DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

「死ぬることが」八木重吉(ヤギ ジュウキチ)(1898-1927):詩人は、死を喜びつつ、死を悲しむ!

2018-05-14 23:56:08 | 日記
 死ぬることが To die

死ぬることが To die makes me
こころおごればうれしまれる pleased when I am arrogant.
ものをおもう I think that I love something.
そのおもいのかげにたたずめばかなしまれる When I stand still beside the thought, I am sad.
せつないからな。 The reason is that to die makes me sorrowful.

《感想1》
死を望み、何物も愛さないとき、君は傲慢だ。傲慢な君が、死をうれしくおもう。
《感想1-2》
「ものをおもう」とは何かを愛すること。この時、君は、君が愛する何かを、愛する者の死あるいは自己の死によって、失うことを悲しむ。
《感想2》
詩人は、死を喜びつつ、死を悲しむ。一方で、この世をあきらめつつ、他方でこの世を、つまりこの世の人・物を愛する。両価的だ。
《感想3》
詩人は、キリスト者だ。だから自己中心的に死を愛することを、傲慢と呼ぶ。神の被造物であるこの世またこの生を、拒否するのは、傲慢だ。
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