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烏合庵奇譚

Welcome to Raven's roost
渡烏の戯言など… お聞き流し下さい.

“ななし”@札幌・琴似駅前で 2009 初ラーメン!

2009-01-05 00:43:29 | そとめし;ラーメン
三ヶ日も穏かに過ぎ,長男坊は明日,三島に戻る.雑煮のネタも切れたし,夕飯の買出しついでにラーメンでも…と言うことになったのだが,近くのお気に入り,“はちまき屋”さんは明日までお休みのはず.さて?ということでググってみれば,有名どころの年始休業情報をまとめてくれているサイトがヒット.おお,“ななし”が開いているではないか(管理人さんに感謝 ^^)b!
“ななし”は確か '06年に初訪(私は塩,つれあいと坊主は醤油),マイルドでクリーミーなスープと,厚くはないが大きくて味わいのある叉焼に感動したものだった.これは寄らずに居られますまい.


琴似駅前・イトーヨーカドーの立駐にプレオを停め,正午一寸前に引戸を潜る.右手にカウンター越しの厨房を配した鰻の寝床状の店内,手前の6人掛け1卓とカウンター席(15席弱か)はすでに埋まり,さらに5名様ほどがお待ち.卓とカウンター何席かはそろそろ空きそうなので,待たせて頂く.
程無くカウンターの手前側,角際を含む4席に案内され,坊主2人は醤油(旭川系の店では“正油”と書くところも多いが,こちらでは“醤油”である),つれあいは塩.私は前回訪れた時にはなかったタンメンをお願いした.


カウンター内の厨房手前側,私の目の前には親父さん.注文が纏ると応分の叉焼をスライサーで切り分けながら,鋭い視線がそば揚げに注がれる.釜前は息子さんだろうか?
若衆一人と女将さんは器の準備・トッピング・配膳と会計を手分けしてこなす.
タンメンの調理は親父さんの仕事.レギュラーの出汁は釜前にあるが,タンメン用は親父さんの手元.具材を炒め,叉焼のバットの下から出汁を汲み上げる…
手際に見惚れるうち,醤油・塩ラーメンとタンメンは,タイムラグなく供された.早速,頂きます.


タンメン用の出汁は澄切っているのだろうが,丼のスープは調理法上仄かな濁りを纏っており,それが故に何とも柔らかい風味を醸している.中細で縮れは緩いがスープ絡みの良い旭川流の麺がとても良くマッチする.
具材は鶏肉と野菜(もやし・白菜・乾椎茸・筍・木耳・人参・青椒)の炒め合せ,糸唐辛子の天盛り.程好い量感があり,彩りも豊かだ.糸唐辛子の甘い香りと出しゃばらない辛味が野菜の旨味を際立たせる.野菜ラーメン好きの私のツボにずっぽり嵌り,あっという間に平らげてしまった.家人のを啜らせて貰った,醤油と塩の滑らかに乳化したスープも,言うまでもなく相変わらずとても美味い.


ああ,美味かった!ご馳走様!! 年初めにふさわしい,満足の初ラーであった.

⇒http://tabelog.com/hokkaido/A0102/A010204/1000059/


おまけ;
帰りがけに買った“Anne Charlotte”の“生成ロール”
こいつもなかなか,侮り難し!
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老麺“やはた”@白糠町東1条南の“やさいラーメン+追チャ”

2008-12-14 23:57:06 | そとめし;ラーメン

WED to FRY で 釧路・白糠方面2泊3日,木曜の昼飯.この時期の釧路方面としては大して寒くはないのだが,午後の吹曝しに備え“やはた”の“やさいラーメン(¥750)”で温まっておこう.野菜系はしょうゆでも作ってもらえる(“みそ”はデフォルトで野菜が入っている)が,単に“やさい”と言えば塩味.同様に,単に“もやし”と言えば醤油味である.“やさい”は叉焼レスなので,追加叉焼1枚(¥50)をアドオン,蛋白質&脂肪の元気をもらう.


