三太夫の残日録

俳句を詠み、PCでニュースを読むこれを日課とす。
三太夫は先祖の位牌に書いてあつた名前
これを一寸借用した。

(俳句)100円ゲット

2005年08月31日 | 俳句
プリンターのインクが切れたので近くのやまださんへ行つてきた。
入口でカードを差込み100円ゲット。
デジカメのコーナーに立寄り、手にとつてみたが、どれもこれも小さ過ぎて握るとシャッターボタンが近すぎる。
何でこんなに小さくしてしまつたのだろう。

そう言えば、デジカメで撮すとき、ファインダーを覗いているのは、中高年。
液晶を見て、撮るのは若い世代と息子が言つていたが、その通らしい。

      ・薄揺れ撫肩隠す少女かな      


(俳句)お!団塊の世代

2005年08月30日 | 俳句
今日は衆議院選挙の公示日。
今朝女房がゴミ出しにいったら、早速近所のXX党支持者に、満面の笑みで「よろしくね!」といわれたらしい。普段は挨拶もろくにしないのに。

今年は、名を成した俳人で鬼籍に入った方が多い。
田中裕明、桂信子、鈴木六林男、藤田湘子、・・氏。俳句専門誌では追悼特集を組んでいるが、元々俳人には高齢者が多く、ラインを高めにしないと毎号追悼特集となつてしまう。

これからは団塊の世代が続々とリタイアしてくる。この人達は日本の高度成長を牽引してきた方達であり。エネルギーに溢れている。
仕事一筋、あまり趣味を持たずに今日に来ている。この人達が、これからワーと俳句の世界に入つてくる可能性が高い。
仕事で見せた恐ろしいほどの熱意を俳句に持込んでくるだろう。
俳句結社の中で、これらを考え、団塊の世代を受入れる準備をしている処が大きく伸びる結社になる。

    ・虫の糞数える如く蟻巡り
                      




 


(俳句)お、秋だ

2005年08月29日 | 俳句
起きた途端、お、秋だと感じる冷え込みである。
朝から蟲達も元気に鳴いている。
鉄路に沿って、ところどころで丈を伸している薄も、間もなく来る満月にきちんと合わせて成長している。(9月18日が十五夜で、十五夜の翌日は子規忌、十五夜の前日は鬼城忌である。)

今年は、雨と気温の条件が合つているのか芝の伸びが良く苦労をさせられた、刈込んでしまうと見られないが、季語に載つている「芝紅葉」も山間部では葉先がピンクに変り、なかなかの色を見せる。

・鈴虫の声聞分けて心添う   




(俳句)蚯蚓鳴く

2005年08月28日 | 俳句
夕方、庭に面したガラス戸を開けて、蟲の声を聞くと、
蟋蟀などの蟲の音や蛙の声に混じつて「ジー」と鳴き主の分らない鳴声が聞える。
あーこれが俳句でいう「蚯蚓鳴く」だなと聞入る。

以前蚯蚓の鳴声と思つて、聞入つていたら蛍光灯の雑音だつたことがあったので今は部屋の明りを消して聞いている。
家族の者はそんな鳴声はしないと言うが、私には不思議と聞える。
 テレビを消し明りを消してじっと静かに音を聞分けると、誰にでも蚯蚓の鳴声が・・・きっと聞えると思いますよ!。(*蚯蚓は夏の季語、蚯蚓鳴くは秋の季語になる。)

      ・蚯蚓鳴き微かに動く犬の耳           


(俳句)蝉の声

2005年08月27日 | 俳句
高速道路(横川SA)のトイレに入つたら擬音の蝉の声が流れていた。
鳥の声を流している所はあるが、ここは気配しているなと感心した。
 車にもどりこの話を家族にすると、
あれは擬音ではなく本物の蝉の鳴声だったと言う・・?
さあ、どちらが正解か!

