(a)ペルセウスに付き添って来ていた女神ミネルウァ(アテナ)はいまやセリポス島をあとにし、処女なる詩神(ムーサ)たち(姉妹)が住むヘリコンの山を訪れた。
(b)ヘリコンの山には、天馬ペガサスの蹄(ヒヅメ)にながいあいだ打たれて出来た泉がある。詩神(ムーサ)たちのひとりウラニアがその神聖な泉にミネルウァを案内した。ミネルウァはながいあいだ泉を愛でていた。
(c)ミネルウァはこの「記憶」(女神ムネモシュネ)の娘たち、すなわち詩神(ムーサ)たちの伎(ワザ)と住みかをほめた。すると姉妹たちのひとりが言った。「安全無事でいられればいいのですが、今はどんな悪事でもしたい放題の世の中です。」
(c)-2 「狂暴な王ピュレネウスが、今も目先にちらついていて、心の傷は癒えていません。私たち(詩神たち)がパルナソスの神殿をめざしピュレネウスの家(城)の前をとりかかった時、雨がひどかったので『どうぞ私の家に足をおとめください』とピュレネウスが言ったので、悪天候もあって私たちは彼の家に足をとめました。」
(c)-3 「天候が回復したので、私たち(詩神たち)はすぐにも出かけようとしました。ところがピュレネウスは門を閉ざし、私たちに乱暴しようとしたのです。私たちは翼を用いて逃れました。」
(c)-4 「ピュレネウス王はあとを追おうとするかのように、高い砦の上に立って『おまえたちがどこを飛ぼうと、おれもそこを行くのだ!』と叫び、狂乱状態で、塔の頂きから身を投げ、瀕死で地上をのたうち、罪深い血で大地を染めたのです。」
《参考》ムーサ(詩神)(Musa)は文芸全般を司る女神たち。英語でミューズ(Muse)。ミュージック(Music)やミュージアム(Museum)の語源。ギリシア神話のゼウス(ユピテル)と、記憶の女神ムネモシュネの間に生まれた9姉妹。アポロンに仕え、彼の竪琴に合せ歌舞を演じる。地上の芸術家は,ミューズにインスピレーションを与えられ,作品を完成させる。
★"Apollon et les Muses" M. de Vos (1531-1603) Royal Museums of Art, Brussels, Belgium
(b)ヘリコンの山には、天馬ペガサスの蹄(ヒヅメ)にながいあいだ打たれて出来た泉がある。詩神(ムーサ)たちのひとりウラニアがその神聖な泉にミネルウァを案内した。ミネルウァはながいあいだ泉を愛でていた。
(c)ミネルウァはこの「記憶」(女神ムネモシュネ)の娘たち、すなわち詩神(ムーサ)たちの伎(ワザ)と住みかをほめた。すると姉妹たちのひとりが言った。「安全無事でいられればいいのですが、今はどんな悪事でもしたい放題の世の中です。」
(c)-2 「狂暴な王ピュレネウスが、今も目先にちらついていて、心の傷は癒えていません。私たち(詩神たち)がパルナソスの神殿をめざしピュレネウスの家(城)の前をとりかかった時、雨がひどかったので『どうぞ私の家に足をおとめください』とピュレネウスが言ったので、悪天候もあって私たちは彼の家に足をとめました。」
(c)-3 「天候が回復したので、私たち(詩神たち)はすぐにも出かけようとしました。ところがピュレネウスは門を閉ざし、私たちに乱暴しようとしたのです。私たちは翼を用いて逃れました。」
(c)-4 「ピュレネウス王はあとを追おうとするかのように、高い砦の上に立って『おまえたちがどこを飛ぼうと、おれもそこを行くのだ!』と叫び、狂乱状態で、塔の頂きから身を投げ、瀕死で地上をのたうち、罪深い血で大地を染めたのです。」
《参考》ムーサ(詩神)(Musa)は文芸全般を司る女神たち。英語でミューズ(Muse)。ミュージック(Music)やミュージアム(Museum)の語源。ギリシア神話のゼウス(ユピテル)と、記憶の女神ムネモシュネの間に生まれた9姉妹。アポロンに仕え、彼の竪琴に合せ歌舞を演じる。地上の芸術家は,ミューズにインスピレーションを与えられ,作品を完成させる。
★"Apollon et les Muses" M. de Vos (1531-1603) Royal Museums of Art, Brussels, Belgium