多分豚骨主体の清湯に,鰹主体と思われる節の風味を加えた出汁.釧路市の“まるひら”さんや“河むら”などの所謂トラディショナル釧路系よりも,獣系(フツーは“動物系”と言われるが,鶏も魚も,更には海老・蟹・貝だってドーブツなので.言廻しとして,私のコダワリ.)の旨味と脂がしっかりと感じられる.野菜の甘味も加わり,出過ぎない塩ダレとも相まって喉越しがとても良い.
'29年開業以来という自家製麺は,細くてやや平打ちの縮れの強いもの.スープを良く持ち上げ,啜り上げる口元に心地良いバイブレーションを与える食感は稀有なものだ.一見頼りなく見えるこの麺だが,結構なボリュームの丼を食べ終えるまでタレ切らない芯の強さも特筆物である.
大きく厚めの叉焼は,周りの脂を多く残した薄味の仕立てだが,脂に雑味が無く,スープに溶け込めば甘くてとても美味い!アドオンした1枚だけで,かなりの満足度だ.きっちり根と芽を摘んだもやしをはじめ,野菜の火入れもしゃきしゃきと心地良い.


昼下りの元気,たしかに“いただきました!!”

因みに,ココの名物として,各味“チャーシューワンタンメン”がある.これにはタイトルの具材が“ガッツリ”入っていて,トータルなボリューム感は各味の大盛りをも凌駕する.なかでも,“やさいチャーシューワンタンメン(もしくはみそチャーシューワンタンメン;とても々々畏れ多くて試したことはないが…)”は最強であろう.くれぐれも残すことの無いよう,心してオーダーして頂きたいものだと思う.叉焼と同じように,餛飩も1コから追加できればとってもウレシイのだけれど…

⇒http://tabelog.com/hokkaido/A0112/A011202/1005205/
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“フォレスト”@遠軽町丸瀬布の“塩ラーメン”

2008-12-07 13:19:27 | そとめし;ラーメン
金曜日,午後イチの打合せで札幌⇔遠軽往復.丸瀬布で昼時.道の駅の食堂,“フォレスト”に.前回は味噌を頂いたので,今回は塩をチョイス.券売機で食券を買い,カウンターに出して暫し.“塩ラーメンでお待ちのお客さまー”


衒いのない設え,ささ濁りのスープ.ほっとする,柔らかな味わいだ.中細の,やや軟らかめの麺との相性も良い.和寒町“都”食堂のラーメンと,ちょっと通じるところもあるかな.少し豚っぽさを残したチャーシューや,柔らかい味付けのメンマもさりげなく美味い.やはり私は,ここでは塩がイチオシかな(塩・正油各¥600-,味噌¥650-).
一気に平らげ,食器をカウンターに下げて“ご馳走様!”.また是非,寄せてもらいますからね.

お詫びと訂正
前回の“フォレスト”の記事の中で,使用している丼を“メラミン”としましたが,今回の訪問で再度確認したところ,陶器製の丼を使用されていました.店構えなどの何気なさを表現する上で,確認もせず,つい(悪意なく)書いてしまったのですが,事実と異なるのは間違いありません.お詫びして,訂正させて頂きます.

⇒http://tabelog.com/hokkaido/A0110/A011003/1024899/
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“麺武 はちまき屋”@札幌太平の“塩ラーメン”#02

2008-10-19 14:20:50 | そとめし;ラーメン
土曜日.つれあいは友達と小樽・積丹方面に“日帰り路線バスの旅”,坊主はガッコで検定試験.昼飯は私一人. 作るのも,ちと面倒… と言う訳で,近所のお気に入り,“はちまき屋”さんへいそいそと(ほぼ確信犯).

昼時を少しずらしたこともあって駐車場は空いており,待つことなくカウンター席に着くことが出来た.厨房内の大将と女将さんが笑顔で会釈して迎えてくれる.
券売機で購入した食券は“塩ラーメン+木耳多め(¥700+30-),いつも通り,“薄めでお願い…”
前のお客さんの分を調理中で私は次の番.待つことしばし.私の分の調理に掛かるころに数組のお客さんが入店される.程無く塩ラーメン,ご登場.


これこれ,お待ち申し上げておりました!
あくまで細く,きれいに切幅の揃った白髪葱の鮮やかな白さが,衒いのない設えに映えてまぶしい.

