その頃、作者から死神の暗殺を命令されたマダムは途方にくれていた。『平成マシンガンズを読んで』の本編の世界に侵入したまでは良かったのだが。
「死神が何処にいるのかわからん」
だが、マダムはこんな事ぐらいで諦める女ではない。ちゅーか、むしろ諦めは悪い方。てか、諦め方を知らない女だ。
ピカッ!
マダムの頭の電球が点灯した!
「そうだ。
思い出した。
私は占い師。
占いの『マダム protozoa 』。
失せ物から心の秘密、前世までなんでもござれ。
占いで明かせぬ謎は無い。
では、よし。
今回は『木の根で転げた占い』!
いでよ!
ブログペットのこうさぎ『おいし』!」
ピカッー!
無駄な落雷とともに、マダムの召還獣である『こうさぎのおいし』が現れた。マダムはおいしに言う。
「わたし、ここ置く。
ここに置いたこれ。
これは木の根っこ。
おまえ、転げる。
この木の根っこで!
オーケー?
ラジャー?」
おいしは首を振る。
「今日は腰が痛いから転げたくないと!
でも、お前が転げてくれないと占いできない。
占い出来ないとわたし困る。
お前の転げ方で死神の行き先を占えるのに、転げないと占いできない。
え、転んで怪我したら労災はきくのかだって?
たぶんウサギに労災は適用されない。
適用されても、せいぜい『動物保護法』だろう。
じゃあ、イヤだって。
生意気だなおまえ、畜生のくせに!」