6時半ごろ、小野川から飛び立ったオオヒシクイの群れは、
餌場にしている干拓地の上空を何度も周回して降りようとしない。
その周回の大きさも240ha余りの干拓地をいっぱいに使い、
いつもの様子とは違う。
それは、数日間を過ごしていた田んぼに、ハヤブサが降りていたからだった。
警戒して、降りるのをためらっていたのだろう。
大きさはハヤブサの3倍はあるオオヒシクイのだが、猛禽類の
ハヤブサと比べれば図体がお起きだけに、動作は遅い。
危険を感じて行動を起こすまでに時間がかかり、小さな動きが
苦手なのは宿命なのだ。
当然ながら、危険な場所には近寄らないというのが、なかなか
着地しない慎重な行動をとった原因らしい。
20分余り周回していたら、ハヤブサが飛び立った。
ようやくハヤブサが去り、いつもの田んぼに降りることが出来た。
ヤレヤレ。