ではでは,頂きます! 早速スープを,一啜り…
 ん? 一寸だけ,変った?
前回(今年3月)頂いた時より更にマイルドになり,野菜などの甘味が際立ったように感じる.そう言えば,先月中旬,休日出張の私を出し抜いて坊主とともに訪れたつれあい(塩派)が言っていた.“今なら,みそが美味しいかも…”
うん,それ解る気がする.この柔らかな出汁に,香味豊かなあの味噌だれが合されば…

だが,それはさて置き,目の前のこの塩もやっぱり美味い!ビシっと熱いスープは滑らかそのもの,するすると喉を通り,後口もさわやかだ.風味良く元気な麺,柔らかで脂が甘いバラ叉焼と小間肉・穏かな味付けのメンマ・ぷりぷりに戻された木耳・甘味があり爽やかな風味の白髪葱.そして,それらの全てが心地良くバランスする.このスキルの高さは,一体,何なのだろう.箸とレンゲが止まらない…. 今なら敢えて薄味でなく,ノーマルで良いかもしれない.あっという間に平らげる.


昼時を大分過ぎ,かえって混み出した席を立ち,大将・女将さんと目を合わせて“ご馳走さん!”. 返してくれる,いつもの笑顔.
また,お邪魔しますね.次回は是非,正油を頂きましょう.

⇒http://u.tabelog.com/ravenatspk/r/rvwdtl/3480031/
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“武蔵 本店”@札幌北郷の“こい口醤油ラーメン”

2008-10-13 22:31:16 | そとめし;ラーメン
土曜日.休日なのだが職場の床ワックス掛け立会いのため米里へ.職場の施錠を解き,業者さんに入ってもらったら,何のことは無い,あとはクルマで暇潰し.ラリー誌のラリージャパン直前特集など読みふける.昼一寸過ぎ,作業終了.業者さんを送り出して施錠.

こうなれば,当然ラーメンあたま.そうだ,此処なら“武蔵”が近い!
店に到着,入り口みれば赤暖簾.次男坊クンのお手前のようだ.
入店すると,カウンター席後ろのベンチでは既に5名ほどのお客様がお待ち.この店では,ノーマル正油と辛味噌が未食だが,今日はガツンと醤油気分….券売機の前でちょっとだけ迷い,こい口醤油(¥790-;各味全て同価格)を選択.


程無く案内されたカウンター席.目の前で,私のを含めて4杯分の醤油系,調理開始.
分量の元だれを丼に,茹で釜に麺を投入.中華鍋で野菜を煽り,出汁を廻して丼に注ぎ分ける… 私がこれまで訪れたのは親父さん(白暖簾)の時ばかりだったが,次男坊君のハンドリングも,どーしてなかなかキレがある.てぼでなく,そば揚げでの湯切りも嬉しい.


そして供された“こい口醤油ラーメン”.端正な出立ちが潔い.真ッ黒く,いかにも塩ッぱそうにみえるスープだが…

塩ッぱい… 私の好みよりは.けれど,単に塩辛い訳ではない.豚骨主体,丁寧に採られたと思われる清湯に,良く練れたかえし.味わえば深く,西山製麺の専用ラインで造られると言う風味豊かな麺も,コクは在りながら後味のすっきりしたこのスープを良く持ち上げてこれまた美味い.炒め野菜の食感も心地良い.腿叉焼は歯応えを残した仕上げで味付けは薄め.塩ならジャスト.メンマも美味い.

如何にも骨太な,トラディショナル札幌ラーメンの趣であった.
  … ご馳走様!
次回は,“こい口醤油,薄味で!(爆)”でキマリ,かな?

⇒http://tabelog.com/hokkaido/A0103/A010301/1000251/
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“あさひ食堂”@上川町の“特製みそラーメン”

2008-10-04 01:52:43 | そとめし;ラーメン
ずいぶん昔から,たまぁ~に立ち寄ってはいるのだが,どうにも,その店の名が覚えられない…

TGIF;出張帰り.北見市(常呂町)発,札幌向き.
北見峠のバイパス(R450:旭川紋別道)下りながら時計を見れば11時過ぎ.そろそろ昼飯の算段.急ぐ旅でなし,“蜂屋”もアリだが,旭川市内のゴタを喰うのも面倒だ.
“昼飯,どーする?” 同僚に諮れば,“あそこでラーメンどうすか?上川の…,” “上川? アサヒ? ヒノデだったっけ…?”
各々方,主等も御同役か.やんぬるかな.


