プカプカプク日記 ~Life is Trip~

週末の食べ歩きや国内・海外旅行記など
お出かけ日記を中心に気ままにお届けいたします 
Love&Smile~♪

読書備忘録(43)

2015-11-10 | プクニの本棚


『ジヴェルニーの食卓』原田マハ/集英社(2013年3月)
4人の印象派、マチス、ドガ、セザンヌ、モネを題材にした短編集です。
4人以外にもピカソやゴッホ、有名な画商、コレクター等も登場します。
彼らがどんな人生を歩んで、どんな暮らしをし、
どんな気持ちでその名画を描いたのか・・・
その名画をネットでググりながら読むといっそう絵に対する理解が深まった感。
最初に読んだ『楽園のカンヴァス』と同じく興味深い一冊でした。

と、本を読み終わって本日の夕刊(10/16)を見ていたら、
タイムリーにも東京都美術館にて「モネ展」開催中の記事あり。
作中にも出てくる名作「印象、日の出」も展示されてると載ってました。
大阪にも来るのかな。。。




 
『水のかたち』宮本輝/集英社(2012年9月)
東京の下町で暮らす主婦、能勢志乃子。
50歳の誕生日を迎えたある日、偶然手に入れた骨董品から、
思いがけない縁がつながる。
予期せぬ出会いと友情が引き寄せる、人生の喜び。
生の希望にみちた長編小説。~BOOKデーターベースより
これは雑誌『エクラ』に連載を加筆修正したもの。
50歳の誕生日を迎えた志乃子、そう、ちょうどエクラ世代の小説です。
同世代ってことで主人公や姉、友人、親世代の気持ちがよく理解出来、
共感出来る部分とそうでない部分があったりと・・・
あとがきを読んで、北朝鮮から終戦後日本に帰還する話しが実話だと知りました。
この夏、松島奈々子さん主演従軍看護婦のTVドラマ「レッドクロス」の映像と
この小説に出てくるシーンが被りました。
この小説ではその話しがメインという訳ではないので
重くならずに、読むことができます。
小説なだけあって、幸運が幸運を呼んで。。。羨ましい話し。
宮本輝氏の小説を読んだのは20年以上ぶりかも。
『錦繍』か『青が散る』以来か・・・また読み返してみたくもなった。





『カフーを待ちわびて』原田マハ/宝島社文庫(2008年5月)
沖縄の小さな島でくりひろげられる、
やさしくて、あたたかくて、ちょっぴりせつない恋の話。
第1回『日本ラブストーリー大賞』大賞受賞作品~BOOKデータベースより抜粋
”カフー”とは与那喜島の方言で、いい報せ、幸せ、という意味。
この小説の中では犬の名でした。
読む前にチラッとストーリーは知ってしまったのだけど、
最後の幸からの手紙に号泣してしまった。
原田マハさんは絵画物以外に恋愛小説も書かれていたんですね、
引きだしが多いなぁ。スピンオフ作品『花々』も読んでみようっと。





『下流の宴』林真理子/毎日新聞社(2010年3月)
東京の中流家庭の主婦として誇りを持つ由美子。
高校中退の息子が下品なフリーター娘・珠緒と結婚宣言をしたことで
「うちが下流に落ちてしまう」と恐怖を覚え、断固阻止を決意する。
一方、馬鹿にされた珠緒は「私が医者になります」と受験勉強を開始。
愛する息子を取り戻すため、“わたしの”家庭を守るため、
専業主婦・由美子の闘いが始まる…。
切実な女の闘いと格差社会を描いた傑作ベストセラー小説! ~BOOKデータベースより

長男翔の彼女珠緒が医学部目指して勉強しだしたところで
以前NHKドラマで見たことを思い出した!思い出すの遅過ぎ(笑)
そう言えば母親役の黒木瞳さんがピッタリでしたね。
翔の無気力さと我が甥っ子と被ったりして。。。
林真理子の原作と知らずにTVドラマは面白く見た記憶があるけど、
今原作を読むと、下流やら上流やら・・・林さんの書きそうな小説だったな。




この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« はしたて | トップ | TAWANTHAI タワンタイ  »
最新の画像もっと見る