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★自由社による盗作の恥ずかしい証拠


上のグラフィックは扶桑社の中学校歴史教科書を継承する「教科書改善の会」(屋山太郎代表世話人)の育鵬社教科書と、そこから分かれた「新しい歴史教科書をつくる会」(杉原誠四郎=本名・平田誠四郎=会長)の自由社版教科書の関係を示す変遷図です。
 
前回の★自由社の「盗作」とつくる会の「倒錯」←クリック に対して、善良な「新しい歴史教科書をつくる会」会員の皆さんから「なるほどよく分かりました」というメールを多数いただきました。特に、自由社が平成18年度版扶桑社教科書の図版や地図、表などを盗用しているという事実に対して「小山常実理事や一部会員の言っている『育鵬社による盗作』は『倒錯』ですね」という声が寄せられました。
 
扶桑社から絶縁された「新しい歴史教科書をつくる会」が自由社を発行元として平成22年度版(20年度検定、21年度採択)を作るにあたってやったことは、大きく分けて次の4つです。
 1.扶桑社の教科書を大部分コピー
 2.一部を自虐的に改悪この連載←クリック 参照)
 3.文化史の単元や一部コラムは一から執筆
 4.自虐教科書(東京書籍)から年表(日本史部分)を盗用この記事←クリック 参照)
 
このブログで何度か取り上げましたが、そのときの検定で自由社は文部科学省から516カ所の欠陥を指摘されて不合格になっています(「新しい歴史教科書をつくる会」はそのときの不合格の事実を未だに会員に公表していません)。20日後に再申請して、さらに136カ所の検定意見が付き、自由社はそれを受け入れて平成21年4月にようやく合格しました。
 
不合格になったときに文科省が自由社に通知した「検定審査不合格となるべき理由書」がこれです。

 
ここに列挙されている516カ所の欠陥箇所の中身は実にお粗末なもので、「太平洋戦争」が「大平洋戦争」になっていたり、「盛者必衰の理をあらわす」の「理」のルビが「こだわり」になっていたり、「中華」のルビが「ちゅか」になっていたり…、とても日本人が編集したとは思えないものです。
 
その中に次のような指摘があります。

 
人名索引について「該当ページに記述がなく、組織が不適切である」と指摘されています。
確かに平成22年度版自由社版教科書には阿倍仲麻呂や岡倉天心、菅原道真、乃木希典らは載っていません(下記記事参照)。
 ★自由社版教科書で菅原道真も乃木希典も消えた-扶桑社版からの改悪<中>
なぜ、ない人物が索引にあるのでしょうか…。次に事項索引への指摘を見てみましょう。

 
平成22年度版自由社版教科書には悪党や足利学校は載っていないのに(下記記事参照)、
 ★悪党のくせに(笑)悪党を書かない自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<8>
それが索引に書いてあったのです。
 
もうお分かりでしょう。自由社は扶桑社教科書の索引を丸ごと盗作して検定に出したのです。ところが文化史など書き直した部分で人名や事項が落ちたため「索引にあるのに中身にない」という恥ずかしい状況になりました。これは笑い話では済まされません。自由社は教科書検定史上前代未聞のデタラメで破廉恥なことを行ったのです。
 
扶桑社が自由社を民事、刑事で訴えたときには、上記の事実も自由社による著作権侵害の重要な証拠となるでしょう。
 
善良な「新しい歴史教科書をつくる会」会員の皆さんは、「つくる会」の一部理事・会員が主張していることと当ブログの指摘のどちらが正しいか、自分の頭でよく考えてみてください。
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