かくして上川のあそこ,“あさひ食堂”.オーダーは“特みそ(¥900-)3つ”.一番若い同僚は,加えて“小ライス!”.程無く登場,特製みそラーメン.
やや白めの味噌スープ.トッピングは炒めもやしの上に挽肉・バラ叉焼・極太メンマ・木耳.彩りに,さっと油を廻した法蓮草が添えてある.麺は,旭川系に近い加水率低目の中細・やや縮れ.


塩系のメニューを頂くと判るのだが,出汁は澄切っても,白濁してもいない細濁り(ささにごり),鶏ガラ・豚骨主体と思う.田舎味噌とミキサーで卸した野菜・果物のジュースを火入・練上げて寝かせたという味噌だれの甘味を併せれば,何とも柔らかな味わい.程よく麦の香る麺も,スープを良く持ち上げて美味い.
しゃきしゃきのもやし・程よい歯応えのメンマ・とろけ過ぎず香ばしい叉焼.具材もそれぞれ丁寧な出来でこれまた美味い.丼の底まで平らげる.

ノーマルの3味もそれぞれ美味いのだが,今回の特みそや,私の好きな“サロマ湖の塩”を使った“限定 幻の塩ラーメン(旨い塩なのだが,お高くて日常の塩として使うのはかなり躊躇われる.塩自体は札幌のデパートや道内の各空港などでも入手でき,決して幻ではない)”に気を惹かれてしまうのは,偶さかしか寄れぬ身の業か.

次回,“上川のあそこ”に立ち寄ったら,昔,初訪で食したノーマルの醤油を是非,また頂こう.

http://tabelog.com/hokkaido/A0104/A010405/1006696/
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“蜂屋本店”@旭川市3条通の“チャーシュー麺”

2008-06-14 20:19:51 | そとめし;ラーメン
金曜日,土曜も頑張る同僚と別れ,一路札幌へ.旭川で昼時.
久々に,“蜂屋本店”を訪れる.一寸前まで,私的に蜂屋と言えば文句無く“五条支店”だったのだが…

五条支店は2年ほど前,内壁などを改装し,幾分小奇麗になった.ホールスタッフは若返り,味噌味を提供し始め,餃子などのサイドオーダーやセットも充実した.名前も,“蜂屋五条創業店”に改まった.改装後2度ほど訪れたが,“蜂屋なら,絶対五条!”と思わせたあの臭さが和らぎ,“食べやすい味”になったように感じる.


こちら,“三条本店”は相変わらずの店構え.厨房を仕切るおじちゃんと,ホールのおばちゃんたち.壁のメニューには味の記載は無く,セット物も無い.頼めば塩味でも作ってくれるが,ここは素直に
  “ちゃーしゅー.(脂)濃くして”


さてさて,来ました! 頂きます…
表面に浮かぶ焦がしラード,薄切りだけど麺をすっかり覆い隠す腿チャーシュー,真ん中にちょこんと載せられた卸し生姜.脂を避けると,スープの醤油色は意外と薄いんだよね.麺の茹で加減はもともと三条のほうが柔目だから,固めでお願いしても良かったかな.


丼の中で脂とスープの配分を変え,まずは脂の薄いトコから,終り際に脂が最も濃くなる按配で食べ進む.胡椒は振らず,卸し生姜(チャーシュー麺のみ)は半ばを過ぎたあたりで溶かし込む.私の,秘かな,楽しみ…

五条が最も濃かったころの,げっぷにまで脂の臭いが残るような強烈さは無いけれど,蜂屋に来たな… とほっとする.一見の我侭な望みかもしれないが,革新して行く店があるなら,オリジナルは何処かが担ってほしい…
おじちゃん,おばちゃん. “ご馳走さまでした!”



