魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

秘めたる魅力

2014年10月16日 | ワイン ~2019年
本日は福岡出張です。
戻りは夜になります。

約300~400アイテムと格闘していることと思います。

その報告はまたいたします。


本日は2012年のブルゴーニュの美味しいワインについてお話しましょう。


-----------------------------------------
「ミュジニー」・・・なんと美しい女だろう!
ワインを飲んで、こう言った人がおりました。


村名のシャンボール・ミュジニーも同様に「線は細いけれど、そこには官能的美学が
ある」という見解は、愛好家の間ではよく言われるところです。


ブルゴーニュの魅力というのも、そういう部分があってこそです。
濃くはない、力も一見感じない、なのに香りはフルで、滋味あふれ、ハートに訴え
かける何かがある。


ブルゴーニュの魅力とはとても不思議なものです。

そんな部分を感じ取れるかどうか? が問われることもあります。


さて、自分にはそんな感性があるかどうか?ちょっと試してみたい。
そんなワインをお求めなら、まさにこれがピッタリでしょう。


そんな思いの今夜はこれ。




2012 ブルゴーニュ ルージュ(トロ・ボー)
  (仏、ブルゴーニュ地区、ピノ・ノワール種、赤、3千円台半ば)

名手トロ・ボーも高くなりました。実力や評価もそうですが、2012年という、収量が
平年の1/2~1/3しか採れない年で、しかも為替相場がダメノミクス効果で良くない
状態ですので上がって当然です。

もちろん上のクラスもあるのですが、感じ取っていただきたいのはこのスタンダード
のACブルゴーニュクラス。

香りはイチゴ、チェリー、フランボワーズの赤系ベリー、それにダシや革のような
エキス分を感じます。

味わいは最初は軽やかで酸味も出ますが、10分くらい経って馴染んでくると、
柔らかくて、きれいな球体です。きれいなバランスで思わず拍手したくなります。

トラディショナルなスタイルで、コート・ド・ボーヌらしくまろやか、トゲがなく
柔らかで、滋味あふれ球体を作ります。

そして舌の奥から喉に落ちる瞬間に、このワインは語ります。
「ほら、私ってまろやかで、軽いけどしっかりエキス分や旨味があるでしょ」的
ウィンク、もしくは微笑みを浮かべて食道へ滑り落ちます。

こちらもその笑みを確認して、美味しくて、きれいで、思わずニンマリします。
そんなワイン。



チャレンジしてみたい勇者を募ります。
よく分からないけど、ブルゴーニュの魅力に優しく包まれてみたいと思った方は
ぜひとも一度トライしてみてください。

秘めたる魅力を感じ取れるか? その心の感性を持っているかどうかをこのワイン
で、ぜひ試してみてください。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スタイリッシュなお店 | トップ | ワールドワインテイスティン... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ワイン ~2019年」カテゴリの最新記事