蝉の鳴声は
   ①油蝉・・・・・ジイジイジイ
   ②ミンミン蝉・・ミーン、ミン、ミン、ミン
   ③熊蝉・・・・・シャー、シャー
   ④ニイニイ蝉・・ニー、ニー、ニイー
・と、私は小さい頃から言つていますが皆さんはどう現していますか。

蝉は鳴くから捕られる、鳴かなければ捕られない、と言いますが、
鳴かない蝉がいますね、そう雌蝉です。

    ・絣着て縁側過す蝉時雨
    ・セミ死して祭の如く蟻集う

二番目の俳句は一寸悲惨、でもよくこのような状景は見ますよね、葬儀で久しぶりに友人と会つて、笑いながら談笑していたり・・
 「蝉」「祭」「蟻」が季重なりとの指摘があると思います、でも三つとも夏の季語、季違いではありませんので、許容してください。
                    ..



(俳句)台風一過

2005年08月26日 | 俳句
     ・刳り抜けばお化けに変はる西瓜冷え
     
 民主主義は多数決による!、誰でも知つている事なのに、
多数決で負けて、もう一度多数決を取るぞ!とはガキ大将の発想。
法案の内容より、この発想は拒否したくなる。

台風一過、静かな朝、赤城山もクッキリ。
台風の後は清々しい空と風が俳句では定番であるが、今日は暑さが戻つて来そう。
俳句の季節と実際の季節感とのズレは最近とみに著しい。
新しい季語の見直しをしていると聞くが、なかなか推進されない。

    ・台風の一過の空に鳥遊ぶ

「や」の切字は最近の俳句では詠歎が強すぎると避ける傾向にある、「に」でも良いが説明俳句になる。
「で」は下五の「ぶ」と濁音が重なり音が汚れる。
結局は「に」になった・・・。                  






(俳句)姨捨山伝説

2005年08月25日 | 俳句
 昨日の続き

姨捨伝説の駅のホームに立ち、
「70歳になったら役に立たないから、山に捨ててきなさい」と命令を出した、この土地の伝説の殿様の考えと、
 「勝ち組は善」で「負け組は悪」と思考する、世相との類似性を感じ、一瞬この場所がイヤになる。

      ・山霧は棚田を見ずに落ちるのみ

台風が来そうである、それも直撃の予報。
女房は花鉢をかたずけるのに大わらわである

 *姨捨伝説の最後は、
隣の国から難問が二つ出されこれが分らなければ攻めるといわれ
殿様は窮地に立つ、それを、老人の知識で救われ、殿様は姨捨命令の間違いを悟り、めでたしめでたで終る。
             


(俳句)姨捨

2005年08月24日 | 俳句
     ・夏バテの目で追う棚田沢深し

信州姨捨に行つてきました。
名を今に伝える雰囲気はない。
斜面に無人駅がしがみつくようにあり、ホームに比較的新しい碑が建つている。
ホームに立つていると長い連結の貨車が轟音をたて通りすぎていつた。
眺望はすばらしい。
駅から少し下ると、「田毎の月」で著名な棚田が見られる。
これも、畦に原色の物置が建つていたりして、句で期待するほどの雰囲気はない、
田の間を走る農道は細く急勾配で、耕人の苦労は充分に感じるが直ぐ下まで住居が迫つている。



(俳句)トマト

2005年08月22日 | 俳句
信州の八十二歳になった義父が腎臓を一つ取つた
十日程で退院したと元気、一茶の生家近くに住んでいて、
季節の野菜を頻繁に送つてもらっている。
     ・もぎたてのトマトの甘き便りかな

親戚が信州蕎麦を製造していて、販売には廻さない蕎麦を作つたと御馳走になったが、これぞ本場の信州蕎麦だつった。

(俳句)国旗立つ

2005年08月20日 | 俳句
 先夜ワールドカップサッカーの最終戦をTV観戦した
巨大な国旗の林立、青一色のスタンドの波
野球とは違つた熱気
我国ほど愛国心を教育しない国は世界でも珍しいだろうが、この一瞬は愛国心が溢れる。

   ・汗の降るグランドに立つ国旗かな

久しぶりに空を飛ぶ夢を見た。
時々見るこの夢は、鳥のように飛ぶのではなく、ジャンプが軽々と出来、空に浮くのである。

   ・夏負けや震度四弱揺れし家