2010/01/21 追記:
その後,何度か“五条創業店”に御邪魔する機会を持ったが,新装初期より大分,“私の求める蜂屋”に戻ったように思う(最もクセの強かった時期よりは,まだ若干温和しく感じるが).麺の茹上げは五条の方が私好みである.私が“五条”にハめた友人たちの評価も下がってはいないので,一時的な事だったのかもしれない.
何にせよ,札幌以外のラーメンに私の目を開かせてくれた,有難いお店である.この先も永く,そのオリジナリティーを継承してほしいと心から願って止まない.

⇒http://u.tabelog.com/ravenatspk/r/rvwdtl/4327804/
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“都”食堂@和寒町/南町の“チャーシュー麺(醤油)”

2008-06-14 09:12:01 | そとめし;ラーメン
火曜日から名寄方面へ.月曜先発の同僚とは,和寒町の山の中で落ち合う予定.国道沿いで腹ごしらえをしておこう.R40で市街に入り,和寒駅手前,“都”食堂を訪れる.同町内,かの“大勝”食堂のオバチャンの,師匠すじにあたると言う店である.


大勝では,ラーメン(醤油味)以外の選択肢も,“ラーメンひとつ”とオーダーする必要すらも無い.“ちょっとまっててね~”のオバチャンの声を聞き,一寸待っているとラーメンが出てくる.


都では,味(醤油/)とトッピングの選択は可能である.麺が加藤ラーメン製(暖簾に染抜き)なのと,大勝と比べてみたいと言う助平心もあって,醤油(チャーシュー麺)を頂くことにする.


出てきたラーメンの面構え.出汁の濁りは弱く,醤油色は薄め,浮いた脂は透明で,“蜂屋”(私的に)などの所謂“旭川系”とは少しイメージが違う.見た目,“シナそば”系ではある.醤油色は大勝よりもかなり薄い.

“ふうむ?”と一息,“どれ…”とスープ.
あれ,何なのだろう? コレ…? 全てが,この上なく柔かい.出汁は,多分豚骨が主体なのだろうけれど,“出ろ!出ろ!”と追い込んで炊いたのではなく,そう,本当にストーブの上で日向ぼっこをさせていたような味わいだ.醤油ダレも,アタリを醤油で出すのではなく,あくまで風味付け,と言う感じでさりげなく出汁を補う.

そして,圧巻は,脂!


色付いてはいないので,見た目の存在感はあまり無いが,丼の表面を覆うその厚さは,結構厚い.だが,それが全く“脂濃く”無いのだ.脂自体の存在を忘れさせるほどに.
出汁と同じ味が入っているのだろう.それはフライパンで多めの脂とともに具材を振る,と言った作業では決して得られない.出汁と同じ時間を過して来たであろう脂ならではの味なのだ.
 …ストーブの上の,日向ぼっこ.

田舎のオバチャンたちの店だから,かっちりしたマニュアル的な客あしらいは望むらくは無いが…
“何を喰いたいのか”,… 心が決まったら,“大勝”とともに,ゼヒ,訪れてみて頂きたい店である.

⇒http://u.tabelog.com/ravenatspk/r/rvwdtl/3484509/
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一蘭 @東京/上野 のラーメン

2008-05-08 19:01:26 | そとめし;ラーメン
静岡に帰省の帰り.つれあいと坊主二人を伴って浅草に
一泊.下町の散策と寄席を楽しんだ.

ほとんど正午にホテル到着,荷物をデポ.
アメ横辺りに向かう道すがら,昨春就職した長男坊が,
美味しいラーメン屋を知っているというので案内を請うた.
長男坊の勤務先は三島だが,本社は五反田界隈.大学時代
の友人も都内に就職しているので,何かと来ているらしい.

広小路からJRのガードをくぐり,公園口に向かう小路を
辿ると,山手線のガード下に貼付くようにその店はあった.
かの特許出願“味集中カウンター”の,上野山下口店である.


少し暗めの店内.券売機で食券を買うとオーダーシート
を渡される.ボックスもあるが,郷に入れば….
4人はてんでバラバラに,衝立付きカウンターへ.

先程のシートにスープ・味・油の濃さ,麺の具合などを
チェック.私のオーダーは殆どデフォだが,トッピングだけ,
デフォには入っていない木耳を追加した.
ボタンでスタッフをコールして,カウンター前の小窓から渡す.
ここまで,無言でことが足りる.

