三太夫の残日録

俳句を詠み、PCでニュースを読むこれを日課とす。
三太夫は先祖の位牌に書いてあつた名前
これを一寸借用した。

三太夫の俳句:恋猫

2006年01月30日 | 俳句
   背伸して骨の音聞く春の猫

近所に黒猫が飼れているらしい
野良でない証拠には赤い首輪が付いている。
その猫が、時々我庭を横切る、悠然と横切る
植垣の下からブロック塀の角まで真つ直ぐに最短距離で横切る

食い物がよいのか肥満体で腹が地面に付きそうである。
こちらの視線を無視してゆっくりと歩いていく。

一度、横切つている途中で音を立てたら、じろり!とこちらを見て、何もなかつたように歩き去つていつた。

庭に不法侵入しても良いのだが
困つたことは、猫の歩く途中に我が愛車が駐車していることである

普通は車があれば避けて歩いてゆくのに
この黒猫は愛車を避けずに真つ直ぐに歩く
そう!最短距離で歩くことを頑固に守る。
そのため愛車のボンネットに足跡が点々と付いている。

三太夫の俳句:福寿草凍る

2006年01月29日 | 俳句
    ・客年の反吐を突抜け福寿草
    ・水凍る自由なかたち山頭火

深夜に近い時間帯
筑紫哲也が勝組、負け組の言葉は大嫌いであると言い、番組が始つた
何故なのかなと聞入ると、
・・・
何故なのかを説明しない
この様な言いかたがここ数年顕著になつてきているようだ。
受取る側の我々も、なぜ!と考えないで、なんとなく同意してしまつている。

「改革」「官から民へ」「規制緩和」・・・
この様な言葉が付くと、中身を知らずに何となく良い事であると、賛成してしまう

ちょっと恐いぞと思う。
 



三太夫の俳句:左義長

2006年01月21日 | 俳句
天気予報では夕方から雪になると言う。
テレビには東京や千葉に雪が降つている景色が流れている。
センター試験の時はいつも雪が降るなあーと思う。
子供のセンター試験の時、雪に心配した思い出があるせいかもしれない。


妻は北国育ちなので雪が降りだすと、うれしそうに見える。
雪かきなどは、ほんとうにうれしそうに見える。

   ・どんど焼く虚構の会話くべながら


三太夫の俳句:返り花

2006年01月20日 | 俳句
残り人生好きに生きるわ!と叫ぶコマーシャルを見て、これを俳句にするには季語は何かな、と 思い。
    ・人生は好きに生きると返り花
と声に出して言つていたら、傍ににいた妻が
”人生は好きに生きるとかえりババー”と聞違えて、それなに!
とクレ-ムをつけてきた。
・・・・・・・(^_^;)!
もう六時を  もうろく爺と聞き間違えるのと同じだ・・アハハ・・・。

三太夫の俳句:女正月

2006年01月16日 | 俳句
女正月の日、いつもより早めに起き出しカーテンを開けストーブのスイッチを入れる。
ここ迄は良いがこの後 家事をやることが出来ない。

洗濯機を動かそうにも、今の自動洗濯機は操作が判らない。
洗剤を入れる場所、柔軟剤を入れる場所があるらしい。
お湯を沸かそうにも、やかんのある場所が判らない。
・・・・・・・・
自分がやるより見ている方が疲れる、と女房は言う。
風呂場の掃除だけやって後は早々に退散。

*女房はこの様を見て、鼻の穴を膨らまして言う「私が病気なったら貴方は何も出来ないで困るでしょう」家事を覚えなさい!
今の女房を見ていると元気元気、
絶対に私より長生きする。

   ・泉水の底に細波女正月

三太夫の俳句:ラーメン

2006年01月14日 | 俳句
    ・上州の鬼門に立ちて凧を揚げ

信州に出かける途中、国道端の食堂に入つた。
ちょっと大きめの、田舎風の繁盛している食堂。
メニューには、和食も洋食も中華も、なんでもある。
ラーメンでも食べるかと、品選びをして、ビックリ。
「ラーメンライス」「ラーメンおにぎり」「ラーメン鮨」「ラーメン刺身」と並んでいる。
ラーメンおにぎり迄は判るが、鮨と刺身をラーメンと組合わせるとは。
許せない!
鮨は本来冷蔵庫に保管しておいて客に出す食い物ではないし。
ラーメンがここまで繁殖したとは・・・。

なにを食べたかっ・・・・?
ラーメン刺身です。


三太夫の俳句:拍子木

2006年01月12日 | 俳句
  ・寒柝は赤き車に乗つてくる
私の住んでいる町内では、夕方になると青年団が「今日は乾燥しております、火の用心!」と
小さい消防車に乗つて警鐘を「チンチン」を鳴らして廻つて来る。
赤に黒い線の入つている半被を着ている。
なかなか田舎らしくてよろしい
さすがに、子供達の火廻りは無い。
今時の子供はそんなことはしない、か。
一寸淋しい

近くの県道端に「デジタルパーマ」の看板が出ていた。
これはなんだ!、見当が付かない、女房にどんなパーマ?と聞いたが初めてと言う。
なんなんだ!

三太夫の俳句:女正月

2006年01月09日 | 俳句
「小正月」を「女正月」と言う地方があって、家事など一切せず女性はこの日、のんびり過す習慣があるそうだ!と
炬燵に入つていて、思わず言つてしまつたら、
女房の目が「ぴかり」と光り、
我家も今年から女正月をすることになつてしまつた。
まあ、残りの364日は男正月みたいなものだし、いいかと思うが
「・新聞を取りに行くのが初仕事」程度しか家事の手伝いをしていないのでどんな事となるか

この結果はブログに書くことにしよう。

三太夫の俳句:春の七種粥

2006年01月07日 | 俳句
   ・風流を真似て小さく菜飯もる

我家の今日の朝食は七種粥だった、・・これは正月の飽食で弱つた胃袋にぴったり。

「七草粥」を俳句では「七種粥、七日粥」と書くことが多いがご存じの通り新年の季語。
私の作つた句の菜飯(なめし)は?? ・・春の季語!・・ま間違い。まぁっいいか!
久しぶりにブログを書いたせいにしておこう。

  好きな七種粥の俳句を紹介しておこう
   ・吾が摘みし芹が香に立つ七日粥  小松崎爽青
   ・その年のその日にいろの薺粥   飯田龍太

*七草のホームページは→ http://haiku55jp.hp.infoseek.co.jp/nanakusa/nanakusa.html