DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

黙ってる&勝手に好きにしている!

2016-09-15 19:30:32 | 日記
(1)同じことが繰り返される。空しい。生きる甲斐がない。
①「同じこと」は正確には同じでない。しかし、やはり「同じ」と認識される。この世は「同じこと」ばかり。うんざりする。
①-2 この身体、いつも「同じ」。この家、部屋、椅子、服、パソコン、ボールペン、かけている眼鏡等々、この身体を取り巻く一切が、さっきも、昨日も、今日も「同じ」。
①-3 いやだいやだ、何から何まで、ほとんど、毎日、「同じ」。うんざりする。

(2)「同じ」あらゆるものの中に、「変化」が起こる。
②ところが、実は「変化」もいやなのだ。

(3)要するに、この世は「嫌なこと」ばかりなのだ。困ったものだ。
③「そんなに、この世が嫌なら、お前など死んでしまえ!」と言われると、不愉快なので、「この世が嫌だ」と、人前では言わない。

(4)つまり大事なのは、自分を隠して生きること!そして「黙ってる&勝手に好きにしている」のが最良!
④「同じことが繰り返される。空しい。生きる甲斐がない。」などと人前で言ったら危険だ。「殺してやろう!」と言われるかもしれない。「お前なんかに殺される理由はない!」と言いかえせば、喧嘩になる。だから、自分を隠すのが安全。
④-2 「この世は『同じこと』ばかり。うんざりする。」と誰かに言ったら、「文句ばかり、たれてるんじゃねーよ!バーカ!」と言われるのが落ち。それこそバカバカしい。黙っていよう。
④-3 さらに「実は『変化』もいやなのだ。」などと言えば、再び「うるせーな。黙ってろ。好きにしろ。」と言われる。かくて「黙ってる&勝手に好きにしている」のが最良となる。

(5)面倒くさい世の中。大事なのは、まず何よりも、ともかく食べていく、生きていくこと!
⑤ともかく食べて、生きていけたら、あとはあまり、文句を言わないこと!
(a)「同じこと」の繰り返しで、空しく、生きる甲斐がなくても、ともかく生きる。
(a)-2 何から何まで、ほとんど、毎日、「同じ」で、うんざりしても、ともかく、しぶとく生きる。
(b)「変化」が嫌でも、工夫し、切り抜け、生き抜く!
(c)「この世が嫌なら、お前など死んでしまえ!」と言われると不愉快だから、「この世が嫌だ」などと人前では言わず、平然とした顔をして生きる。
(d)結論は、「自分を隠して生きる」!つまり「黙ってる&勝手に好きにしている」のが、生き抜くための最良のスキル!
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伊東静雄(1906-1953)「即興」『わがひとに与ふる哀歌』(1935年)

2016-09-15 18:20:45 | 日記
 即興
・・・・・・真実いふと 私は詩句など要らぬのです
また書くこともないのです
不思議に海は躊躇(タユト)うて
     新月は空にゐます

日日は静かに流れ去り 静かすぎます
後悔も憧憬もいまは私におかまひなしに
奇妙に明(アカ)い野のへんに
        独り歩きをしてゐるのです

《感想》
①この29歳の詩人は、なんと、「詩句など要らぬ」と言う。
①-2 彼がそう思う理由は、おそらく、書かれた詩句が、書かれる事柄・想念の影にすぎないためだろう。
①-3 実在するのは、書かれる事柄・想念そのもの。詩句は、実在しない影。
②その上、「書くこともない」とは、詩人にとり、不吉である。
②-2 書かれるべき事柄・想念を、詩人は見失う。
②-3 だから、不思議に「海」は全く穏やかで、つまり無である。空にある「新月」は、形を持たず、つまり虚無である。詩人は、無or虚無そのもの。
③「日日」が流れ去るが「静かすぎ」る、つまり形がない。形象・差違の不在。あるいは“無規定の有”。したがって“無と区別がつかない有”があるのみ。
④それでも詩人は、後悔や憧憬は知る。
④-2 しかし、実在するのは、“詩句から独立した事柄・想念”としての後悔や憧憬。それらの存在そのものは、詩人の詩句を必要としない。
④-3 事柄・想念(Ex. 後悔・憧憬)が独立し、影にすぎない詩人の詩句を必要とせず、公然と、明晰に、「独り歩きをしてゐる」。
⑤詩人は、影の助けを借り、実在を捉えようとする。だが詩人は、影しか知らない。プラトンのイデア論の洞窟と影の比喩が、思い出される。

 IMPROVISATION
・・・・・・To tell the truth, I need not poems.
In addition, I don’t even have anything to write about.
Mysteriously, the sea is calm, and a new moon is in the sky.
Days quietly flow away and it is too quiet.
Regretfulness and longing respectively walk alone now without minding me in the strangely bright field.
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