暫時,小窓からラーメン登場.丼中央に“秘伝のたれ”.


たれを混ぜずにまず一啜り.白濁豚骨ながら,癖のない仕上り.
比較的さらりとした,ほんのり甘みを感じる仕立てとなっている.
ストレートの細麺は,程良いしこしこ感の中にほんのりと小麦の
味わいがあり,スープの絡みも良い.

たれを混ぜると,柔らかなスープにキレが加わり,えぐみの無い,
爽やかな唐辛子の風味も相まって,これもまた美味い.
チャーシューは柔らかい中に適度な歯触りを残し,私好みの少し
甘めな味付け.木耳(千切り)の戻し具合も良い.小葱も瑞々しく,
香りがよい.博多の本店とは違うのかもしれないが,なかなかの
完成度を感じさせる一杯だ.
ただ,私個人はもう少し“ブタ臭い”仕立てのほうがハマるクチ
ではある.また,秘伝のたれは普通量で辛すぎるほどの利きでは
ないが,スープ自体の柔らかな味をより味わうには,少なめで
オーダーした方が良いかもしれない.

替え玉を頼もうかとも思ったが,このあと,もんじゃなど小腹の
楽しみも残しておきたいので思い止まり,あっさり完食.


丼に黙礼して,さて,と席を立つが,ウマいモノを喰ったあとは
作り手と目を合わせ“ご馳走さん”の一言を残して辞したい,と
思う私は,すでに古い人間なのだろうか.

ちなみに,“替玉プレート”の引き替えを忘れた次男坊,コール
ボタンで呼び出したスタッフは腰を落とし,小窓からひょっこりと
顔を出して応対してくれたそうだ.

⇒http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13005552/
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こっこ家 @当別町青山 の醤油ラーメン

2008-04-29 00:39:05 | そとめし;ラーメン
つれあいの居ない,休日の昼メシ,坊主と二人.
作るのも,ちと面倒という訳で,ドライブがてら.
こないだApeで走った厚田方面へのルートを,
今日はImpでトレース.曇り空だが,其処此処
に咲く山桜と芽吹きの柔らかな緑はしっとりした
風情.でも,気温は低いし風も強いから,単車は
さすがに少ないなあ.尤も俺も,四輪だけどね.
山中の脇道に,停めた車がちらほらと.行者大蒜,
独活ねらい? 蕗にはちょっと,早いかな?

昼前,“よくばりコッコ”の駐車場.
此処にも単車の影はなし.

先日塩を頂いたので,今日は醤油を頂くことにする.
初訪の坊主は,塩をチョイス.鶏飯は,はや売り切
れで,白飯に変更.焼鳥一皿,コッコ餃子6つ.
結構,ゴーカな昼メシね.

まずはラーメン,ご登場!私は醤油を,頂きます!


ズズッと啜れば口の中,
 イチメンノトリタマ
   イチメンノトリタマ
     イチメンノトリタマ
       アザヤカナセウユノカヲリ
         イチメンノトリタマ…

隣では,坊主もツボにハマッたようでご満悦.
 “今までの塩で,一番美味いかも…!!”
キミの中では今,ココが,
 星龍軒・きちりん・まるひら以上なワケね.


焼鳥は確かにカタいけど,奥歯でしっかり
噛みしめて,じんわり,じんわり滲みだす旨味.


餃子も強い押しはないけれど,ココにも
しっかり,トリがいる.向かいの直売,お土産
買って
,スープ餃子も,イイかもね.

スープもさらり,たいらげて,
         緩む口元,ご馳走さん.
美味しい卵に旨い肉.親鶏さんに,有難う.

素直にご馳走さまと言える店は,何件か思い
当たるけれど,此処は,素直に“頂きます”
を言える店なのかもしれない.

そう言えば,ガキの頃,ウチの食後の挨拶は,
 “いただきました”だったなぁ.

買って帰った,“飯取ったり(鶏めしの素)
翌朝,坊主が炊き上げて (炊飯器だけど ^^;),
今日の二人の,昼弁当.


こちらも美味しく,  “頂きました!”

⇒http://tabelog.com/hokkaido/A0107/A010702/1006815/
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