朝の風景だ。