日曜日,ちょっと残った雑事を片付けに出社して戻ってみると,つれあいが“ごっこ鍋”の下拵えをしておいてくれた.ごっこを扱い始めて暫くは私がハンドルしていたが,目が無くなったつれあいは程なく手を染め,上手に卸してくれるようになった.有難く,仕立てさせてもらう.

一般的には醤油仕立てだが(昆布出汁に好みの塩で七割方アタリを出し,醤油で整えるくらいが良いと思う)拙庵好みはしょっつる仕立て.昆布出汁に酒を加え,しょっつるで吸い地よりちょっと強めに誂える.
地を沸かし,身→肝→卵の順に入れてざっとあくを取り一煮立ち.あらかた煮えたら,いざ,ミッション・オープン!
銘々が箸を取り上げ,生海苔の投入に向けスタンバイ.投入されるや思い々々に解し,色の変わり際に引き上げて啜る.鼻に抜ける磯の香りがたまらない.

一頻り香りを楽しんだら,身と卵の食感を堪能しよう.卵を(塩水で)洗うレシピも目にするが,上手に取り出せれば腹腔液も殆ど混じらないので,洗わなくとも(しょっつる仕立ての効もあろうが)生臭くはない.卵粒を包むおネバの,煮え端のとろとろ感は,水をあてねばこその楽しみである.

そして真打の肝.地に仕込んでおいただけなのが,これはそのまま一つの料理.まるで鮟鱇などの肝を裏漉してスフレに仕立て上げたような完成度である.

ああ,今年も美味かった.存分,頂きました!
思えば去年の昨日,小欄を立ち上げたのだが,有ろう事かその時は何の仕込みもなく,10日程して漸くまともにアップできた記事がごっこ鍋であった.この先も季節が巡る度,ごっこの記事を上げることになるだろう.何がし新しい視点をご覧いただけるよう精進したいと思う.

一般的には醤油仕立てだが(昆布出汁に好みの塩で七割方アタリを出し,醤油で整えるくらいが良いと思う)拙庵好みはしょっつる仕立て.昆布出汁に酒を加え,しょっつるで吸い地よりちょっと強めに誂える.
地を沸かし,身→肝→卵の順に入れてざっとあくを取り一煮立ち.あらかた煮えたら,いざ,ミッション・オープン!
銘々が箸を取り上げ,生海苔の投入に向けスタンバイ.投入されるや思い々々に解し,色の変わり際に引き上げて啜る.鼻に抜ける磯の香りがたまらない.

一頻り香りを楽しんだら,身と卵の食感を堪能しよう.卵を(塩水で)洗うレシピも目にするが,上手に取り出せれば腹腔液も殆ど混じらないので,洗わなくとも(しょっつる仕立ての効もあろうが)生臭くはない.卵粒を包むおネバの,煮え端のとろとろ感は,水をあてねばこその楽しみである.

そして真打の肝.地に仕込んでおいただけなのが,これはそのまま一つの料理.まるで鮟鱇などの肝を裏漉してスフレに仕立て上げたような完成度である.

ああ,今年も美味かった.存分,頂きました!
思えば去年の昨日,小欄を立ち上げたのだが,有ろう事かその時は何の仕込みもなく,10日程して漸くまともにアップできた記事がごっこ鍋であった.この先も季節が巡る度,ごっこの記事を上げることになるだろう.何がし新しい視点をご覧いただけるよう精進したいと思う.