三太夫の残日録

俳句を詠み、PCでニュースを読むこれを日課とす。
三太夫は先祖の位牌に書いてあつた名前
これを一寸借用した。

大晦日

2019年12月31日 | 俳句
今日は大晦日、一夜飾りにならないよう、昨日迄で正月の準備は終了。
妻が台所で雑煮と膾を作る音が聞こえる。

庭先に南天の真っ赤な実が落ちている。
南天の実がこれだけ鮮やかに、自己主張しても、小鳥は見向きもせず、啄むのを見たことがない。
枝先に、いつまでも残っていて、最後は全て地べたに落ちてしまう。
このため実生がけっこう生まれているのを見る。

実生と言えば千両や犬黄楊の下にも見かける。
気が向けば新芽を鉢上げしたりして、楽しむが、5~6鉢からは増えない。
成長が遅いので飽きてしまうからである。
やはり、鉢上げをせず自然の成長に任せるのが正解。

  ・古里や雪降る山の見える国
  

白き息

2019年12月20日 | 俳句
寒くなった。
息子が幼い頃に、なんで息は白いのだろう、
いろいろな彩の息を出せたら楽しいのに、と言った事がある。
その時は何も感じなかったし、なんと答えたのか記憶にないが、子供の感性はすごいと思う。今ならなんと答えるだろう。

 ・虹色の息を吐きたき冬の朝

耳当て

2019年12月14日 | 俳句
散歩の途中覗き込んだ調整池に薄氷が張っていたが、赤城の頂は白くなっていないし、赤城颪も無く、薄氷が張るほどの寒さを感じない。
四、五人の散歩人を見かけたが、赤城颪が吹き始めると、それに合わせるように散歩人も消えてしまう。

寒さ対策に「耳当て」が欲しくなって、百円ショップにいった。
2種類の「耳当て」があった。
頭の後ろから耳を覆うタイプと、頭の上部からバンドで付けるタイプである。

昔馴染みの、上からのタイプを買って帰った。
帰って、さそく付けようと思ったら、三角形の可愛い耳が付いていた。
幼女用の耳当てらしい!可愛い色だな~と思ったが、大失敗。
レジのおばさんがにっこりしたのが気に掛かる。
 
  ・雀来て止まる縁側葱の束

日溜まり

2019年12月12日 | 俳句
年末の大掃除で窓硝子を磨き上げた。

カーテンを全開にした窓の前に座り、ポカポカした冬の陽射しをを楽しんでいる。・・・
これこそ冬だけの醍醐味である。

日溜まりの縁側で年寄りが、こっくりこっくりしている絵は、昔の定番であったが、自分が同じ絵を描くとは思っていなかった。
極楽極楽と、こっくりを楽しんでいたら、妻が夢を絶ち切って年末の大掃除大掃除と言って、カーテンを外して(洗濯のため)持っていてしまった。・・・

 ・背を分けて吹きゆく風や恵比須講

地震雲

2019年12月10日 | 俳句
あっという間に十二月。
まあ、このフレーズも毎年繰り返して飽きてきているが、実感である。

12月に入るや妻は待っていたかのように年末の大掃除を始める。
一度にするのは大変だから早めに始めるのだと言うが、こちらまで落ち着かなくなる。

換気扇の取り外し、風呂場の天井のカビ取り・・・高いところや重い物の移動に駆り出される。

今年は特にこの忙しい時期にNHKで大震災の放送をしたため、仕事が+され、備蓄品の賞味期限切れの点検や買い換えで大変である。

  ・首都圏の冬空薄き地震雲