ある日名取市のケーズデンキに立ち寄った時、敷地内から強烈なカツオ節とお醤油のとても美味しそうな香りが立ちこめていて、匂いに誘われてたまらず、最終的にたどり着いたのがこの店舗でした。
「ゆで太郎 名取バイパス店」。
フランチャイズ店で、店内は立ち食いそばかもしれないというのが印象で、まさか?と思いその日は入店しませんでした。
でも、あの匂いが気になって仕方がなく、数日後に初訪してみました。
さすがに家電量販店の敷地内とあって駐車しやすいのがとても良いです。
私の仕事では、さてお昼を頂こうとすると15時過ぎて準備中になってしまうお店が多いのですが、この店舗は通し営業で助かりました。
そのため営業さんらしい方が多くおられました。
扉が開くと、いきなり食券機がお出迎えです。
その日は胃の調子があまり良くなく、「あたたかいかきあげ蕎麦」(420円)にしました。
立ち食いそばと想像していましたが、全席着席スタイルのお店でした。
番号を呼ばれるまで少し待ちましたが、そばを受け取りに行きました。
想像以上に、見た目にも値段を考えれば上出来という印象でした。
かき揚げは主婦のお母さんが家で揚げたようなふんわりした玉ねぎと人参の揚げたてのかき揚げで、古い油の重たさは感じませんでした。
細目の蕎麦はスルスルと食べやすくて、ゆで麺を加熱したような柔らかさではなく、最初の頃はコシも感じられました。
つゆは、あの日の匂いのような鰹節プンプンではありませんでしたが、化学調味料で大きくごまかすような、そんな味でもない。
フランチャイズでこの値段にしては上出来なんですよね、なんなんだろうな~?
ゆで太郎さんのこだわりは、3つあるようですね。
ひとつは、「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」を俗に三たてと、指定の製粉所で丁寧に挽いた蕎麦粉を、各店舗の製麺機で、毎日粉から製麺していること。
二つ目は、そばつゆにもこだわりがあり、鰹の枯節を原料として使用することで、味の深みとだしの深みを追求し、江戸風で少し濃い味であること。
三つ目は、天婦羅。
昭和54年9月創業で、東京都大田区大森が本社所在地。
ゆで太郎1号店「湊店」開店は、平成6年10月なのだそうですね。
日を改めて、「もりそば」(330円)をオーダーしてみました。
しかもゆで太郎さんは「薬味多め」(無料)にも対応して頂けます。
細目の蕎麦は、キーンと冷たくてコシがあり、スルスルと喉越しがよく、江戸前だけにあっという間に完食してしまうような食べやすい蕎麦でした。
蕎麦といっても、十割二八などの手打ちの蕎麦屋さんと違って、私の食の感想では、多分4~5割蕎麦位かな?と感じました。
これで330円で、郊外店舗で営業時間中休みなしなんてすごいな、と思う私でした。
■ゆで太郎 名取バイパス店
住所 宮城県名取市上余田字千刈田464-1
営業時間 平日・土 7:00~23:00
日祝 7:00~21:00
店休日 無休