山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

四国遍路 61番香園寺

2016年12月21日 | 神社・仏閣

その日、台風上陸により60番横峯寺への登山バスが全日運休しました。

かっちりとお遍路の予定を詰めていた私には想定外の出来事。

その後の予定を変えることができないのなら、横峯寺まで歩くしかありません。

道路には雨水が川のように流れ、道伝いに流れる川も増水していました。

山々や海を見下ろしながら、歩くも歩くもなかなか辿りつかず、足も棒のようになって思うように動かず、明るいうちに下山出来ないかも?という不安に駆られながらも、前に進むしかありませんでした。

車も通りません。

やがて絶望的だった私の前に1台の車が現れ、私の前に停まって下さいました。

レンタカーで逆打ち遍路のSさんには、心から感謝しています。

親切に61番香園寺まで送って頂き、お別れするときファザードを出して頂いたのが印象的でした。

Sさん本当にありがとうございました。

そんなわけで、私にとって61番香園寺は印象的なお寺となりました。

 

さて、香園寺は用明天皇(在位585〜87)の病気平癒を祈願して、皇子である聖徳太子が建立したと伝えられています。

 子安大師堂には、背中にゴザ、右手に錫杖、左手に赤ん坊を抱いた大師の姿があります。

本堂と大師堂は、今まで見たことがないような近代的な建物で、大変驚きました。

1階で靴を脱ぎ、2階に上がります。

写真がボケてしまいましたが、建物内は中ホールのような雰囲気です。

これもまた、インパクト大ですね。

 

納経帳を頂くとき、お寺の方に「横峯寺へは今日行かれたんですか?」と尋ねられました。

聞くところによると、横峯寺はかつて地すべりが起きて、半年ほども孤立したそうです。

その時はヘリコプターで食料を運んだとか。

そのため、安全対策として、登山バスが運休したのだとか。

また、21番太龍寺、66番雲辺寺への2つのロープウェイも運休したそうです。

次の62番へは、小走りなら間に合いそうでしたが、その日宝寿寺の納経場は一日休んでいるとのこと。

四国霊場ではありえないことです。

他のお遍路さんたちも困っているのだろうと考えると、私は苦しいところを助けて頂いたりして、恵まれていると思いました。

その日は64番で終わる予定でしたが、その分明日頑張るしかありません。