三太夫の残日録

俳句を詠み、PCでニュースを読むこれを日課とす。
三太夫は先祖の位牌に書いてあつた名前
これを一寸借用した。

三太夫の俳句:ハルノカゼ

2006年03月31日 | 俳句
      ワイン抜くコルクの底に春の色

風邪を引いた。熱はないので花粉のせいかもしれない。

医者に行き喉が痛く怠いと言つたら、怠いのを緩和する薬、喉の痛みを軽くする薬、咳を止める薬、・・・うがい薬。を入れて六種類の薬が出た。
多いなぁと思つたが、まあ飲んでおこう。

 東京ではこの週末が花見の適期と言うが、上州ではまだ桜は早い。
来週末以降だろう、今日の赤城は雪雲が覆つている。

そう言えば伊藤園から俳句大賞二次審査通過の葉書が一枚来た、去年は3枚だつたから今年は期待出来ないかな。


三太夫の俳句:声の図書館

2006年03月27日 | 俳句
    竹竿の軽き音して春を告げ


私がときどき利用させてもらうHPに声の図書館がある
・・宮沢賢治の「猫の事務所」などを、のんびりと聞きながら長椅子に寝転がつているのは楽しいものである。

先日の新聞記事に「松山市の学生が、漱石の坊つちやんを読む比率が下がつた」などの話があつたが、この声の図書館にも”坊ちやん”の声の本がある。

全部(坊ちやんNO1~6)を聞くには4時間半以上かゝるが、少しずつ聞けば良いし、それ以外にも結構面白い「声の本」が揃つている。

  声の図書館→http://www20.tok2.com/home/voicelibrary/
       

三太夫の俳句:春雨

2006年03月24日 | 俳句
      春雨に濡れる電柱旧町名
 
息子が眠そうな顔にスーパーサイヤ人のような髪型で起きてきた。
髪の毛が濃くて多くて困ると息子がぼやくと、「薄より良いよ」とすかさず女房の一言。
そう言えば私の頭もすこし涼しくになつてきている。
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私の住んでいる笠懸町が3月26日から「みどり市」になる
笠懸の名前がいたく気に入つていたので、みどりの名前には抵抗がある
何の歴史的由来もないし余にも平凡、況してひらがなとは
住民の多数が選んだとはとても思えない
農協が産物を出荷するときに、「みどり」の名前はイメージが良いから、と
根回ししたとの噂があつたが、本当に思える。




三太夫の俳句:春分

2006年03月21日 | 俳句
     中空に蝶現れて彼岸かな

朝食を終え新聞を読んでいたらなんとなく、突然”藤村操”の名前が浮んだ、
 なぜだかわからん!彼岸の中日の為かな
明治36年の事件であるが、私の青春時代(昭和30年代)にも藤村操の「巌頭之感」は時々目にする機会があつた。
特に最初の部分の「悠々たる哉天壤、遼々たる哉古今、五尺の小躯を以て此大をはからむとす」は感動して何度も口ずさんだものである。
今の時代、忘れられた名前だなと思い、
試みに、インターネットで「藤村操」を検索してみたら16400件もヒットしたのにはビックリした。
藤村操が死んだのは満年齢で16才10ケ月、明治36年5月22日

藤村操 巌頭之感
「悠々たる哉天壤、遼々たる哉古今、五尺の小躯を以て此大をはからむとす。
ホレーショの哲學竟に何等のオーソリチィーを價するものぞ。
萬有の眞相は唯だ一言にして悉す、曰く「不可解」。
我この恨を懐いて煩悶、終に死を決するに至る。
既に巌頭に立つに及んで、胸中何等の不安あるなし。
始めて知る、大なる悲觀は大なる樂觀に一致するを。」

三太夫の俳句:首の皮一枚

2006年03月19日 | 俳句
      春赤城かかあ天下の空の下

東上州は二日程風が強かつたが、今日は風もなく穏やか
昨夜降つた雨が乾きやすい上州の土を黒染め、空気も軟らかく穏やかである。

WBCで日本が準決勝に進みTVもラジオも大騒ぎ
どのアナウンサーも、使い古された「首の皮一枚繋がつた、幸運」とやつている。
これを聞いていて、まてよ、首の皮一枚残つたと、言つても
首の皮一枚では「既に死んでる、手遅れ」と気づいた。
首の皮一枚!は不適切だ、もっと希望のもてる言葉を使え!

三太夫の俳句:鶴亀

2006年03月03日 | 俳句
      恵方より春の薫を誘い込む

夜食を食べ過ぎたのか悪い夢を見た。
朝食の用意をしている女房に話すと、素速く塩を持つて家の四方に
まいて戻つてきた。

一緒になった時からの女房の習慣であり
実家でやっていた事をそのまま引き継で行つているらしいのだが
これで不思議と気分が納る。

私自身でも門の傍にに南天を植えたり・・
この様な縁起かつぎは行つている。
幼い時に、ばあさんに教わつたのは、嫌な事を聞いたり見たら「鶴亀、鶴亀」と三回小さい声で言いなさい、であった。